この度、直木賞作家・西加奈子のベストセラー『さくら』の映画化が決定しました。

ハンサムで人気者の長男と、異常なまでに長男を愛する容姿端麗で破天荒な妹。そして、平凡な次男のボク。ちょっと、風変わりだけど、幸せな家族だったが、一家のヒーロー的存在の兄が交通事故に遭ったことによって、運命が大きく変わっていく・・・・。そして、どんな時でも変わらず家族に寄り添う愛犬のさくら。

ごく普通の家族に次々と投げられる神様からの絶望とも思える変化球を、やさしいユーモアを交えてリズムよく返球していく希望に満ちた物語は、世代や性別を超えて話題となり、この度、待望の映画化となりました。

出演は、長谷川家の次男、大学生の薫を演じる北村匠海。超美形の妹ミキを小松菜奈、そして、人気者の長男・一を演じるのは吉沢亮。過酷な運命に立ち向かう兄弟妹を、実力派若手俳優3人が競演します。監督は、「三月のライオン」(ベルギー王室主催ルイス・ブニュエル「黄金時代賞」受賞)、「ストロベリーショートケイクス」(バルセロナ・アジア映画祭・国際審査員特別賞)など海外からも高い評価を受け、詩情溢れる作品を多数生み出してきた矢崎仁司。原作は、『サラバ!』で第152回直木賞を受賞した西加奈子。ある家族の姿を色彩豊かに温かな眼差しで描く、50万部突破のベストセラー小説です。

絶望の中にも希望を紡ぐ家族の物語が、2020年初夏、公開します。

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□キャスティングについて/プロデューサー・関顕嗣
西加奈子「さくら」は、家族をテーマにした傑作小説です。映画化にあたり、配役はとても重要でした。 兄弟妹をどの俳優に相談すべきか?初心に戻り原作からのイメージをまとめてオファーを開始しました。 結果、望み通りのキャスティングに決まったのです。この出会いに感謝しています。 北村匠海、小松菜奈、吉沢亮、の三人の共通項は、その演技力にあると感じています。今を代表する人気俳優陣である事と同時に、彼らが演じる人物達は、強烈な存在感を観客に植え付けています。矢崎仁司監督のタクトによって、素晴らしい和音を奏でて頂けると期待しています。

<キャスト・原作者・監督 コメント>

■北村匠海 <次男・薫 役>
吉沢亮さん小松菜奈さんをはじめとする本当に強力かつ個性のある共演者の皆様とお芝居できる時間がとても幸せに思います。一つの家族の大きな愛、小さな愛、一匹の犬にまつわる、愛情。端的には言えない、愛と情の物語です。丁寧に一言一言を紡いで力を合わせて作り上げていきたいと思います。頑張ります。

1997年11月3日生まれ、東京都出身。2008年『DIVE!!』(熊澤尚人監督)で池松壮亮の幼少期役で映画初出演。17年『君の膵臓をたべたい』(月川翔監督)で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。主な出演作に『鈴木先生』(13/河合勇人監督)、『信長協奏曲』(16/松山博昭監督)、『セーラー服と機関銃-卒業-』(16/前田弘二監督)、『あやしい彼女』(16/水田伸生監督)、『勝手にふるえてろ』(17/大九明子監督)、『春待つ僕ら』(18/平川雄一朗監督)、『OVER DRIVE』(18/羽住英一郎監督)、『十二人の死にたい子どもたち』(19/堤幸彦監督)、『君は月夜に光り輝く』(19/月川翔監督)など話題作に多数出演。

■小松菜奈 <妹・ミキ 役>
矢崎監督とのお仕事は今回が初めてで、共演者の方々と一つの家族になるのは緊張でもあり未知の世界ですが、これからこの家族にどんな色がついていくのかとても楽しみです。原作からも浮き出てくるリアルな家族のやり取りと喜怒哀楽の光景がとても微笑ましく、その中で感じる生きるとは何か・愛とは何か・家族とは何か、そんなメッセージが伝わる心温まる再生物語だと感じました。今回演じさせていただく末っ子のミキと常に向き合い、とても奮闘する日々になると思いますが、自分の感じた想いを大切にミキとして生きていきたいです。

