「同じ人生がこれからも続くと思っていた。 ――この日までは。」

本作はある殺人未遂事件から物語が始まります。
主人公は捜査に当たる事になった警視庁捜査一課刑事。事件の現場から唯一見つかった証拠品の中から、自分と全く同じDNAが発見され追われる身になる主人公・葛城圭吾。
圭吾は思います。もしかしたら犯人は幼い頃に誘拐され行方不明になっていた双子の兄・勇吾なのではないかと――。

同じ遺伝子を持ちながら誘拐事件のことを心に抱え続け刑事になった弟と、誘拐事件の被害者となり苦難の道を歩いたあげく犯罪者として現れた兄。
二人の人生は鏡のように裏表。どちらがどちらになってもおかしくないミラー・ツインズ。
だからこそ、心の奥底に浮かぶ強い思い。「俺はあいつとは違う」――

息もつかせぬ展開で描く、反目し共鳴しあう双子の運命!果たして、どちらが本当の正義で悪なのか?!
同じDNAをもちながらも全く異なる人生を送ってきた双子を主人公に、新進気鋭の脚本家・高橋悠也が複雑で繊細な心理サスペンスをオリジナルストーリーで紡ぎあげます!

葛城 圭吾(30)、葛城 勇吾(30)・・・藤ヶ谷太輔
圭吾と勇吾の双子の兄弟。20年前、兄・勇吾が誘拐され、行方不明となる。
しかし、死んだと思われた勇吾は生きていた。
20年後、圭吾は刑事として、勇吾は犯罪者として再会を果たす。
まったく違う人生を歩んできた二人の“存在意義”をかけた戦いが幕を開ける。

・葛城圭吾(弟)
 警視庁捜査一課刑事。
 性格は生真面目。仕事第一で何事にもストイックな男。
 笑うことが苦手でコミュニケーション能力が低い。
 20年前の誘拐事件の真相を暴くために刑事になった。兄・勇吾が不幸な目に遭ったのに、
 自分だけが幸せになることに抵抗を感じ、恋人の白石里美との仲もなかなか進展しない。
 コーヒーはブラックで飲む。

・葛城勇吾(兄)
 20年前の誘拐事件の被害者。行方不明のまま捜査は打ち切りになり、死んだと思われていた。
 性格は破天荒。自分の人生を狂わせた全ての人間に復讐したいと考えている。
 とあるきっかけで誘拐事件の犯人の居所を知り、殺害。その罪を圭吾に被せようとする。
 コーヒーはシュガー入りで飲む。

【主演:藤ヶ谷太輔さん コメント】
 今回、僕は一人二役で葛城圭吾、勇吾という双子の役を演じます。彼らは双子でありながら一方は警察官、一方は犯罪者と、数奇な運命に翻弄される兄と弟を描く心理サスペンスになっています。
 台本を読み、初のサスペンスドラマに挑戦するということもあり、(台詞の)言葉が難しいという印象を受けました。その一方、とても面白いストーリー展開にドキドキし、本の面白さをしっかり映像で伝えなくてはという気持ちにもなりました。
 オトナの土ドラ枠での主演というお話をいただいた時に、こういう大人の皆さんがご覧になるドラマに主演する年齢になったのかと感じました。この枠のメッセージ性もそうですが、オトナの土ドラの、『土曜の夜は眠らせない』というキャッチフレーズを見て、とてもいいなと思いました。僕も、「次が気になる!」、「次回はどうなるんだろう?」と期待感を持っていただけるような役作りを目指し、皆さんを眠らせない作品にできればと思います(笑)。
 自分の課題として、圭吾、勇吾を演じ分けるという部分が一番のキーになると感じています。監督と相談し、役柄にしっかり寄り添いながら、ひとつひとつの場面を考えて演じたいと思っています。2人の人格の部分も作品の面白さになるといいですね。監督、チームの皆さんと一緒に、作品を作りあげていきたいと思います。

【プロデューサーコメント】
■ 青木泰憲(WOWOW)
本作は幼少期の誘拐事件により生き別れ、全く異なる道を歩むことになった双子の壮絶な人生を描いた心理サスペンスです。刑事、犯罪者という立場で再会した圭吾/勇吾は、どんな気持ちなのかを考え制作にあたっています。対照的な双子を演じる藤ヶ谷さんは我々以上に苦悩する瞬間が訪れるかもしれません。そんな難役を引き受けていただけたことに感謝しています。光と影のような双子の一人二役を熱演する藤ヶ谷さんをぜひご堪能ください。

■ 市野直親(東海テレビ)
東海テレビの「熱さ」とWOWOWの「緻密さ」を併せ持つ刑事ドラマです。見どころは何といっても藤ヶ谷さんの一人二役。しかも双子の犯罪者と刑事。幼い時の誘拐事件を契機にその後の人生が全く変わった二人ですが、ときに相通じるものも感じ合います。復讐に燃える男と正義に燃える男。怒りややさしさはどこに向かうのか。様々な男女をもまき込んだ“黒藤ヶ谷”と“白藤ヶ谷”の衝突が生み出すドンデン返しの連続が土曜の夜を眠らせません。

【ストーリー】
同じ人生を生きていた双子の兄弟は、生き別れ、そして再会する。
片や刑事、片や犯罪者として。

20年前――
資産家の息子・葛城圭吾(10)と勇吾(10)は双子の弟と兄。真面目な圭吾とは反対に、勇吾は奔放な性格だった。その日、公園で遊んでいたときも、圭吾は時計を見て「もう帰ろう」と言った。だが、勇吾は聞かず「勝手にしろ」とひとり茂みの奥に向かう。勇吾を置き、ひとり家路を急ぐ圭吾。まさか勇吾が誘拐犯に拉致されるとは知る由もなかった―――

あれから20年、圭吾(30)は警察官になっていた。兄の勇吾の誘拐事件は未解決のまま、勇吾の行方どころか生死さえ分かっていない。自分の手で真相を明らかにしようと圭吾は刑事になったのだった。
そんな中、圭吾の父がテレビ番組で、20年前の事件の情報提供を呼びかける。有力な情報には私的に懸賞金を支払うと言う。その額、1億円。
「たとえ時効が過ぎていたとしても私たち家族にとっては決して終わりではありません。私たち家族は諦めません。必ずどこかで勇吾が生きていると信じています」

 圭吾もまた父と同じ気持ちだった。勇吾の遺体は見つかっていない。遺体がない以上、生きていると信じる。圭吾にとって唯一心を許せる恋人・里美(30)との仲がなかなか進展しないのも、人生の全てを20年前の誘拐事件の真相解明に注いでいるからだった。
そんな中、一件の殺人未遂事件が起こる。
刺されたのは番組を見て、情報提供をしようとした男性だった。たまたま近くにいたことで第一発見者となった圭吾。現場に残されていた犯人の毛髪の鑑定によって驚くべき事実が浮かび上がる。

「犯行現場に残されていた毛髪と葛城さんのDNAが一致しました」
 
圭吾と同じDNAを持つ人間は世界にただひとり。誘拐された兄・勇吾だけ――
勇吾は生きている。そう確信する圭吾。だが、だとしたら何故、家に戻ってこないのか。そしてなぜ殺人未遂事件を起こしたのか―――
その頃、葛城勇吾(30)は悠然と圭吾の写真を見つめていた。
「ようやく、俺の復讐が始まる」
 20年の時を経て、動き出す事件の真相。それぞれの信念、秘密、裏切り、謎が圭吾と勇吾の運命を交錯させていく――!

【スタッフ】
【企画】  小西 真人(WOWOW) 横田 誠(東海テレビ)
【脚本】  高橋 悠也

【音楽】  林 ゆうき

【監督】  村上 正典  池澤 辰也  守下 敏行  野田 健太

【プロデューサー】 青木 泰憲(WOWOW)
          市野 直親(東海テレビ) 
          黒沢 淳 (テレパック)

【制作協力】  テレパック
【 製作 】  WOWOW/東海テレビ

『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ミラー・ツインズ』放送情報
Season1:東海テレビ・フジテレビ系全国ネット オトナの土ドラ
     2019年4月6日(土)~2019年5月25日(土)(予定)<全8話>
     毎週土曜日よる11時40分~0時35分
Season2:WOWOW 連続ドラマW
     2019年6月8日(土)毎週土曜日よる10時(予定)<全4話>