この度、澤佳一郎監督作品『モラトリアム』が2019年5月18日(土)~24日(金)にかけ、池袋シネマ・ロサにて公開される運びとなりました。

本作は、実際に監督が家に引きこもっていた経験から、その思いや葛藤を脚本に込めた作品となっております。不確かな世界の中で、自分の手の届く範囲の日常に、拙く色を付けていく登場人物たちの、その心象風景を描いていくことを軸にした作品です。主演は、俳優のみならず監督としても高い評価を受けている期待の若手、品田誠。そして元キャンディーズのミキさんの次女であり、コンテンポラリーダンサーでもある尾身美苗などフレッシュなキャストも話題の一つです。

誰もが経験する大人になるまでの、儚くけれど忘れられない記憶が、観る人全ての中に蘇る。

イントロダクション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
モラトリアム=猶予期間。
誰かと関わること、その全てに意味があり、また意味はないのかもしれません。
けれど小さく変化していく、その日常に自分をさりげなくのせて前に進んでいく、そんな若者たちが映っています。他者との作用で自分への問いかけに変化が生まれてくる。
この作品が流れている時間、それが自身を眺めている時間になればいいなと思っております。
答えではなく何かの気付きが生まれますように。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ストーリー

大学生の吉原は公園でピエロのパフォーマンスを見るのが日課だった。
だがピエロは突然、公園に現れなくなる。
そこに葛城という青年が現れ「ピエロになりたいんじゃない?」と問いかけられる。
なぜピエロに固執しているのか分からないまま、吉原は葛城と日々を過ごしていく。

キャスト/スタッフ
品田 誠/尾身 美苗/長通 悠陽/大石 知恵
ナカガワ アキ/上村 志乃/右代谷 勝好/田中 一平/鈴木 亜莉沙/宮崎 夕海里
脚本・編集・監督:澤 佳一郎 撮影:澤 佳一郎/角田 法和/吉田 岳男
録音:大石 知恵/比嘉 憲吾 美術:伊藤 和代/山塚 早希子
音楽:haruka nakamura/itoshigeo/白根 一成 制作:りくるしぶ ふぁくとりー
2016年|日本|90分|カラー|ステレオ|DCP ©2016 reclusivefactory

予告編

過去上映館
2017年 サンピアザ 劇場
2018年 池袋シネマ・ロサ/名古屋シネマスコーレ
2019年 元町映画館/大阪シアターセブン

今後の上映
2019年 池袋シネマロサ 5月18日(土)~5月24日(金)レイトショー
2019年 名古屋シネマスコーレ 時期未定

監督略歴
映画美学校ドキュメンタリー科修了。諏訪敦彦監督、筒井武文監督に師事し、 修了制作『そこにあるもの』が映画美学校セレクショ
ンに選出され、オーディトリウム渋谷にて上映。
劇映画、MVなどの制作も手掛け、現在はテルミン奏者の竹内正実氏を追ったドキュメンタリー「ニ・ムリョート」を制作中。