アカデミー賞受賞監督クリント・イーストウッド監督・主演最新作。『アメリカン・スナイパー』、『ハドソン川の奇跡』に続く、全米1億ドル突破の大ヒット作「運び屋」。
俳優クリント・イーストウッドが自身の監督作としては『グラン・トリノ』(09)以来、10年ぶりの主演作としてスクリーンに帰ってきた。「今のハリウッドには自分が演じられる作品がない」といい、一時は俳優引退もほのめかしたこともある名優の心を動かしたのは、前代未聞の“アウトロー”の実話だった。
名優イーストウッドが演じるのは、巨大な麻薬組織で、最大300キロ、13億! 巨額のドラッグを運ぶ“伝説の運び屋”。
この男、何者? 仕事一筋で家庭をないがしろにした挙げ句、事業の失敗で家財の一切を失ってしまった孤独な老人アール・ストーン。
撮影時、実在の人物レオ・シャープと同じ87歳。自由で破天荒! 自身の人生を重ね合わせるかのような役を魅力的に演じる。
実話サスペンスの傑作『運び屋』が3月8日(金)より全国ロードショーとなる。
全米興収1億ドル突破を果たし、日本公開に向けて期待が高まるイーストウッドの新たな傑作『運び屋』に、山田洋次監督をはじめとする日本の各界著名人からの絶賛コメントが続々到着!!

『許されざるもの』『ミリオンダラー・ベイビー』『グラン・トリノ』『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』といった映画史に残る名作に続き、イーストウッド監督作史上6本目となる全米興収1億ドル突破を果たした『運び屋』。「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載された前代未聞の実話を元に、巨大麻薬組織の運び屋として巨額のドラッグを運ぶ90歳の運び屋を描き、10年ぶりとなる監督兼主演作として世に送り出した実話サスペンスの傑作だ。
イーストウッドの集大成となる傑作『運び屋』をいち早く鑑賞した著名人からの絶賛コメントが続々と届いている。
「この主人公は、寅さんみたいな人かもしれない。ギャングまでが心を開きたくなる、素朴で愛嬌のある老人。人間はとても多様なんだということに気づかされる。『ミリオンダラー・ベイビー』以来の傑作でした。」と語るのは、現在87歳で12月には最新作『男はつらいよ50 おかえり、寅さん』(仮題)が控える日本映画界の巨匠、山田洋次監督だ。同年代、現役で活躍を続けるイーストウッドに賞賛のエールを送っている。
アメリカ在住のジャーナリスト町山智浩氏は、「イーストウッドは絶倫だ。米寿を迎えた今、さすがの許されざる者も枯れたろうと思ったら甘かった。「弾切れだと思ってるんだろう? 試してみるか、小僧!」というハリーの名ゼリフが蘇る!」と、『ダーティハリー』の名ゼリフを引用し、88歳にして現役の男を演じたイーストウッドに驚愕のコメントを寄せた。
評論家の芝山幹郎氏は、「不敵で、上機嫌で、居心地のよい映画。怖さとおかしさの陰に、いきなり足をさらう深みが潜んでいる。さすがはイーストウッド。「許し」という難問に直面しても、悠々と進む帆船の姿を失わない。シンプルで謙虚な超人だ。」と、軽快に描かれる運び屋の姿と、その背後にある物語の奥深さに魅せられ、監督の手腕を“超人”の言葉で表現した。小堺一機氏も、「作品に風格まで纏わせるイーストウッド監督の手腕にウットリする傑作‼」とその仕事ぶりを大絶賛。明治大学名誉教授の越智道雄氏は、「高齢化社会を生きる孤独な老人と家族の在り方、国境を越えて世界に蔓延するドラッグなど、社会性の高いテーマをもった実話を、イーストウッドはアウトローな男の「泥沼からの脱出劇」として仕上げた。」として、アメリカにおける国境の壁問題など社会性の高い作品であることを示唆している。
また、イーストウッドの俳優人生を重ねたように、自由奔放に生きる運び屋、アール・ストーンに魅せられた漫画家の倉田真由美氏は、「子供の無邪気さと長く生きたものの老獪さ両方が混在する90歳、誰よりも自分勝手で正義の人でもないのに、どうしても応援してしまう。」と語っている。
各界の著名人が絶賛するクリント・イーストウッドの実話サスペンスの傑作『運び屋』は、3月8日(金)より全国ロードショーとなる。

【ストーリー】
90歳になろうとするアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、ないがしろにした家族からも見放され、孤独な日々を送っていた。
ある日、男から「車の運転さえすれば金になる」と持ちかけられる。なんなく仕事をこなすが、その仕事、メキシコ犯罪組織によるドラッグの運び屋だった…
やがて、気ままな安全運転で大量のドラッグを運び出し、多額の報酬を得るが、麻薬取締局の捜査官(ブラッドリー・クーパー)の手が迫る……

■『運び屋』著名人コメント全文(敬称略)50音順

俳優イーストウッドを初めて抱きしめたくなった。
悠々とした素振りの奥底で小さな魂が震えてる。
かっこつけなきゃ男じゃない。でも、それはなんてさみしいことだろう。
虚勢と共にある孤独。これからもずっと続く余韻。
相田冬二(映画批評家)

高齢ながら、仕事も女性も現役バリバリ。無骨だがユーモアは持ち合わせ、マイペースで怖いものなし。そして最後には自分で責任を取る運び屋。
これって、どえらい作品を世に送り続けてるイーストウッド本人と重なってる!!
石川三千花(イラストレーター)

こんなに、はじめからおわりまでゴキゲンな気分で見ていられる映画は、めったにない。美しき超老年ヒーローの誕生に、こころがおどる。
宇田川幸洋(映画評論家)

イーストウッドからの「次世代への遺言」だった『グラン・トリノ』。
あの時に伝え忘れていた、一番大切な「家族への遺言」がここに。
10年ぶりの監督兼主演作、その重みと温かさにむせび泣いた。
宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)

”悪さ”を軽いノリで極めたイーストウッド。
仕事は飄々と。家族の前では・・トホホ。このギャップ、可愛すぎです。
シニアの星、88歳ヤンチャ男子、ここにあり!
襟川クロ (映画パーソナリティー)

2011年2月17日私はブログ(※)に「運び屋は70歳」という作品がいつか映画化されるのではないかと書いた。
※おちまさとオフィシャルブログ2011年2月17日の記事
しかし現実は『運び屋は90歳』想像は越えられ裏切らずに裏切られた。私の祖父は90歳で父は89歳で鬼籍に入った。じいちゃん、父さん、時代は進んでる訳で…。
おちまさと(プロデューサー)

高齢化社会を生きる孤独な老人と家族の在り方、国境を越えて世界に蔓延するドラッグなど、社会性の高いテーマをもった実話を、イーストウッドはアウトローな男の「泥沼からの脱出劇」として仕上げた。
越智道雄(明治大学名誉教授)

ヤクザに脅されても泰然自若。麻薬王(アンディ・ガルシア)の屋敷では美女に囲まれ元気溌剌。
どこまでが地で、どこからが演技なのか最早わからぬ御大の演出さばきは軽妙洒脱!
(ライター久保玲子 /『 エル・ジャポン』4月号より)

「90歳」ってやっぱりすごいな。佇まいだけでも、物語になる。子供の無邪気さと長く生きた者の老獪さ両方が混在する90歳、誰よりも自分勝手で正義の人でもないのに、どうしても応援してしまう。
倉田真由美(漫画家「だめんず・うぉ~か~」)

主人公のアールは自分の人生に何を運び、何を運び遅れたのか?作品に風格まで纏わせるイーストウッド監督の手腕にウットリする傑作‼
小堺一機

犯罪サスペンスなのに、心地よい風を浴びているような感覚を味わった。
演出も演技も、軽やかなのに胸を打つ奇跡!
イーストウッド、ついに「神」の境地にたどりついたのか…
斉藤博昭(映画ライター)

「この歳になるといい役がないから」という理由で、近年は監督業に徹してきているイーストウッド。今作のアールは、まさに彼が久々に出てくるに値する役だ。この話がおもしろいのは、主人公が90歳という年齢だからこそ。がんこ爺さんの微妙な心の動きを、アールよりは少し若いイーストウッドが、あえて年寄りの役作りをして挑んでいる。“俳優”イーストウッドを、これからももっともっと見たい。
猿渡ゆき(L.A.在住映画ジャーリスト シネマトゥディ)

不敵で、上機嫌で、居心地のよい映画。怖さとおかしさの陰に、いきなり足をさらう深みが潜んでいる。さすがはイーストウッド。「許し」という難問に直面しても、悠々と進む帆船の姿を失わない。シンプルで謙虚な超人だ。
芝山幹郎 (評論家)

7年ほど前、イーストウッドにインタビューした際、
自分のやりたい仕事に夢中になって、家族に十分な時間を
とれなかった若き日を悔いていた。
90歳の孤独な老人アール・ストーンは、まさしくイーストウッドの分身だ。
〝不適切〝な用語を連発する88歳のイーストウッドに、
ハリー・キャラハンの面影を見た。
立田敦子(映画ジャーナリスト)

