特定非営利活動法人映像産業振興機構(略称:VIPO、理事長:松谷孝征、東京都中央区)が企画・運営する、文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2018」では、今年度の製作実地研修で完成した短編映画5作品の合評上映会を開催いたします。

8月に行ったワークショップから選出され、製作実地研修に進んだ5人の若手監督が、講師による脚本指導を経て、各制作プロダクションのご協力のもと、プロのスタッフ・キャストと共に35mmフィルム撮影による短編映画を制作し、1月末に完成予定。2月に関係者向けの「合評上映会」を東京ほか地方都市4カ所で実施いたします。併せて「一般モニター」も募集いたします。なお3月には、一般公開も行う予定です。

◆ 合評上映会開催概要(業界関係者 + 一般モニター向け)
○ 東 京 2019年2月5日(火)13:00~(17:00~名刺交換会) 丸の内TOEI ① (中央区銀座3-2-17)
○ 京 都 2019年2月13日(水)18:00~ 京都文化博物館 フィルムシアター(京都市中京区高倉通三条上ル)
○ 大 阪 2019年2月14日(木)18:00~ シネ・リーブル梅田(大阪市北区大淀中1-1-88 梅田スカイビル タワーイースト3・4F)
○ 名古屋 2019年2月15日(金)18:30~ シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)

◆「一般モニター」募集概要
【応募方法】ndjc公式サイト募集要項(www.vipo-ndjc.jp/screening/monitor2018/)をご確認の上ご応募ください。
【応募資格】5作品全てをご鑑賞いただき、全作品のアンケートにご回答いただける方 ※上映時間:約30分×5本
【定  員】各会場20名(先着順)

◆ 一般公開スケジュール(有料上映) ※1日1回上映・舞台挨拶あり 
○ 東 京 3月 2日(土)~ 8日(金)18:15~有楽町スバル座
○ 名古屋 3月 8日(金)~14日(木)18:30~ミッドランドスクエア シネマ2 ※ 3月9日(土)のみ18:00~
○ 大 阪 3月16日(土)~21日(木・祝)18:00~ シネ・リーブル梅田

◆ 監督および作品紹介(作家名五十音順)
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■監督:板橋 基之(ITABASHI Motoyuki)
■作品:『くもり ときどき 晴れ』
○あらすじ:晴子の元に一通の手紙が届く。それは生き別れた父の生活保護扶養照会。25年前に両親が離婚して以来の父の消息。家族の中で晴子にだけは優しかった父。そんな父に晴子は会いに行く・・・。25年ぶりの父の姿に、晴子は家族の中で一人揺れ動く。
○作家推薦:ショートショートフィルムフェスティバル&アジア
○制作プロダクション:ブースタープロジェクト
○出演:MEGUMI、浅田美代子、水橋研二、有福正志
○2019年/カラー/ビスタサイズ/30分/©2019 VIPO
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■監督:岡本 未樹子(OKAMOTO Mikiko)
■作品:『はずれ家族のサーヤ』
○あらすじ:沙綾は、祖母と二人で暮らす小学3年生。恋人との生活を選び家を出た母親は、時折父親の違う弟を連れ沙綾に会いに来る。ある日、沙綾は学校帰りの公園で、古い木箱を売るおもちゃ売りの男に出会う。何の変哲もないその箱には不思議な力があるという・・・。
○作家推薦:大阪芸術大学映像学科
○制作プロダクション:テレビマンユニオン
○出演:横溝菜帆、黒川芽以、増子倭文江、田村泰二郎、森優理斗
○2019年/カラー/ビスタサイズ/30分/©2019 VIPO
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■監督:川上 信也(KAWAKAMI Shinya)
■作品:『最後の審判』
○あらすじ:東京美術大学の受験に挑む稲葉は浪人5年目。今年で最後の挑戦と決めている。試験は人物着彩。会場で異彩を放つ初音はとてつもない画力で他者を圧倒し稲葉も自分のペースを見失ってしまう。初音の画力の秘密は似顔絵を描いてきた中で培ってきたものだった。
○作家推薦:シナリオ・センター
○制作プロダクション:ジャンゴフィルム
○出演:須藤蓮、永瀬未留、黒沢あすか、荒谷清水
○2019年/カラー/ビスタサイズ/29分/©2019 VIPO
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■監督:眞田 康平(SANADA Kohei)
■作品:『サヨナラ家族』
○あらすじ:一年前、目の前で突然父が死んだ。いまだ受け止めきれない洋平は、妊娠中の妻を残して一周忌のため実家に帰省する。実家の母と妹は、それぞれの方法で父の死を受け止めようとしている。それが洋平にはどうしても納得できない。困惑する洋平の前に不思議な現象が見え始める。
○作家推薦:東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻
○制作プロダクション:スタジオブルー
○出演:石田法嗣、根岸季衣、村田唯、土居志央梨、佐野和宏、斎藤洋介
○2019年/カラー/スコープサイズ/30分/©2019 VIPO
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■監督:山元 環(YAMAMOTO Kan)
■作品:『うちうちの面達(つらたち)は。』
○あらすじ:二週間前、夫婦喧嘩が原因でママは姿を消してしまった。パパと志保は居所を知らない。でも13歳の浩次朗はママが家の中にいることを知っている。浩次朗はママが家族にバレないように手助けしているのであった。ママの人生を賭けた隠れんぼは一体どうなるのか。
○作家推薦:PFF
○制作プロダクション:シネムーブ
○出演:田中奏生、田口浩正、濱田マリ、小川未祐、山元駿
○2019年/カラー/ビスタサイズ/28分/©2019 VIPO


