この度、2019年1月1日に生誕100周年を迎えた小説家J.D.サリンジャーの半生を描いた映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』が1月18日より全国公開されます。
世界中で累計6,500万部を突破した”青春のバイブル”「ライ麦畑でつかまえて」。映画では、この20世紀を代表する名作を生みだした作家サリンジャーのこれまで語られてこなかった謎に満ちた半生、そして小説の誕生秘話を描き出します。圧倒的な名声と富を手に入れながら、なぜその絶頂期に文壇から姿を消したのか?これまで神秘のベールに包まれてきた、孤高の天才作家サリンジャーと傑作「ライ麦畑でつかまえて」のすべての謎が明かされます。

 この度公開された本編映像は、サリンジャーと、後に彼の妻となるクレアがパーティで知り合うシーン。当時「ライ麦畑でつかまえて」が飛ぶように売れ、才能が世間に認められたばかりのサリンジャーは、物語の主人公ホールデンと自分を重ね合わせた少年たちからのストーカー被害に悩んでいました。出かけたパーティの場でも、終始周りから作品の話を振られ疲弊気味。外の空気を吸いに外に出た彼に声をかけたのが、このクレア・ダグラスでした。突き放したようなクレアの発言にどこか救われる気持ちになったサリンジャーは、彼女に連絡先を聞くのでした。
実際に2人が出会ったのは、1950年、サリンジャー31歳、クレア16歳の頃。3年後に再会し交際を始め、その2年後には結婚をします。その後の夫婦生活は映画の通り、決して平穏に終えることはありませんでしたが、唯一自分に反抗してきた女性と結婚というのは、何ともひねくれ者、サリンジャーらしい人生の選択だったのかもしれません。
 劇中、クレアを演じるのはルーシー・ボイントン。『シング・ストリート 未来へのうた』で、ミステリアスなヒロインのラフィーナ役を演じたことで人気に火がつき、現在大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』では、フレディ・マーキュリーの元婚約者で、生涯を通じた友人となったメアリー・オースティン役を演じています。今作では、可愛らしくもあり、時に挑発的な姿から、執筆に夢中になるサリンジャーを陰ながら支える姿を披露しています。

出演:ニコラス・ホルト、ケヴィン・スペイシー、ゾーイ・ドゥイッチ、ホープ・デイヴィス、サラ・ポールソン
監督/脚本:ダニー・ストロング(『大統領の執事の涙』『ハンガー・ゲーム FINAL』完結編2部作の脚本家)
製作:ブルース・コーエン(『世界にひとつのプレイブック』)、モリー・スミス(『ラ・ラ・ランド』)
原作:「サリンジャー 生涯91年の真実」(晶文社刊)  原題:REBEL IN THE RYE  
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ  配給:ファントム・フィルム 
rebelintherye-movie.com (109分/アメリカ /カラー/ 2017 / 英語)© 2016 REBEL MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.