異界でふたたび出会う、もうひとつのラブストーリー

大家さんの過剰な親切とお節介が、下宿人の人生を支配する?

この度、5月18日(土)より、ユーロスペースにて公開となる吉行和子の主演最新作、映画「雪子さんの足音」より、待望の場面写真第二弾が解禁となります。
今回は、吉行和子演じる雪子さんが営む月光荘に下宿している、小野田さんの場面写真から厳選3枚が解禁となります。

70歳の大家・雪子さんは、過剰な好意で薫くんの生活に踏み込んでいくのですが、小野田さんも、まるで雪子さんの分身のように、薫くんに密着していきます。演じたのは、現在公開中の映画『赤い雪』の卓越した演技で度肝を抜き、注目を集める女優、菜 葉 菜。

本作では、血縁の家族に深いコンプレックスを抱き、会社でもイジメにあってるらしい小野田さんの屈折を演じ、演技力の幅を見せつけています。薫くんが小説を書いていると知り、俄然急接近していく小野田さんが、薫くんに求めるものとは?! 小野田さんが作ろうとした「偽の家族」の失敗と、最後の豹変ぶりを、スクリーンでお楽しみください。

監督は、71年に監督デビューして以来400本を越すピンク映画を監督してきた浜野佐知。自主制作6本目の今作では、従来ステレオタイプで描かれてきた「老女」の深い欲望と、得体の知れない謎を、鮮烈に、ユーモラスに描きました。

【ストーリー】

月光荘の大家、雪子さん(吉行和子)は、教養もあり文化的な香りを漂わせる。テレフォンオペレーターの小野田さん(菜 葉 菜)と雪子さんがサロンと呼ぶ部屋に、大学生の薫くん(寛 一 郎)も招かれた。それをきっかけに真綿で首を絞めるようなご馳走ぜめとぽち袋のお小遣い。二人の女性の欲望とエネルギーに触れ、底知れない恐怖を覚えた薫くんは月光荘を逃げ出した。それから20年の月日が流れ、月光荘の呪縛から逃れられない薫くんに、雪子さんの足音が聞こえてくる。孤独死した雪子さんと、月光荘を再訪した薫くんが、心の底で望んでいたものは?

出演:吉行和子 菜 葉 菜 寛 一 郎 大方斐紗子 野村万蔵 宝井誠明 佐藤浩市(友情出演)
原 作:木村紅美『雪子さんの足音』(講談社刊)  監督:浜野佐知  脚本:山﨑邦紀 音楽:吉岡しげ美
配給 旦々舎 Ⓒ2019 株式会社旦々舎