この度、季刊「映画芸術」誌におきまして、「2018年日本映画ベスト&ワースト」が決定致しました。詳細につきましては、1月30日(水)発売の「映画芸術」466号にて掲載致します。

「映画芸術」とは
「映画芸術」は、1946年に大橋恭彦(俳優・津川雅彦の伯父)を編集・発行人として創刊され、1989年以降、脚本家の荒井晴彦が編集長を引き継ぎ、今日に至っています。多くの映画誌が情報誌化するなか、唯一の映画批評専門誌として、多くの映画人や映画ファンに愛読され続けています。
 特に恒例の「日本映画ベスト&ワースト」は、毎年多大な反響を呼んでいる企画です。本ベストテンの特徴は、厳しい選定・評価によるワーストテンと、ワーストの点数をベストの点数から差し引いた合計点がベストの順位を確定するという集計システムにあります。さらに、選出者が映画評論家のみに偏らず、監督や脚本家、プロデューサーなどの映画人から、劇場スタッフ、一般の会社員までと幅広いことから、独自性に富んだラインナップとなっています。

「映画芸術」2018年日本映画ベストテン&ワーストテン

【ベストテン】
1位 『きみの鳥はうたえる』(監督/三宅 唱)
2位 『寝ても覚めても』(監督/濱口竜介)
3位 『菊とギロチン』(監督/瀬々敬久)
4位 『勝手にふるえてろ』(監督/大九明子)
5位 『ニッポン国vs泉南石綿村』(監督/原 一男)
6位 『ごっこ』(監督/熊澤尚人)
7位 『ハード・コア』(監督/山下淳弘)
8位 『かぞくへ』(監督/春本雄二郎)
8位 『友罪』(監督/瀬々敬久)
10位 『ガチ星』(監督/江口カン)
*『かぞくへ』『友罪』は同率8位

【ワーストテン】
1位 『万引き家族』(監督/是枝裕和)
1位 『止められるか、俺たちを』(監督/白石和彌)
3位 『カメラを止めるな!』(監督/上田慎一郎)
4位 『菊とギロチン』(監督/瀬々敬久)
5位 『Sunny 強い気持ち・強い愛』(監督/大根 仁)
6位 『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』(監督/山田洋次)
7位 『寝ても覚めても』(監督/濱口竜介)
8位 『サニー/32』(監督/白石和彌)
8位 『素敵なダイナマイトスキャンダル』(監督/富永昌敬)
10位 『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!』
(監督/三木 聡)
*『万引き家族』『止められるか、俺たちを』は同率1位。『サニー/32』『素敵なダイナマイトスキャンダル』は同率8位