大倉忠義、成田凌出演『窮鼠はチーズの夢を見る』がクランクアップ!
先日、『窮鼠はチーズの夢を見る』が無事クランクアップをし、この度キャストの大倉忠義、成田凌、行定勲監督、そして原作者の水城せとなからのコメントとクランクアップ時の写真が到着しました。
本作は、セクシャリティを越え、人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、圧倒的な共感を呼ぶ心理描写から、多くの女性から支持を得た水城せとなの傑作コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」/「爼上の鯉は二度跳ねる」を行定勲監督により『窮鼠はチーズの夢を見る』のタイトルで実写映画化。受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた大伴恭一(大倉忠義)が、ある日、後輩の今ヶ瀬渉(成田凌)と7年ぶりに再会。今ヶ瀬から、「昔からずっと好きだった」と突如想いを告げられ、彼からの一途なアプローチに振り回されていくうちに、やがて恭一は胸を締め付けるほどの恋の痛みに翻弄されていく――。ベルリン国際映画祭では国際批評家連盟賞を2度も受賞するなど、日本を代表する映画監督・行定勲がメガホンを取り、その繊細な表現力と確かな演出力で、様々な愛のかたちを写し取ってきた『ナラタージュ』(17)、『リバーズ・エッジ』(18)に続き、本作では、揺れ動く2人の男性の切なくも狂おしい恋を、時に繊細に時に大胆に描きます。
ラストカットを撮り終えた大倉は、行定監督から花束を受け取ると、思わず目に涙を浮かべ、約1ヵ月に渡り行われた撮影に思いを馳せた。大倉は「今までにやったことのない役をやりたいなと考えていたので、この映画のお話を戴いた際には是非演じてみたいと強く思いました。33歳という今だからこそ、出来た役だと思います。」と本作への想いを打ち明け、「成田さんは色気があり、持ってる空気が柔らかく、ナチュラルに“今ヶ瀬”なんだなと思わせてくれました。ずっとフラットな関係で居られたので、お芝居がやりやすかったです。」と初共演の印象を語った。スタジオには、先にクランクアップを迎えていた成田がサプライズで登場。最後に行定監督と3人で記念撮影を行い、大倉は「気付いたら朝になっていましたが、無事にクランクアップを迎えられて良かったです。ありがとうございました。」と笑顔を見せた。成田も「大倉さんとは日を重ねるごとに自然と距離が縮まっていき、肌が触れ合うと、お互いの距離感も変わっていくようで、すこしずつ息が合っていったように感じます。ふたりの姿が、痛いほどリアルで、美しくて、悲しくて・・。観て頂く方それぞれが、自分と好きな人を重ね合わせながらご覧頂ける作品だと思いますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです。」と自信を見せた。行定監督は、「大倉忠義の色気と成田凌の可愛らしさに何度も魅了された。」とキャスト2人に称賛を送り、公開に向けて、「私たちが紡ぎ上げた刹那な感情が皆様に届くように仕上げていきたいと思います。」と意気込みを語った。また、テイク数を重ねることで知られる行定監督の撮影現場について、成田は「俳優部としてはとても贅沢なことだと思います。」と行定監督のこだわりに感謝し、大倉は「行定監督は感情的には穏やかな感じで現場にいらっしゃいましたが、1シーンの画に関してすごく厳しく、なかなか1回でOKが出なかったですね。そこまで監督がこだわり抜いた画が繋がった時、どんな映画になるんだろうと、とても楽しみです。」と完成への期待を語った。
【ストーリー】
広告代理店に勤める大伴恭一は優柔不断な性格が災いし、不倫を繰り返してきた。ある日彼の前に妻から派遣された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬渉だった。不倫の事実を隠す代わりに彼が突きつけてきた条件は、「カラダと引き換えに」という信じられないものだった…。はじめは拒絶していた恭一だったが、7年間一途に想い続けてきたという今ヶ瀬のペースに乗せられ、やがて彼と過ごす時間が心地よくなっていくのだが・・・。
【プロフィール/コメント】
●大倉忠義(大伴恭一役)
1985年5月16日生まれ、大阪府出身。
2004年、関ジャニ∞としてCDデビュー。2013年、『100回泣くこと』(廣木隆一監督)で映画単独初主演を果たす。近年の出演作に、映画『クローバー』(14/古澤健監督)、『疾風ロンド』(16/吉田照幸監督)、テレビドラマ「Dr.DMAT」(14/TBS)、「ドS刑事」(15/NTV)、「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」(18/CX)、舞台「蜘蛛女のキス」(17)などグループ活動と両立しながら、俳優としても幅広く活躍。
また「オールナイトニッポンサタデースペシャル 大倉くんと高橋くん」(ニッポン放送)でラジオパーソナリティーを務める。
コメント:
今までにやったことのない役をやりたいなと考えていたので、この映画のお話を戴いた際には是非演じてみたいと強く思いました。33歳という今だからこそ、出来た役だと思います。
撮影を振り返ってみると、難しかったような気もしますが、今は終わったばかりということで思考回路がショートしてしまっていてあまり思い出せない状況です。印象的なシーンばかりで、1シーン1シーンが濃かったなと思います。成田さんは色気があり、持ってる空気が柔らかく、ナチュラルに今ヶ瀬なんだなと思わせてくれました。ずっとフラットな関係で居られたので、お芝居がやりやすかったです。行定監督は感情的には穏やかな感じでいらっしゃいましたが、画に対してとてもこだわりを持っていました。1シーンの画に関してすごく厳しく、なかなか1回でOKが出なかったですね。そこまで監督がこだわり抜いた画が繋がった時、どんな映画になるんだろうと、とても楽しみです。演技に関しては、こちらを尊重し、自由にやらせてくださったので、お芝居って楽しいなと、今まで以上に思わせてくれる現場でした。
●成田凌(今ヶ瀬渉役)
1993年11月22日生まれ、埼玉県出身。
2013年より、「MEN’S NON-NO」(集英社)の専属モデルとして活動。14年、フジテレビNEXT smartオリジナルドラマ「FLASHBACK」に主演し、俳優デビュー。近年の出演作に、『キセキ -あの日のソビト-』(17/兼重淳)、『ニワトリ★スター』(18/かなた狼監督)、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(18/西浦正記監督)、『ここは退屈迎えに来て』(18/廣木隆一監督)、『ビブリア古書堂の事件手帖』(18/三島有紀子監督)、『スマホを落としただけなのに』(18/中田秀夫監督)、『チワワちゃん』(19/二宮健監督)などがある。また、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『さよならくちびる』(19/塩田明彦監督)、『カツベン!(仮)』(19/周防正行監督)などの公開が控えている。
コメント:
大倉さんとは日を重ねるごとに自然と距離が縮まっていき、肌が触れ合うと、お互いの距離感も変わっていくようで、すこしずつ息が合っていったように感じます。行定監督は何度もテイクを重ねてくださるので、俳優部としてはとても贅沢なことだと思います。
この作品は、ふたりの姿が、痛いほどリアルで、美しくて、悲しくて・・。観て頂く方それぞれが、自分と好きな人を重ね合わせながらご覧頂ける作品だと思いますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです。
●行定勲監督
1968年生まれ、熊本県出身。長編第一作『ひまわり』(00)で、第5回釜山国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。『GO』(01)では、第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞をはじめ数々の映画賞を総なめにし、一躍脚光を浴びる。また『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)は同年邦画1位の大ヒットを記録し社会現象となった。以降、『北の零年』(05)、『春の雪』(05)、『クローズド・ノート』(07)、『今度は愛妻家』(10)、『パレード』(10/第60回ベルリン国際映画祭パノラマ部門・国際批評家連盟賞受賞)、『円卓』(14) 、『真夜中の五分前』(14)、『ピンクとグレー』(16)、故郷・熊本を舞台に撮影した『うつくしいひと』(16)、日活ロマンポルノリブート『ジムノペディに乱れる』(16)、『うつくしいひと サバ?』(17)、『ナラタージュ』(17)、『リバーズ・エッジ』(18/第68回ベルリン国際映画祭パノラマ部門・国際批評家連盟賞受賞)など多数ある。また映画に留まらず「趣味の部屋」(13.15)、「ブエノスアイレス午前零時」(14)、「タンゴ・冬の終わりに」(15)などの舞台演出も手掛け16年、毎日芸術賞 演劇部門寄託賞の第18回千田是也賞を受賞するなど、高い評価を得ている。
コメント:
とにかく風通しの良い現場でした。キャストの二人は淡々と自然にそこに存在していました。スタッフはチームワークが素晴らしく、撮影も怖いくらいに順調でした。主人公たちの繊細で曖昧な感情を深く汲み取らねばならない状況が多々あって、何度も立ち止まり、みんなで話し合って一緒に乗り越えられたと思います。
大倉忠義の色気と成田凌の可愛らしさに何度も魅了された。「男同士って良いものだなぁ。」そんな言葉を何度となく呟きました。何気ないところに幸せを感じて、なんてことない事に傷ついたりするんだなと。
そんな、私たちが紡ぎ上げた刹那な感情が皆様に届くように仕上げていきたいと思います。
●水城せとな
10月23日生まれ。1993年、プチコミック(小学館)にてデビュー。以降、別冊少女コミック、Judy、月刊フラワーズなどで活躍を続け、2012年、月刊フラワーズでの連載『失恋ショコラティエ』で第36回講談社漫画賞を受賞。同作は2014年、テレビドラマ化もされた。代表作に『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』『失恋ショコラティエ』『黒薔薇アリス』『脳内ポイズンベリー』など。
コメント:
この漫画は大変熱心なファンの方々にご支持頂いてきた作品なので、これまでなかなか実写化のお話はお受けする勇気が出ませんでしたが、今回のお話を頂き、託させて頂くことになりました。どんな風に仕上がるのか私もまだ想像しきれませんが、大倉さん、成田さん、行定監督のお力で、きっと見応えあるフィルムに昇華して頂けると期待しています。
【クレジット】
原作:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」/「俎上の鯉は二度跳ねる」(小学館「フラワーコミックスα」刊)
監督:行定勲
脚本:堀泉杏
出演:大倉忠義 成田凌
配給:ファントム・フィルム
©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
公式サイト:http://www.phantom-film.com/kyuso/