『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』をはじめ数々の名作を世に送り出してきたヌーヴェルヴァーグの巨匠、ジャン=リュック・ゴダールの最新作
『イメージの本』(シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー)。このたび日本版予告編が完成いたしました。

88 歳を迎えてなお、世界の最先端でエネルギッシュに映画を作り続けるゴダール。予告編には、第 71
回カンヌ国際映画祭での貴重な記者会見でのやりとりも挿入されている。

『これは政治的な映画ですか?』 → 『NO』 『この作品で原点に戻られた?』 → 『NO』
『映画は近い将来に失われてしまう?』 → 『NO』 、そして 『私たちのために映画を作り続ける?』 → 『YES』

また、この刺激的なアート体験となる本作へ、映画評論家の蓮實重彦氏も『八十八歳のゴダールが 四年がかりで世に問う新たな傑作の
この異様な美しさはどうか』と感嘆のコメントを寄せている。

暴力、支配、不和…世界に対する“怒り”を、絵画(TABLEAUX)、映画(FILMS)、文章(TEXTES)、音楽(MUSIQUE)で表現。『私たちに未来を語るのは“アーカイヴ”である』という彼の言葉の通り、過去人類がたどってきた“アーカイヴ”の断片と新たに撮り下ろされた子供たちや海辺の美しいシーンなどが巧みにコラージュされている。ナレーションはゴダール本人が担当しており、彼特有の常識外のヴィヴィッドな色彩の映像からも、その健在ぶりがうかがえる。

『何ひとつ望み通りにならなくても 希望は生き続ける』というゴダールのメッセージ。このアーカイヴの山から今を生きる観客はどんな未来を連想するだろうか。

STORY
静寂にすぎない。革命の歌にすぎない。
5本指のごとく、5章からなる物語。

監督・編集・ナレーション:ジャン=リュック・ゴダール/撮影・編集:ファブリス・アラーニョ/プロダクション・マネージャー:ジャン=ポール・バタジア
調査:ニコル・ブルネーズ 製作:ファブリス・アラーニョ、ミトラ・ファラハニ 製作協力:ハミドレザ・ペジュマン、ジョルジュ・シュケール、ナデル・モバルガ
2018 年/スイス・フランス合作/84 分/
原題:LE LIVRE D’IMAGE(英題:THE IMAGE BOOK)/© Casa Azul Films – Ecran Noir
Productions – 2018 公式サイト:jlg.jp
配給:コムストック・グループ 提供:レスぺ 配給協力:REGENTS