映画『ザ・バニシング -消失-』(配給:アンプラグド)が、4月12日(金)よりシネマート新宿他全国順次公開致します。

1988年、一つの作品が映画史に爪痕を残した。同年オランダ映画祭で最優秀作品賞を受賞、その他世界中の映画祭で喝采を浴び、30年を経た現在でも海外映画批評サイトRotten Tomatoesで98%の高評価を獲得しているサイコロジカル・サスペンスの金字塔『ザ・バニシング -消失-』。そのあまりに絶望的で魅力のあるラストは、『サイコ』(60)、『羊たちの沈黙』(91)、『セブン』(95)を超えるとの呼び声も高く、巨匠スタンリー・キューブリックが3回鑑賞し、「これまで観たすべての映画の中で最も恐ろしい映画だ」と絶賛した。
ある日突然消えた恋人サスキアを捜して、執念と亡霊に取り憑かれたかのように次第に精神を追い詰められていく男・レックスと、自分の異常性と正常性を立証したいという欲求から、歪んだ“ある実験”に手を染める男・レイモン。過剰な演出を排除し、ただ静かに迫りくる異様な恐怖の正体に観る者は恐ろしくも魅了されるのだ…。

登場人物が何らかの理由により姿を消す“失踪”をモチーフとした映画は数多くあり、近年で言えば、ママ友が失踪する『シンプル・フェイバー』(18)、幼馴染が失踪する『バーニング 劇場版』(18)、娘が失踪する『search/サーチ』(18)、一目惚れした女性が失踪する『アンダー・ザ・シルバーレイク』(18)、同級生が失踪する『シシリアン・ゴースト・ストーリー』(17)など、挙げるときりがないほど。観客は映画を観ることで、“いなくなった誰か”の行方を登場人物と共に捜すことになり、何気ない会話に隠された意味を深く考え、画面の中に潜む伏線を探すなど、いつの間にか細かいところまで集中させられていく。[失踪]は映画にぴったりの題材なのだ。中でも『ザ・バニシング –消失-』が頂点と言われるのは、そういった[失踪映画]ならではの魅力も持ちながら、他の作品とは一味違い、犯人もある意味で主人公のように描かれる展開が待っているから。
 この度、待望の本編映像の一部が解禁となった。映像は、突然いなくなった恋人サスキアを捜す為、TVに出演したレックスの姿とそれを家族との団欒の場で見ている犯人レイモンの姿を捉えている。レックスは「犯人がもし見ていたら.…」と切り出し、「恋人の身に何があったかを、ただ知りたい」とカメラ目線で訴えている。そんな悲痛な思いを抱えTVに登場したレックスの姿を、冷静な表情で見つめるレイモン。この後レイモンはどういう行動に出るのか。その行方を劇場で見届けてほしい。
『ザ・バニシング -消失-』は、4月12日よりシネマート新宿他全国順次公開となります。

■解禁映像

■予告編

◆監督:ジョルジュ・シュルイツァー『マイセン幻影』『ダーク・ブラッド』  ◆製作:ジョルジュ・シュルイツァー、アンヌ・ロルドン
◆原作:ティム・クラッベ  ◆脚本:ティム・クラッベ、ジョルジュ・シュルイツァー  ◆撮影:トニ・クーン  ◆音楽:ヘンニ・ヴリエンテン
◆出演:ベルナール・ピエール・ドナデュー、ジーン・ベルヴォーツ、ヨハンナ・テア・ステーゲ、グウェン・エックハウス
1988年/オランダ=フランス合作/106分/カラー/ヨーロピアンビスタ/原題:SPOORLOOS
◆提供:キングレコード ◆配給・宣伝:アンプラグド
© 1988, Argos Film, Golden Egg, Ingrid Productions, MGS Film, Movie Visions. Studiocanal All rights reserved. 

公式HP:
http://www.thevanishing-movie.com/