《東京都美術館にて4/23より開催の「クリムト展」特別タイアップ企画》
没後100年を経て今なお輝くクリムト、シーレの永遠なる魂と官能性
19世紀末のウィーンで華麗に花開いた黄金時代が、いま映画で甦る――

19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトとエゴン・シーレ。人間の不安や孤独や恐れを、世紀末的官能性のなかで描いたその作風は、今も色褪せることなく輝きを放ち、人々の心をとらえ続けている。 
 
本作『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』は、その没後100年となる2018年に製作された注目の美術ドキュメンタリー。豊富な映像資料で、クリムトとシーレが生きた19世紀末ウィーンに花開いたサロン文化と、彼らの愛と官能性に満ちた絵画をつまびらかに見せつける。その精密な絵画の世界は、我々見るものを、いつしかウィーンの世紀末にいざなってゆく。

本作はまた、4月23日より7月10日まで東京都美術館にて開催されている「クリムト展 ウィーンと日本 1900」の特別タイアップ企画でもあり、映画と展覧会を併せて楽しむこともできる。さらに日本語ナレーションを俳優の柄本佑が担当。海外ドキュメンタリー映画のナレーションは初めてとなる柄本の参加も話題の作品だ。

今回、解禁された予告編では、19世紀末のウィーンで華麗に花開いたクリムトとシーレらの官能の絵画群が渦のように立ち現れていく。
中でも目をひくのは、東京都美術館で開催中の「クリムト展 ウィーンと日本 1900」で来日し、多くの人を魅了している『ユディトⅠ』だ。クリムトの黄金様式のはしりとも言えるこの女性像は、当時保守的で(男性が中心の)社会から「男の首をもって、官能的な喜びを得ている」と激しく批難されたという。時代に反逆し、自らの芸術表現を切り開いたクリムト。100年の時を経て、今もなお人々の心を虜にするその魅力に迫ることを期待させる予告だ。
注目の柄本佑のナレーションも、やわらかな語り口で革新的な芸術が生まれた世紀末ウィーンへと導いてくれる。

グスタフ・クリムトとは? 
世紀末ウィーンを代表する画家。ウィーンの工芸美術学校に学ぶ。初期にはアカデミックな作風で才能を認められ、劇場の壁画装飾などで名を馳せる。1897年に保守的なウィーンの画壇から離脱し、「ウィーン分離派」を結成。自ら初代会長として分離派会館を中心に多くの展覧会を開催しながら、新しい造形表現を追求した。同世代の芸術家らと共に、絵画、彫刻、建築、工芸の融合を目指す総合芸術を志向する。エゴン・シーレら次世代の画家達にも多大な影響を与えた。

■予告編ショート

■予告編ロング

タイトル:『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』 英題:KLIMT & SCHIELE EROS AND PSYCHE
出演:ロレンツォ・リケルミー、リリー・コール 監督:ミシェル・マリー 脚本:マリアナ・マレリ
2018年/イタリア/イタリア語、ドイツ語、英語/カラー/94分/ドキュメンタリー
協力:朝日新聞社 後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム 
配給:彩プロ 宣伝:テレザ、プレイタイム、佐々木瑠郁