誰にも負けない、誰にも止められない。
電動車椅子サッカーに人生をかける選手たち。
世界へ挑んだ6年間の情熱と愛の物語――
『蹴る』
永岡真理は生まれながらにして難病「SMA(脊髄性筋萎縮症)」を患い、生涯で一度も歩いたことがないが、ひとたび試合が始まれば、華麗かつ激しいプレーで観客を魅了する。
東武範は筋ジストロフィーにより、呼吸器が手放せず、食事を摂ることも辛いが、国内でも屈指の実力を誇る。
真剣なトレーニング、家族のサポート、自らの障害との折り合い、恋愛模様、そして夢のワールドカップ……。

映画『蹴る』は、永岡、東を中心に、電動車椅子サッカーワールドカップを目指す選手達を6年間に渡り追い続けたドキュメンタリー映画である。

自らの“足”である電動車椅子を巧みに操り、華麗なフェイント、高度な戦術、強烈なシュートを繰り広げる選手達の姿とともに、日常生活に垣間見せる人生の苦悩や葛藤、恋愛模様、家族のサポート、介助の様子など、その生きざまをも描き出す。

監督を務めたのは、知的障がい者サッカー日本代表の雄姿を記録した『プライドinブルー』(07・文化庁映画賞優秀賞受賞)、ろう者サッカー女子日本代表の『アイコンタクト』(10・第27回山路ふみ子映画福祉賞受賞)など、障がい者サッカーのドキュメンタリー映画を撮り
続けてきた中村和彦。日本障がい者サッカー連盟会長で元日本代表サッカー選手の北澤豪氏も出演し、障がい者サッカーのさらなる
発展・普及に向けた活動を行っている。

2018年/ 日本映画/1時間58分/ 日本語(日本語字幕版、音声ガイド版上映あり)
文部科学省特別選定作品(少年向き/青年向き/成人向き)

予告編動画:

◎映画『蹴る』公式HP:

keru.pictures/