このたび、2月23日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAにて、「フランスの名優×巨匠監督」特集を開催する運びとなりました。

カトリーヌ・ドヌーヴ、アラン・ドロン、ジャンヌ・モロー。フランスが誇る往年の名優たちと世界の巨匠たちがタッグを組んだ映画史上の名作10本を一挙に公開致します。

ジャック・ドゥミ、ルイ・マル、フランソワ・トリュフォー、ルネ・クレマンといったヌーヴェル・ヴァーグを代表する作家から、ルイス・ブニュエル(スペイン)、ルキーノ・ヴィスコンティ(イタリア)、ジョゼフ・ロージー(アメリカ)といった各国の監督が、アラン・ドロン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャンヌ・モローの、美しい姿をフィルムにおさめてきました。

■概要
【タイトル】YEBISU GARDEN CINEMA SELECTION『フランスの名優×巨匠監督』特集
【上映期間】2/23(土)~3/8(金)
【会場】YEBISU GARDEN CINEMA(恵比寿ガーデンプレイス内)
【上映ラインナップ】
『太陽がいっぱい 4K レストア版』
『若者のすべて デジタル完全修復版4K』
『昼顔 4K レストア版』
『ロシュフォールの恋人たち』
『哀しみのトリスターナ』
『危険な関係 4K デジタル・リマスター版』
『突然炎のごとく』
『死刑台のエレベーター デジタル・リマスター版』
『エヴァの匂い』
『天使の入江 デジタル・リマスター版』

■上映作品ラインナップ
●アラン・ドロン
『太陽がいっぱい 4K レストア版』Plein soleil
1960 年/フランス・イタリア/カラー
(C)1960 STUDIOCANAL – Titanus S.P.A all rights reserved
監督: ルネ・クレマン
音楽:ニーノ・ロータ
出演: アラン・ドロン/モーリス・ロネ/マリー・ラフォレ
(作品紹介)まばゆい太陽が照りつける地中海の上で実行された、孤独な野心家の殺害計画。野性味あふれる美貌と肉体美で、スターの仲間入りを果たしたアラン・ドロンの代表作。『禁じられた遊び』のルネ・クレマン監督による緻密な演出が功を奏し、ニーノ・ロータのテーマ曲とともに大ヒットとなった。

『若者のすべて デジタル完全修復版4K』 ROCCO E I SUOI FRATELLI
1960 年/イタリア=フランス/モノクロ
(c)1960 TF1 Droits Audiovisuels – Titanus
監督:ルキーノ・ヴィスコンティ
音楽:ニーノ・ロータ
出演:アラン・ドロン/レナート・サルヴァトーリ/アニー・ジラルド/クラウディア・カルディナーレ
※1960 年ヴェネチア国際映画祭 審査員特別賞受賞
(作品紹介)“赤い貴族”ヴィスコンティが自らの手で「ネオレアリズモ」の終わりを告げたキャリア初期の集大成たる傑作。貧しい南部で食い詰め、長男を頼って大都会ミラノへ上京した母親と 4 人の息子。
アラン・ドロン演じる一途で純朴な三男ロッコと、堕落してゆく次男シモーネの愛憎と葛藤、そしてふたりが愛した“ファム・ファタール”をめぐる物語を中心に、情け容赦ない運命にもがき、闘う若者たちの青春が、壮大なロマンで綴られる一大叙事詩。

●カトリーヌ・ドヌーヴ
『昼顔 4K レストア版』 Belle de Jour
1967 年/フランス・イタリア/カラー
(C)1967 STUDIOCANAL – Five Film S.r.l. (Italie) – Tous Droits Reserves
監督:ルイス・ブニュエル
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ジャン・ソレル/ミシェル・ピコリ
※第 28 回ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞受賞
(解説)医者の妻として何不自由ない生活を送っていたセヴリーヌは、友人から聞いたパリに現存する娼館を好奇心から訪ね、「昼顔」という偽名で働き始める。封印していた性を解放することで、夫への愛情が深まったかのように思えたが…。
昼は娼婦、夜は貞淑な妻。欲望にとらわれた若妻が現実と妄想の間を行き来する姿をドヌーヴが好演。気品と色気を両立させた、彼女の完璧な美しさとモードな着こなしは必見。

『ロシュフォールの恋人たち』LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT
1967 年/フランス/カラー
(c) Ciné – Tamaris
監督:ジャック・ドゥミ 音楽:ミシェル・ルグラン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/フランソワーズ・ドルレアック/ジーン・ケリー
(作品紹介)ドヌーヴと実姉ドルレアックの唯一の共演作で、揃いの衣裳に身を包んだ二人のキュートな美貌が眩しいミュージカル。ドルレアックは本作公開の数ヶ月後に自動車事故で 25 歳の若さで急逝した。『雨に唄えば』の G・ケリー、『ウェスト・サイド物語』の G・チャキリスなどアメリカのミュージカルスターが軽妙洒脱な音楽に合わせて 踊る場面も見もの。

『哀しみのトリスターナ』Tristana
1970 年/フランス・イタリア・スペイン/カラー
(C)1970 STUDIOCANAL – Talia Films [MF:c 1970 STUDIOCANAL ? TALIA FILMS. All Rights reserved.]
監督:ルイス・ブニュエル
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/フェルナンド・レイ/フランコ・ネロ
(作品紹介)ルイス・ブニュエル監督が『昼顔』に続きドヌーヴと再びコンビを組んだ作品。16 歳で両親を失ったトリスターナは老貴族の養女となり束縛を受けるが、やがて若い画家と出会い恋に目覚める。無垢な美少女が愛を知り、冷酷な女へと豹変していく様をドヌーヴが怪演。

●ジャンヌ・モロー
『危険な関係 4K デジタル・リマスター版』 Les Liaisons Dangereuses
1959 年/フランス/モノクロ
(c)1960 – TF1 DROITS AUDIOVISUELS
監督:ロジェ・ヴァディム
音楽:セロニアス・モンク/アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ
出演:ジェラール・フィリップ、ジャンヌ・モロー、アネット・ヴァディム、ジャン=ルイ・トランティニャン
(作品紹介)フランス文学の金字塔であるラクロの同名小説を巨匠ロジェ・ヴァディム監督が初映画化し、伝説の美男子ジェラール・フィリップと、ジャンヌ・モローが豪華共演を果たした。互いの情事の成果を報告し合うことを楽しむ外交官夫妻の数奇な運命を描く物語で、ジャズの名曲とシャネルの衣装なども必見!

『突然炎のごとく』 JULES ET JIM
1961 年/フランス/モノクロ
(C)1961 LES FILMS DU CARROSSE / SEDIF
監督: フランソワ・トリュフォー
出演:ジャンヌ・モロー/オスカー・ウェルナー/アンリ・セール
ジュールとジムは、パリで出会い意気投合し親友になる。知り合ったカトリーヌに二人とも夢中になるが、自由気ままな彼女に翻弄され…。男二人と女一人の三角関係。三人の長きにわたる恋愛模様を綴ったトリュフォー屈指の傑作で、モローの自由奔放かつ破壊的な小悪魔的魅力が炸裂する恋愛映画の金字塔。

『死刑台のエレベーター デジタル・リマスター版』Ascenseur pour l’échafaud
1957 年/フランス/モノクロ
(c)1958 Nouvelles Éditions de Films
監督:ルイ・マル
音楽:マイルス・デイビス
出演:ジャンヌ・モロー/モーリス・ロネ/ジョルジュ・プージェリー
※1957 年ルイ・デリュック賞受賞
(作品紹介)ルイ・マル監督の長編監督単独デビュー作。当時 25 歳の若さで作り上げた本作は、その完成度、洗練度の高さを批評家から絶賛され、その年の最も優れたフランス映画に贈られるルイ・デリュック賞を受賞した。原作はノエル・カレフのサスペンス小説。映像により深みを与えているのがマイルス・デイビスの音楽。即興セッションで仕上げた演奏は、ジャズファンの間のみならず、映画のサウンドトラックの名盤として、後世に語り継がれている。

『エヴァの匂い』Eva
1962 年/フランス・イタリア/モノクロ
(C)1963 STUDIOCANAL – Interopa Film S.P.A.
監督: ジョゼフ・ロージー
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ジャンヌ・モロー/スタンリー・ベイカー/ヴィルナ・リージ
(作品紹介)新進作家タイヴィアンは美人女優との結婚を控えていながら、ヴェネツィア社交界の花形エヴァの虜になる。男たちを手玉にとり、お金しか愛せない謎の女が、幸せな男を破壊へと導いてゆく…。モローが冷徹な魔性の女に。

『天使の入江 デジタル・リマスター版』La Baie des anges
1963 年/フランス/モノクロ
(c)cinē tamaris 1994
監督:ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ジャンヌ・モロー/クロード・マン
(作品紹介)ニースの美しい保養地、通称“天使の入江”のカジノを舞台に、ギャンブルに魅せられた男女の、エレガントでデカダンな夏の逃避行を描く愛のドラマ。二人を繋ぎとめるのは、ルーレット任せの偶然?それとも、愛?ヌーヴェル・ヴァーグのミューズ、ジャンヌ・モローの“ファム・ファタール”ぶりは必見