映画『旅のおわり世界のはじまり』 前田敦子、ウズベキスタン観光大使に就任!
国内外で圧倒的評価と人気を誇る映画監督・黒沢清が、主演に前田敦子、共演に加瀬亮、染谷将太、柄本時生を迎え、シルクロードを舞台に描く『旅のおわり世界のはじまり』が6月14日に公開いたします。この度、本作主演の前田敦子さんがウズベキスタン共和国観光大使就任イベントに登壇いたしました。
本作は日本とウズベキスタンが、1992年1月26日に正式に国交を樹立してから25年が経ち、日本人が建設に関わったナボイ劇場が、1947年10月の完成から70周年を迎えたことを記念した両国の国際共同製作作品として作成された映画。駐日ウズベキスタン大使館、ウズベキスタン政府国家観光発展委員会、国営映画会社ウズベクキノなどの全面協力により、ウズベキスタンで全編ロケ撮影を敢行した本作の公開を記念し、主演の前田敦子がウズベキスタン共和国からの正式なオファーを受け、観光大使への就任。4月23日に観光大使就任イベントが実施された。
<映画『旅のおわり世界のはじまり』公開記念 ウズベキスタン共和国/観光大使就任イベント 概要>
◆日時:4月23日(火)
◆会場:KASHIYAMA DAIKANYAMA 1階GALLERY (渋谷区代官山町14-18)
◆登壇ゲスト:前田敦子、ウズベキスタン駐日大使 ガイラト・ファジーロフ
ウズベキスタン駐日大使ガイラト・ファジーロフ氏は「ウズベキスタンの人々は日本と日本人の人々に大変親しみを感じています。ウズベク人と日本人の間には非常に似ているものがあり、それは習慣だったり共通の勤勉さや誠実さといった価値観、文化だと思っています」と語る。第二次世界大戦後にウズベキスタンに駐在し、数々の施設の建設に携わった日本人がいたという歴史的事実によって今もウズベキスタンと日本は強く結びついており、その中でも、本作で前田が歌うシーンのロケ地として登場するナボイ劇場は今でも2つの国の「友好の証」として存在していることが語られた。
観光大使に任命された前田は「青の都」と呼ばれるウズベキスタンの世界遺産の都市サマルカンドの”サマルカンド・ブルー”を意識したロングドレスで登場。「ウズベキスタン観光大使に任命いただき、すごく嬉しいです」と喜びを表した前田に、本イベントへ足を運ぶことができなかったウズベキスタン副首相のアジズ・アブドハキーモフ氏からビデオメッセージが到着。前田の観光大使就任に対する御礼の挨拶とともに「前田さんがご結婚、そして無事にご出産されたことを心からお祝い申し上げます。喜ばしいお知らせを聞いて私もとても嬉しい気持ちになりました」とお祝いの言葉が述べられ、前田は笑顔で「ありがとうございます」と御礼を述べ、撮影時にウズベキスタン訪れた際に面会したアブドハキーモフ副首相から頂いたウズベキスタン製のノートに、「撮影が終わってから、そのノートに日記を書いています。帰国後に妊娠、出産とあったので、そういった日々のことを書いています。」と明かした。前田に観光大使を依頼した理由をファジーロフ氏は「依頼した理由はたくさんありますが、前田敦子さんは日本国内だけでなくウズベキスタンでも非常に有名です」と述べ、以前ファジーロフ氏がウズベキスタンにある大学の学生と話をした際、彼らが日本のポップミュージックや俳優が好きだと言っていた時に前田の名前挙がったことが印象的だったというエピソードを明かし、前田の世界的な人気について語った。さらに、「前田さんは映画のためにウズベキスタンに訪問していただき、この国のことをとても好きになっていただいたとお聞きしています。また、前田さんを通して日本とウズベキスタン双方に興味を持つ人が出てくると考え、前田さん以外に観光大使にふさわしい人はいないと思っています」と改めてウズベキスタン観光大使への起用理由を語った。
本作の撮影で約1ヶ月ウズベキスタンに滞在していた前田は、実際に滞在してみてどうだったかと聞かれると「楽しかったんです…!」と満面の笑み。長距離の移動日は7〜8時間バスに揺られていることもあったそうだが、「どんどん景色が変わっていくので、写真を撮ったり、ずっとわくわくしっぱなしでした。ウズベキスタンの人たちはみんな明るくて、いろいろ教えていただきながら、お話していました」と語る。オフの日には女性スタッフとお洒落をして買い物に出かけたという前田が印象に残っている場所は「女の子たちが絶対喜ぶサマルカンドですね。青と白の建物が並ぶ景色がすごく可愛いんです。どこで写真を撮ってもインスタ映えというか、お互い写真を撮ったりしたのも楽しかったです」というエピソードを明かしたほか「あとはすごく細かい装飾が施されているシルバーのアクセサリーとか、スザニという可愛い布がたくさんあって、キリがないですね」とハードな撮影の合間の思い出を振り返りながら、ウズベキスタンの魅力を語った。さらに映画のなかで現地の絶叫マシンのリポートに挑戦したシーンについてファジーロフ氏について触れられると、「日本には絶対にない、すごい乗り物でしたね、ウズベキスタンに行った際には乗って欲しいです。2回連続で乗ってください」と笑顔で答えた。
最後に、ファジーロフ氏は「この映画は前田さん演じる若くて美しい女性が、ウズベキスタンでの様々な出来事を通して自分の世界を開いていく物語です。私も日本に来たばかりの頃は日本の歴史や文化、伝統などがわからず大変なことがたくさんありましたが、その中で日本の人々や文化などを次第に好きになっていった経験があるので、非常に自分の経験と重なる部分がありました」と映画に共感したと明かし、「多くの日本人がこの映画を観てウズベキスタンへ親しみを感じ、日本とウズベキスタンの友好をより強めてくれる作品になれば」と期待を寄せた。前田は「ウズベキスタンに行った時に、こんなに素敵な場所があったんだと思いました。ウズベキスタンの人々も、日本にすごく興味を持ってくれていることが現地に行ってわかったのが嬉しかったです。現地で参加してくれたスタッフさんは日本語を話せる人が多くて、質問もたくさんしてくれたから私たちも質問ができて、すごく素敵な交流ができました。映画を通してウズベキスタン観光大使という素敵な役目をいただいたので、ますますウズベキスタンの良さを日本のみなさんに伝えていけるように頑張っていきたいと思います。映画を観ていただければ、ウズベキスタンが素敵な場所だということが必ず伝わると思うので、一緒に旅行をしている気分で見ていただければと思います」と締めくくり、就任イベントは幕を閉じた。
【あらすじ】 心の居場所を見失ったら? 扉を開く鍵はここにある──
テレビ番組のリポーターを務める葉子は巨大な湖に棲む“幻の怪魚”を探すため、番組クルーと共に、かつてシルクロードの中心地として栄えたこの地を訪れた。夢は、歌うこと。その情熱を胸に秘め、目の前の仕事をこなしている。収録を重ねるが、約束どおりにはいかない異国でのロケで、いらだちを募らせるスタッフ。ある日の撮影が終わり、ひとり街に出た彼女は、聞こえてきた微かな歌声に誘われ美しい装飾の施された劇場に迷い込む。そして扉の先で、夢と現実が交差する不思議な経験をする──。彼女が、旅の果てで出会ったものとは……?
監督・脚本:黒沢 清 出演:前田敦子、加瀬 亮、染谷将太、柄本時生、アディズ・ラジャボフ
配給・宣伝:東京テアトル (C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO