アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作『心と体と』の鬼才監督イルディコー・エニェディの伝説的デビュー長編『私の 20 世紀』の 4K レストア版が 3 月 30 日(土)より、新宿シネマカリテほかにて公開されることが決定し、合わせて本ビジュアルが解禁されました。

『心と体と』エニェディ監督のデビュー作にして最高傑作

2018 年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、2017 年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作『心と体と』で注目されたハンガリーの鬼才監督イルディコー・エニェディ。彼女の伝説的デビュー長編『私の 20 世紀』が 4K レストア版として 30 年ぶりに蘇った。本作は 1989 年カンヌ国際映画祭でカメラドールを受賞し、エニェディの名が世界に知られるきっかけを作った。当時のニューヨークタイムス紙は「F.フェリーニ監督の『8 1/2』以来、最も素晴らしく美しいモノクロ映画」と絶賛した。『鏡』『ノスタルジア』などタルコフスキー作品でお馴染みのオレーグ・ヤンコフスキーが謎めいた男Z を、ポーランド人女優ドロタ・セグダが双子とその母の 3 役を演じている。物語は 19 世紀末から 20 世紀の始まりを辿る。マッチから電球へ、ロバから汽車へ、伝書鳩から電報へ。夢のような技術の発展とともに人間は何を失ったのか――。怒涛の 20 世紀の幕開けを告げる奇跡の映画が、21世紀の今蘇る!

新しい時代へ向かって 列車は走り出した――
エジソンが発明した電球のお披露目に沸き立つ 1880 年、ハンガリー・ブダペストで双子の姉妹が誕生した。
リリ、ドーラと名付けられた双子は孤児となり幼くして生き別れる。1900 年の大晦日、気弱な革命家とな
ったリリと華麗な詐欺師となったドーラは偶然オリエント急行に乗り合わせた。ブダペストで降りた双子は
謎の男性 Z と出会う。Z は彼女たちを同一人物と思い込み二人に恋をするのだが…。おとぎ話のようで、風刺が散りばめられたきらめく傑作!

監督・脚本:イルディコー・エニェディ『心と体と』
撮影監督:ティボル・マーテー
出演:ドロタ・セグダ、オレーグ・ヤンコフスキー、パウルス・マンカー、ガーボル・マーテー、ペーテル・ア
ンドライ
1989 年|ハンガリー、西ドイツ|ハンガリー語|102 分|モノクロ|1:1.37|2ch モノラル|原題:Az én XX. századom
|英題:My 20th Century|日本語字幕:西村美須寿 |ハンガリー語監修:バーリン・レイ コーシャ|R15+
後援:駐日ハンガリー大使館 配給・宣伝:サンリス
© Hungarian National Film Fund- Film Archive/photo:István Jávor