カンヌ映画祭で二度のグランプリを受賞したマッテオ・ガローネ監督最新作の『DOGMAN』が『ドッグマン』の邦題にて、8月23日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開となることが決定いたしました。

2008年の第61回カンヌ国際映画祭で審査員賞特別グランプリを受賞した『ゴモラ』(08)をはじめ、『リアリティ』(12)、『五日物語~3つの王国と3人の女~』(15)など、社会に潜む闇を浮かび上がらせ、問題作を次々と世に放ち続けるイタリアの鬼才、マッテオ・ガローネが最新作で挑んだのは、1980年代に実際にイタリアで起こった殺人事件にインスパイアされた衝撃的な不条理ドラマ。主演を務めたマルチェロ・フォンテは、圧倒的な暴力に支配され抗えない主人公の姿を鬼気迫る演技を披露し、昨年の第71回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を獲得。またイタリア版アカデミー賞とも称されるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、作品賞、監督賞をはじめ最多となる9部門を受賞。その他世界各国の映画祭で数々の受賞を果たした注目作がついに日本で公開となる。

犬好きな心優しい男の行く末は―。ポスタービジュアルが解禁! この度完成した日本版ポスタービジュアルでは、トリミングテーブルの上に座る巨大な犬と、犬の爪を研ぐ主人公のマルチェロの姿が強烈な印象を残す。ドッグトリマーのマルチェロにとって、犬は家族のようなかけがえのない存在であり、彼の犬への大きな愛が希望の見えない街で生きる彼の支えとなっている。逃れることのできない支配に、心優しいマルチェロがどう立ち向かっていくのか。暗雲立ち込めるキャッチコピーが彼が迎える運命を予感させている。

<STORY>
イタリアのさびれた海辺の町。娘と犬をこよなく愛する温厚で小心者のマルチェロは、質素ながらも「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営し、気のおけない仲間との食事やサッカーを楽しむ日々を送っている。だが一方で、その穏やかな生活をおびやかす暴力的な友人シモーネに利用され、従属的な関係から抜け出せずにいた。ある日、シモーネから持ち掛けられた、儲け話を断り切れず片棒を担ぐ羽目になったマルチェロは、その代償として仲間たちの信用とサロンの顧客を失ってしまう。娘とも自由に会えなくなったマルチェロは、元の平穏だった自分の日常を取り戻すためにある行動に出るが――。

監督:マッテオ・ガローネ(『ゴモラ』) | 出演:マルチェロ・フォンテ、エドアルド・ペッシェ、アリダ・バルダリ・カラブリア、アダモ・ディオジーニ
原題:DOGMAN | 2018 年 | イタリア | イタリア語 | カラー | シネマスコープ | 5.1ch | 1 時間 43 分 | PG12 | 字幕翻訳:石井美智子
配給:キノフィルムズ/木下グループ | 宣伝プロデュース:ブレイントラスト | dogman-movie.jp | ©2018 Archimede srl – Le Pacte sas