フジテレビ/関西テレビの情報番組『Mr.サンデー』で2016年9月に2週にわたって特集され、大反響を呼んだある老夫婦の物語。
その後「ぼけますから、よろしくお願いします。」というタイトルで映画化され、2018年11月に公開となった作品が今、全国でじわじわと話題を拡げている。

この映画は最初は単なる家族の記録映像だった。監督がホームビデオ感覚で撮り始めた映像の中に映されたひとつの家族の物語は多くの人の共感と涙を呼ぶことになり、「ぴあ映画初日満足度1位」では堂々1位に輝いた(11月3日ぴあ調べ)。
その後全国からの上映依頼と取材が殺到。フジテレビの「とくダネ!」や「めざましテレビ」での紹介から、読売テレビ「ミヤネ屋」、NHK総合の「おはよう日本」、テレビ新広島や関西テレビ、長野放送でも作品を取り上げられ大絶賛されるなど、局の垣根を越えての話題性の高さがうかがえる。

テレビでの紹介や高い口コミ力で順調に動員を伸ばし、特に集客が難しいと言われる地方の単館系劇場でも中高年層を中心とした観客に支えられ、31日までに動員数は5万人を突破した。配給会社の当初の目標は動員1万人。8千人の動員でヒットと言われるドキュメンタリー映画界でこの数字は紛れもなく大ヒットと言えるだろう。

公開から3か月近く経っても未だ客足が衰える気配はなく、東京のポレポレ東中野や監督の地元である広島の映画館では10週以上のロングラン上映が続いている。中でも広島の横川シネマでは劇場のリニューアルオープン以来20年での最大の動員数を先日記録した。また1月半ばから上映が始まった長野では動員が1万人に届こうとしているなど全国各地でヒットの波を起こしている。

東京では2月より下北沢トリウッドでのアンコール上映とアップリンク渋谷での上映が新たに始まり、大阪での再上映(第七藝術劇場)や神戸の元町映画館でのアンコール上映、広島での拡大上映(八丁座、福山エーガル8シネマズ)が控えるなど今後もさらに上映館と観客動員を増やしていくことだろう。(上映情報は公式HPまで。http://www.bokemasu.com/)

作品概要:広島県呉市。この街で生まれ育った「私」(監督・ 信友直子)は、ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレ
クター。18歳で大学進学のために上京して以来、40年近く東京暮らしを続けている。結婚もせず仕事に没頭するひとり娘を両親は遠くから静かに見守っている。そんな「私」に45歳の時、乳がんが見つかる。めそめそしてばかりの娘を、ユーモアたっぷりの愛情で支える母。母の助けで人生最大の危機を乗り越えた「私」は、父と母の記録を撮り始める。だがファインダーを通し、「私」は少しずつ母の変化に気づき始めた…。
(C)「ぼけますから、よろしくお願いします。」製作・配給委員会

■公式ホームページ
http://www.bokemasu.com/

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