『ニーチェの馬』(2011)を最後に、56歳という若さで映画監督からの引退を表明したタル・ベーラ監督。
彼が足かけ4年の歳月をかけて完成させた伝説の傑作『サタンタンゴ』(1994)が、製作から25年を経て、4Kデジタル・レストア版で9月より、シアター・イメージフォーラム、ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開いたします。

この度、本作の4Kデジタル・レストア版が、2月7日より開催の第69回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されることが発表されました
(https://www.berlinale.de/en/presse/pressemitteilungen/alle/Alle-Detail_49364.html)。
1994年フォーラム部門でワールドプレミア上映されてから25年振りのベルリン国際映画祭凱旋となります。

ジム・ジャームッシュ、ガス・ヴァン・サントといった映画監督たちに大きな影響を与え、スーザン・ソンタグが「7時間すべての瞬間が圧倒的で心を奪われる。残りの人生で毎年観たい傑作」と激賞した7時間18分の傑作。

日本では映画祭上映のみであった本作が、35ミリフィルムにこだわり続けてきたタル・ベーラが初めて許可した4Kデジタル・レストア版で劇場公開となります。

2015年に世界的権威のある英文学賞ブッカー国際賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースローの同名小説が原作。ハンガリーのある村。降り続く雨と泥に覆われ、活気のないこの村に死んだはずの男イルミアーシュが帰ってくる。彼の帰還に惑わされ、さまよう村人たち。
イルミアーシュは果たして救世主なのか?それとも? 

全編約150カットという驚異的な長回しで描かれる本作は、製作から25年経った現在でもロッテントマトで批評家からの100%評価を維持し続けている映画史に残る傑作です。

監督:タル・ベーラ(『ニーチェの馬』『ヴェルクマイスター・ハーモニー』『倫敦から来た男』)
原作:クラスナホルカイ・ラースロー 脚本:クラスナホルカイ・ラースロー、タル・ベーラ
音楽:ヴィーグ・ミハーイ
出演:ヴィーグ・ミハーイ、ホルヴァート・プチ、ルゴシ・ラースロー、デルジ・ヤーノシュ
1994年/ハンガリー=ドイツ=スイス/モノクロ/7時間18分/原題:Sátántangó
配給:ビターズ・エンド

2019年9月、シアター・イメージフォーラム、
ヒューマントラストシネマ有楽町にて伝説のロードショー!