1996年2月16日生まれ、東京都出身。08年よりモデルとして雑誌を中心に活動PV・CMなど数多く出演。映画『渇き。』(14/中島哲也)で鮮烈なスクリーンデビューを飾り、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか、多数の新人賞を受賞。以降『近キョリ恋愛』(14/熊澤尚人)、『バクマン。』(15/大根仁監督)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16/真利子哲也監督)、『溺れるナイフ』(16/山戸結希監督)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16/三木孝浩監督)など多数の映画に出演し、同年マーティン・スコセッシ監督『沈黙‐サイレンス‐』でハリウッド映画デビュー。近作に『恋は雨上がりのように』(18/永井聡監督)、『来る』(18/中島哲也監督)など。本年は5月31日に『さよならくちびる』(塩田明彦監督)、11月には『閉鎖病棟(仮)』(平山秀幸監督)の公開が控えている。

■吉沢亮 <長男・一 役>
矢崎監督、共演者の皆様は初めましての方ばかりで、皆様とどのような家族ができあがるのか、とても楽しみです。
不安もありますが、監督と話し合いながらこの一家の光であり影である一という役を精一杯生きたいと思います。
僕自身男4人兄弟で、女姉妹に憧れていました。妹、ワクワク。

1994年2月1日生まれ、東京都出身。09年に行われた「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で特別賞 を受賞しデビュー。「仮面ライダーフォーゼ」(11-12年)で仮面ライダーメテオ/朔田流星役を演じ注目を浴び、その後数々のテレビドラマ・映画に出演、『リバーズ・エッジ』(18/行定勲監督)で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。近作に『銀魂』(17/福田雄一監督)、『トモダチゲーム』(17/永江二朗監督)、『悪と仮面のルール』(18/中村哲平監督)、『猫は抱くもの』(18/犬童一心監督)、『あのコの、トリコ。』(18/宮脇亮監督)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』(18/福田雄一監督)など。19年は、『キングダム』(佐藤信介監督)の公開、NHK連続テレビ小説「なつぞら」への出演も決定している。

■原作者・西加奈子
さくらが新しい命をもらってどんな風に輝くのか、本当に楽しみです。

1977年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。2004年に「あおい」でデビュー。独特な作風が支持され、翌年、1 匹の犬と5人の家族の暮らしを描いた「さくら」を発表しベストセラーに。その後07年「通天閣」で織田作之助賞、13年「ふくわらい」で河合隼雄物語賞受賞、15年「サラバ!」で第152回直木賞を受賞した。映画化作品としては『きいろいゾウ』(13/廣木隆一監督)、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(14/行定勲監督)、『まく子』(19/鶴岡慧子監督)に続き、本作で4作品目となる。

■監督・矢崎仁司
いつか挑みたかった西加奈子の世界。『さくら』には、私の映画史がすべて入っている。だから、この小説の映画化は、私以外誰にも監督させたくなかった。西さんから投げられたボールは、ド真ん中に投げ返そうと思います。『さくら』に出会えたことを神様に感謝します。

⼭梨県出身。日本大学芸術学部映画学科在学中に、『風たちの午後』(80)で監督デビュー。2作目となる『三月のライオン』(92)がベルリン国際映画祭ほか世界各国の映画祭で上映され、ベルギー王室主催ルイス・ブニュエルの「黄金時代」賞を受賞するなど、国際的に高い評価を得る。95年、文化庁芸術家海外研修員として渡英し、ロンドンを舞台にした『花を摘む少女  虫を殺す少女』を監督。その他、主な監督作品に『ストロベリーショートケイクス』(06)、『スイートリトルライズ』(10)、『不倫純愛』(11)、『太陽の坐る場所』(14)、『××× KISS KISS KISS』(15)、『無伴奏』(16)『スティルライフオブメモリーズ』(18)など。現在、デビュー作『風たちの午後』デジタルリマスター版公開中。

<作品概要>

   出演:北村匠海、小松菜奈、吉沢亮  ほか 
   原作:西加奈子(『サラバ!』『きいろいゾウ』『まく子』) 監督:矢崎仁司(『無伴奏』『スイートリトルライズ』)   
   製作:『さくら』製作委員会     配給:松竹メディア事業部
   制作スケジュール:4月クランクイン、秋完成予定     公開:2020年初夏 全国公開
   公式HP:sakura-movie.jp    公式Twitter:https://twitter.com/sakuramovie