◆ 参加作家プロフィール
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◇ 板橋基之 Motoyuki Itabashi
1976年東京都生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業。フリーのディレクターとして、ドキュメンタリー番組、広告映像などの企画・演出。2016年の初監督短編映画『おべんとう』がモントリオール世界映画祭、クレルモン・フェラン短編映画祭、SSFF&ASIA など、その他数々の国内外の映画祭で上映・受賞。2017年、『a LIVE』を監督。
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◇ 岡本未樹子 Mikiko Okamoto
1984年大阪生まれ。2003年に大阪芸術大学映像学科入学後、大森一樹監督など多くの指導者から映画製作の基礎を学ぶ。また在学中に16mmフィルムで撮影・制作した短編作品『おねえちゃんのすきなひと』が、2007年にアジア国際青少年映画祭にて上映、受賞。大学卒業後は拠点を東京に移し、フリーランスの助監督として活動を開始。冨樫森監督、佐々部清監督、瀧本智行監督など様々な映画作品に参加。
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◇ 川上信也 Shinya Kawakami
1976年生まれ。東京工芸大学デザイン科卒業後、映像制作会社にて数多くのCM、MVなどを演出、国内外の賞を多数受賞。2013年よりフリーランス、個人事務所resonanceにて活動開始。2014年、きりゅう映画祭にてShortfilm「KI・RYU」を監督。ショートショートフィルムフェスティバル&アジア、ヌーシャンテルファンタスティック映画祭、NewFilmmakersLAなどで上映される。2018年、新作Shortfilm「桃の缶詰」がショートショートフィルムフェスティバル&アジア、札幌国際短編映画祭に選出。
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◇ 眞田康平 Kohei Sanada
1984年石川県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科監督領域修了。
監督、脚本、編集エディター。主な監督作品に、東京藝術大学大学院映像研究科修了作品として監督した『しんしんしん』(11)がある。同作は、渋谷ユーロスペースをはじめとした全国10館で劇場公開。NIPPON CONNECTION参加。『イカロスと息子』(15)にて、ゆうばりファンタスティック映画祭ショートフィルム部門で審査員特別賞受賞、大阪アジアン映画祭参加。
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◇ 山元 環 Kan Yamamoto
1993年⼤阪府⼤阪市⽣まれ。⼤阪芸術⼤学映像学科で映画制作を学ぶ。
双⼦であり俳優である⼭元駿を主演で制作した卒業制作の「ゴロン、バタン、キュー」がPFF アワード2015審査員特別賞と神⼾賞を受賞。第27 回東京学⽣映画祭で準グランプリ、第18 回京都国際映画祭では沖⽥修⼀賞、李鳳宇賞、観客賞の三冠受賞。東京でフリーランスで活動。当⾯の⽬標は海外の国際映画祭でノミネートされて受賞すること。
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◆ ndjc修了生の2018年主な劇場公開作品
○ 『嘘を愛する女』中江和仁監督(ndjc2011)[2018年1月公開]
○ 『パパはわるものチャンピオン』藤村享平監督(ndjc2010)[2018年9月公開]
○ 『ハナレイ・ベイ』松永大司監督(ndjc2010)[2018年10月公開]