このたび、日本初劇場公開となるポーランド映画界の新たな才能アダム・グジンスキ監督の映画『メモリーズ・オブ・サマー』を、6月、YEBISU GARDEN CINEMAを皮切りに全国順次公開することが決定いたしました。

それは、ぼくが子どもでいられた最後の夏だった――

70年代のポーランドの風景のなか紡がれる、新しい夏休み映画の誕生!

アンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキー、イエジー・スコリモフスキといった巨匠たちに続き、近年、パヴェウ・パヴリコフスキ(『イーダ』『COLD WAR あの歌、2つの心』)、アグニェシュカ・スモチンスカ(『ゆれる人魚』)と次々に実力派監督を生み出すポーランド映画界において、また新たな才能が日本に紹介される。デビュー短編『ヤクプ』(97)がカンヌで絶賛された1970年生まれのアダム・グジンスキ監督が自身の体験をもとにつくりだした映画『メモリーズ・オブ・サマー』は、子どもと大人の狭間で揺れる12歳の少年の目を通して描かれる、忘れられない一夏の記憶を描く傑作である。

1970年代末―夏、ポーランドの小さな町で、12歳のピョトレックは新学期までの休みを母ヴィシアと過ごしている。父は外国へ出稼ぎ中。母と大の仲良しのピョトレックは、母とふたりきりの時間を存分に楽しんでいた。だがやがて母はピョトレックを家に残し毎晩出かけるようになり、ふたりの間に不穏な空気が漂い始める。一方ピョトレックは、都会からやってきた少女マイカに好意を抱くが、彼女は、町の不良青年に夢中になる。それぞれの関係に失望しながらも、自分ではどうすることもできないピョトレック。そんななか、大好きな父が帰ってくるが……。

母と子を結びつける特別な絆とその崩壊を軸に、初めての恋や友情、性を取り巻く感情に戸惑う思春期の痛々しさを、切実に映し出す。

どこかなつかしさを感じさせる70年代のポーランドの風景のなか紡がれる、新しい夏休み映画が誕生した。

監督・脚本:アダム・グジンスキ|撮影:アダム・シコラ|音楽:ミハウ・ヤツァシェク|録音:ミハウ・コステルキェビッチ

出演:マックス・ヤスチシェンプスキ、ウルシュラ・グラボフスカ、ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ

2016年/ポーランド/83分/カラー/DCP
原題:Wspomnienie lata 英語題:Memories of Summer
配給:マグネタイズ 配給協力:コピアポア・フィルム 
公式サイト:http://memories-of-summer-movie.jp 
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6月、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー