松本穂香主演『わたしは光をにぎっている』公開決定!
この度、中川龍太郎監督最新作『わたしは光をにぎっている』の公開が決定となり、情報解禁する運びとなりました。
主演を務めるのは、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(17)で、主人公の同僚・澄子役を演じ、一躍脚光を浴びた松本穂香。TBSドラマ日曜劇場「この世界の片隅に」(18)では主人公すず役を務め、『チワワちゃん』(19)、『君と月夜に光輝く』(19)、『きみと、波にのれたら』(19)※声優として出演、『おいしい家族』(19)、『酔うと化け物になる父がつらい』(19)など出演作が続き、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの実力派若手女優です。
また今回、作品・出演者情報解禁に加えて、第41回モスクワ国際映画祭の特別招待作品として正式出品されることも決定いたしました。(※映画祭の公式の発表時間:4/2(火)日本時間21時~)
本作のメガホンをとった中川龍太郎監督は、1990年生まれの若干29歳の新進気鋭監督。東京国際映画祭の公式部門のひとつである日本のインディペンデント映画を積極的に紹介する「日本映画スプラッシュ」で、『愛の小さな歴史』(14)、『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(15)と2年連続の出品を最年少にて果たし、注目を浴びました。今回は、第39回モスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した前作『四月の永い夢』(17)に続いて、2作品連続で同映画祭への出品。さらに、松本穂香主演映画での海外映画祭での上映は初となり、大きな期待が寄せられます。
【物語】
宮川澪は、20歳。
両親を早くに亡くした彼女は、長野・野尻湖のほとりのこじんまりした民宿を祖母と2人で切り盛りし、淡々とした日常を送っていた。しかし祖母の入院を機に民宿を閉めざるを得なくなり、父の親友であった京介を頼って上京し、彼がひとりで経営する都内の銭湯の元で居候をすることになる。職を探すが、都会の空気にうまくなじめない澪は、徐々に銭湯の仕事を手伝うように。
映画監督の夢を持つ銀次や会社員の美琴など、銭湯にたむろする常連客達と次第に親密になる澪。銀次の映画を観たり、美琴に飲み会に誘われたりと、東京での日々が少しずつ楽しくなっていく。しかし、区画整理のため銭湯が近いうちに閉店する運命にあることを知った澪は、ある決断をするのだが・・・。
★松本穂香(宮川澪役)
プロフィール:
1997年生まれ。大阪府出身。
【主な出演作品】 連続テレビ小説「ひよっこ」(17/NHK)、日曜劇場「この世界の片隅に」(18/TBS)、『あの頃、君を追いかけた』(18/長谷川康夫監督)、「JOKER×FACE」(19/CX)、『チワワちゃん』(19/二宮健監督)、『君と月夜に輝く』(19/月川翔監督)、『きみと、波にのれたら』(19/湯浅政明監督)※声優として出演、『おいしい家族』(19/ふくだもここ監督)、『酔うと化け物になる父がつらい』(19/片桐健滋監督)などがある。
コメント:
★映画化にあたり:
私たちの暮らす世界はとても儚くて、だからこそ美しいのだと、映画を通して改めて感じました。
中川監督が紡ぐセリフは優しくて、映画の中に溢れる光はとても美しいです。
色んな視点から楽しんでもらえる映画になっていると思います。
★モスクワ国際映画祭出品について:
海外での上映はひとつの目標でもあったので、とても嬉しくもあり、海外の人に受け入れてもらえるのかという不安もあり、ドキドキでいっぱいです。堂々と自信を持って参加したいと思います。
★中川龍太郎監督
プロフィール:
1990年神奈川県生まれ。詩人としても活動し、17歳のときに詩集「詩集 雪に至る都」(07)を出版。初監督作『Calling』(12)がボストン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞し一躍脚光を浴びる。その後、『雨粒の小さな歴史』(12)がニューヨーク市国際映画祭に入選し、東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門では『愛の小さな歴史』(14)に続き、『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(15)と2 年連続の出品を最年少にして果たす。『四月の永い夢』(17)は、第39回モスクワ国際映画祭コンペディション部門に正式出品、国際映画批評家連盟賞、ロシア映画批評家連盟特別表彰をダブルで受賞した。
コメント:
★映画化にあたり:
祖母の代からずっと通っていた近所のお豆腐屋さんが潰れた。学生時代にいつも通っていた銭湯も潰れた。伝統的なものが高級な文化としてしか残らないのだとしたら、日本に暮らしている多くの高級なものとは無縁の僕たちは、この国で生まれ、生きていることの思い入れをどうやって守ったらいいのでしょうか。そんな想いをきっかけに、「子供のまんまでいたい」女の子が、自分の力でどうやって新しい居場所をつかみとるのかを描きました。この小さな物語が現代日本を舞台にした、ささやかな『魔女の宅急便』になっていますように。
★モスクワ国際映画祭出品について:
前作『四月の永い夢』を温かく受け入れてくださったモスクワの皆さんと再会できることが楽しみです。今の日本以上に先の見えない世情にあって、ロシアは街の様相も刻々と変わっていると聞きます。この映画が、まさに激動の隣国・ロシアの人々にどう受け止められるのか、ドキドキしています。モスクワに限らず、この映画が、これまでの映画のように一つでも多くの文化で生きる人々に届きますように。そして、その声を養分にして、日本の観客の皆様と豊かなコミュニケーションがとれたら嬉しいです。
【クレジット】
監督:中川龍太郎
脚本:末木はるみ 中川龍太郎 佐近圭太郎 脚本協力: 石井将 角屋拓海
出演:松本穂香
配給:ファントム・フィルム
©2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema