日露戦争時代、日本に多く設置されたロシア兵捕虜収容所。特に愛媛県松山には国内初の収容所が設けられ、この松山を舞台に運命的に出逢ってしまった日本人看護師とロシア将校の二人を中心に、歴史に翻弄された人々を描いた心揺さぶる感動のドラマ、「ソローキンの見た桜」が2019年3月22日(金)より角川シネマ有楽町ほかにて全国公開となります。

それに伴い、特別番組の放送が決定致しました。
本作にて倉田史郎を演じる斎藤工は、10代のころからバックパッカーとして、数多くの国々を旅している。しかしロシアは、この映画の撮影が初めての機会であった。その斎藤工がサンクトペテルブルクでのロケ滞在中、自分のスマホで、 “初めて見る”ロシア、そしてロシア人スタッフとともに作り上げたロケの裏側を記録し続けた。
映画では、建造物自体が世界遺産であるエルミタージュ美術館、聖イサアク大聖堂、血の上の救世主教会、ネフスキー大通り、跳ね上げ橋(ネヴァ川)、サンクトペテルブルク大学など、サンクトペテルブルクの中でも得に有名なスポットが登場する。しかし、今回斎藤工が撮影したのは、芸術あふれる街の景色だけでなく、食事に出された真っ赤なボルシチや、夜の散歩での風景、裏路地、またある時は自撮りも交え、初だからこそ撮れた新鮮な“斎藤工目線”のロシア。
 さらに注目して欲しいのが、日本とロシアのスタッフの協力のもと、この映画が作り上げられてゆく過程のリアルな舞台裏。彼らがどんな思いでこの映画に向き合ってきたのか?二役を演じた主演の阿部純子を始め、ロシア人スタッフ、そして斎藤工の、国境を越えた映画を愛する者たちの想いが語られる。
 構成は、数々のドキュメンタリー映画、番組を手掛け、高い評価を受けてきた松江哲明。斎藤工の映画に対するメッセージのひとつひとつを丁寧に拾い上げ、30分のドキュメンタリー番組として描きだす。

サブタイトル :斎藤工のまなざし
タイトル :「ソローキンの見た桜」撮影記録
放送局 :BS日テレ
放送日時 :2019年3月23日(土)
16:30~17:00

企画・撮影 :齊藤工
構成・演出 :松江哲明
出演 :阿部純子、斎藤工
製作・著作 :©2019「ソローキンの見た桜」製作委員会

【松江哲明 略歴】 
自身の卒業制作として撮った映画「あんにょんキムチ」(1999)が、山形国際ドキュメンタリー映画祭で千波万波特別賞、NETPAC特別賞などの受賞し、キャリアがスタート。第22回東京国際映画祭(2009)では、1カットのみで撮影したドキュメンタリー映画「ライブテープ」が「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞。本作品は、第10回ニッポン・コネクション(ドイツ/2010年)にて、日本デジタルアワードを受賞。さらに第25回東京国際映画祭では、ドキュメンタリー映画「フラッシュバックメモリーズ3D」が、コンペ観客賞を受賞。
ドキュメント作品を得意とし、映画、テレビ、セルビデオで監督、構成、編集を数多く手掛ける。
斎藤工とは、斎藤の日常を本人の“自撮り”撮影で構成した、「ジドリ」(2015/NHK)がある。

【イントロダクション】
松山を舞台に運命的に出会ってしまった日本人看護師とロシア将校の二人を中心に、歴史に翻弄された人々を描いた心揺さぶる感動のドラマ。主演の日本人看護師役に、『孤狼の血』で鮮烈な印象を残した若手実力派・阿部純子。映画、ドラマ、CMに出演、また監督としてもメガホンを取る斎藤工、『沈黙-サイレンス-』でも強烈な存在感を示したイッセー尾形、ロシアからは国内きっての演技派、ロデオン・ガリュチェンコ、アレクサンドル・ドモガロフが参加。伝説のラジオドラマ「〜松山ロシア人捕虜収容所外伝〜ソローキンの見た桜」が日露合作プロジェクトでついに誕生した。

【ロシア兵捕虜収容所に関して】
日露戦争時代、日本には多くのロシア兵捕虜収容所が存在し、松山市には全国で初めて収容所が設けられた。日本は世界から一流国として認められるためにハーグ条約の遵守を意識し、ロシア兵に捕虜でありながら外出自由、アルコールの購入可能など、様々な便宜をかけた。この映画は、史実を元に制作しており、本編にも実際の当時の様子が随所に描かれている。平成31年度版中学校1年生「道徳」の教科書(教育出版株式会社発行)に「受け継がれる博愛の精神〜ロシア兵墓地の清掃〜」として本編にも登場する松山のロシア兵墓地に関して掲載が決定し、当時を題材にしたドラマとして本作品が取り上げられている。

<STORY> 
2018年、駆け出しTVディレクターの桜子(阿部純子)は、ロシア兵墓地の取材を皮切りにロシアに行くことが決定していたが、興味を持てずにいた。しかし祖母(山本陽子)から自身のルーツがロシアにあることを知り、さらにロシア兵と日本人看護師の、二人の日記を紐解いていくうちに衝撃の事実を知ることに—— 日露戦争時代、傷ついたロシア兵将校ソローキン(ロデオン・ガリュチェンコ)の手当てをすることになったゆい(阿部純子、二役)。日本はハーグ条約を遵守し、ロシア兵捕虜はアルコールの購入や外出などの自由が許されていた。兄弟を戦争で亡くしたゆいは、ソローキンを憎みながらもいつしか惹かれ、愛し合う。だがソローキンが捕虜になったのはある密命のためだった。ロシア革命に参加する為、収容所を脱走しロシアへ帰ることにしたソローキンは、ゆいも一緒に連れて帰ろうとするが・・・

タイトル: 『ソローキンの見た桜』
公開表記:2019年3月22日(金)角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
2019年3月16日(土)愛媛県先行ロードショー
配給:KADOKAWA
コピーライト:©2019「ソローキンの見た桜」製作委員会
監督・脚本・編集:井上雅貴
出演:阿部純子 ロデオン・ガリュチェンコ
山本陽子(特別出演) アレクサンドル・ドモガロフ 六平直政
海老瀬はな 戒田節子 山本修夢 藤野詩音 宇田恵菜 井上奈々 杉作J太郎
斎藤工 イッセー尾形
配給:KADOKAWA 
公式HP:https://sorokin-movie.com/