直線的なシンプルな構成のせいか、イーストウッドの過去の作品の断片が次から次へと画面に重なって思い出された。TVムービー『ローハイド』の若者ロディに憧れた子どもとしてはたまらない。こんな映画体験は初めて。
中野翠(コラムニスト)

ハンドルを握り、他人の曲をひたすら呟くように口ずさみ続ける八十八歳のイーストウッド!!! そんな異様な光景を、いったいどこの誰が想像しえただろうか。
蓮實重彦(映画評論家)

罪の匂いか運命か。
走らなければ生きられぬ。90年の人生に
百合より麻薬が似合うのか。
地獄へ向かう2千キロ。どこかで破滅が待っている。
イーストウッドが命を賭けた息づまるほどの大名作!
浜村淳(映画評論家)

クリント・イーストウッドが凄い!
88歳にして監督・主演、しかも芝居が上手い
運転しながら歌う姿は、抱きしめてあげたくなった!!
ピーコ(ファッション評論家)

カーステレオとともに歌うイーストウッド!
かつて見たこともないそんな姿が、波のように繰り返される。この反復の中ではあらゆるものが自由だ。生と死が混ざり合い、われわれが今ここにいることのかけがえのなさを実感する。ご機嫌すぎて涙があふれる。
樋口泰人 (爆音映画祭プロデューサー/映画評論家)

90歳の運び屋アールは、決して褒められたもんじゃないダメ男なのに、どうしてこれほど共感してしまうのだろう。思うにイーストウッドの映画には、人に対する優しさと寛容さが溢れている。それは今のアメリカ、いや世界が失ってしまったものだ。隣国メキシコとの間に壁を築き、いがみ合う分断の時代。かつてその国境をやすやすと行き来した、古き良き鷹揚なアメリカ人の物語が、泣きたくなるほど心にしみる。
前田有一(映画批評家 男の隠れ家 日刊ゲンダイ)

イーストウッドは絶倫だ。米寿を迎えた今、さすがの許されざる者も枯れたろうと思ったら甘かった。「弾切れだと思ってるんだろう? 試してみるか、小僧!」というハリーの名ゼリフが蘇る!
町山智浩(映画評論家)

家庭よりも仕事を優先し、経済効率や利潤を追求してきた1980年代以降の“アメリカ”そのものを体現する老いらく男。やましさを伴いながらも犯罪に手を染めてゆくイーストウッドの善悪を裁くのはあなた自身だ。
松崎健夫(映画評論家)

麻薬ビジネスで“運び屋”の地位は低い。誰にでもできるからだ。
その割に逮捕されるリスクが高いので、簡単に切り捨てられるアウトソーシングが常識。
おかげでプロは育たないし、一流なんて存在しない。運び屋稼業はただのギャンブルだ。
それでも本作の主人公は、“90歳”だから出せる老獪な手札を駆使して頭角を現していく。
「このじいさん、やるな!」と思わず驚いた仰天の実話!
丸山ゴンザレス(犯罪ジャーナリスト)

強くあろうとしたとき、彼は最も「弱い父」だった。
誰より弱い自分に気づき、「強さ」の意味を知った。
社会の承認より社会からの脱落こそが福音だった。
それこそがイーストウッド的不条理劇の終着点だ!!
宮台真司

インターネットに店を潰されたオンナ好きのロートル男を軽やかに演じる映画神イーストウッド。
その優雅な佇まいは窮屈な21世紀への批評だ。
「もっとゆっくり生きろよ。俺みたいに人生を楽しめ」!
森直人(映画評論家)

この主人公は、寅さんみたいな人かもしれない。
ギャングまでが心を開きたくなる、素朴で愛嬌のある老人。
人間はとても多様なんだということに気づかされる。
「ミリオンダラー・ベイビー」以来の傑作でした。
山田洋次(映画監督)

ワルじいさんをひょうひょうと演じるこの映画がイーストウッド(88歳!)自身の魅力とキャリアのすべてを物語って素敵。
渡辺祥子(映画評論家)

【タイトル】 運び屋 原題:The MULE(原題:ラバ、運び屋、頑固者)
【監督/出演】 クリント・イーストウッド
「許されざる者」(1992)「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)アカデミー賞監督、作品賞受賞
【脚本】 ニック・シェンク(「グラン・トリノ」)
【出演】 ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィ―スト、
アンディ・ガルシア、アリソン・イーストウッド、タイッサ・ファーミガ他
【配給】 ワーナー・ブラザース映画
【公開】 US=2018年12月14日(金)、公開
JP=2019年3月8日(金)、ロードショー
【上映時間】 1時間56分   【レイティング】 G    公式サイト:www.hakobiyamovie.jp  #運び屋
©2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC