アガサ・クリスティー原作「ねじれた家」の映画化、名女優グレン・クローズ出演の『アガサ・クリスティー ねじれた家』が、4/19(金)に全国公開致します。

1920年のデビューから100年で20億冊もの売り上げを記録する、世紀のベストセラー作家アガサ・クリスティー。
彼女が自身の<最高傑作>だと誇る、1949年に発表されたミステリー小説「ねじれた家」が、70年の時を経て初映画化が実現。

ゴージャスでスキャンダラスな一族の女たちを演じるのは、『天才作家の妻 -40年目の真実-』でゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、アカデミー賞(R)主演女優賞にノミネートされたばかりの稀代の名女優グレン・クローズ。
『X-ファイル』の知的な捜査官スカリー役で一躍有名になったジリアン・アンダーソン、『マッドメン』で多くの
男性を魅了したクリスティーナ・ヘンドリックス。そして事件の真相を追う私立探偵役に『天才作家の妻-40年目の真実-』でクローズと2度目の共演を果たすマックス・アイアンズ、捜査を仕切る主任警部役に名優テレンス・スタンプが扮するという、豪華俳優陣が出演し注目を浴びている本作。

今回、メガホンを取ったジル・パケ=ブレネール監督は「ねじれた家」の初映画化について「この映画が少なくとも2つのことを、観客に体験してほしいと願っている。1つ目は、ミステリーという側面での楽しみ方だ。いわゆる、犯人探しである。2つ目は、観客自身で自分が共感できるメッセージを見つけてほしい」とコメント。
「アガサ・クリスティー作品と言えば、面白くて温かみがあり、“ノワール的”でブラックコメディの要素がある
ものが多いが、本作も同じように、楽しめるポイントが満載だ。観客は最後に“とどめの一撃”をくらって、少しショックを受けるかもしれない。そしてその後、違った角度から物語を辿りなおすことができる」

<ジル・パケ=ブレネール監督が観客に体験してほしい2つのこと/全文>

いわゆる、アガサ・クリスティーらしい作品と言えば、面白くて温かみがあり、「ノワール的」で、でもブラックコメディの要素もあるものが多いが、本作もそういう作品と同じように、観客に作用すると思う。
観客は最後に「とどめの一撃」をくらって、少しショックを受けるかもしれない。
そしてそのあと、違った角度からもう一度内容をたどりはじめるんだ。

私は、この映画で特に2つの点を観客が体験してくれることを願っている。

○1:ミステリーという側面での楽しみ方だ。いわゆる、犯人探しである。

○2:観客自身で、自分が共感できるメッセージを見つけてほしい。
良質のミステリー小説の特徴は、政治に対する社会的なメッセージが随所に示されるもので、そういった面から観る楽しみ方もある。そうすれば、アガサ・クリスティーの作品は急に少し違った一面を見せるようになる。
本作には現代人の心に響く要素が、たくさんあると思う。殺された大富豪のアリスティドというキャラクターにさ
え、そういった要素がある。このキャラクターは、実在の人物をベースにして私が発展させた。
名前は伏せておくけどね。

本作の時代設定は1950年代だが、かなり現代的なテーマを描いていると思う。
劇中で象徴的に描かれる世代間の衝突は、現代に通じるテーマの1つだ。本作の準備を始めた頃、イギリスのEU離脱が起こった。これこそまさに、世代間の衝突だろう。どの世界にもシニア世代と若者世代がいて、それぞれの世代で利害が食い違うことが多い。こういう状況は昔からあるが、その度合いが現代ではさらに強くなっているように思う。こういった衝突も本作でしっかりと描かれている。だから、現代人にも通じる、面白いストーリーだと思ったんだ。

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【STORY】

無一文から巨万の富を築き上げた大富豪レオニデスが毒殺された。私立探偵のチャールズは、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアから捜査を依頼される。広大な屋敷に到着すると、3世代にわたる一族が勢ぞろいし、巨額の遺産を巡って、疑惑と嫉妬、敵意と憎しみをぶつけ合っていた。愛人のいる若い後妻ブレンダ、映画製作の資金が欲しい長男夫妻、父から受け継いだ会社が倒産寸前の次男とその妻、亡き前妻の姉であり一族を取り仕切る大伯母イーディス。まもなくチャールズは、ソフィアを含め一族全員に殺害の動機があったことに気付く。真相に近づいたと思われたその時、第二の殺人が起きる。

監督:ジル・パケ=ブレネール 原作:アガサ・クリスティー著/田村隆一訳「ねじれた家」(ハヤカワ文庫刊)
脚本:ジュリアン・フェロウズ/ジル・パケ=ブレネール/ティム・ローズ・プライス

出演:グレン・クローズ、テレンス・スタンプ、マックス・アイアンズ、ステファニー・マティーニ、ジリアン・アンダーソン、クリスティーナ・ヘンドリックス 他

製作国:イギリス(2017年公開)上映時間:115分 字幕翻訳:松浦美奈 配給:KADOKAWA
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(C)2017 Crooked House Productions Ltd.

4/19(金)角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、シネマート新宿他全国公開