『博士と彼女のセオリー』のジェームズ・マーシュ監督最新作、『英国王のスピーチ』のコリン・ファースが主演を務める、『喜望峰の風に乗せて』が1月 11 日(金)、TOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショーとなります。

1968 年、イギリス。たったひとりで海に出て一度も港に寄らず、世界一周を果たすという過酷なヨットレースが開催される。華々しい経歴のセーラーたちが参加する中、ビジネスマンのドナルド・クローハースト(コリン・ファース)が名乗りを上げる。アマチュアの果敢な挑戦にスポンサーも現れ、クローハーストは家族の愛を胸に出発する。だが、彼を待っていたのは厳しい自然と耐え難い孤独、そして予想もしなかった自身の行動だった──。

ヒーローを待望するメディアの狂騒、町の人々の期待、彼らに翻弄されながら夢にかける男の葛藤、夫を信じて待ち続ける妻──
それぞれの真実に心を震わされる実話。
レイチェル・ワイズが本作への想いを語る特別映像が公開!

『ナイロビの蜂』(05)でアカデミー賞🄬とゴールデン・グローブ賞を受賞し、美貌と演技力を備えた女優として高く評価されたレイチェルは、パオロ・ソレンティーノ監督『グランドフィナーレ』(15)、ヨルゴス・ランティモス監督の『ロブスター』(15)、『女王陛下のお気に入り』(18)では先に発表となった第 76 回ゴールデン・グローブ賞<助演女優賞>にノミネートされるなど、世界中の鬼才と仕事をし、途切れることなくキャリアを重ね、益々輝きを増している女優のひとり。
ジェームズ・マーシュ監督のもと、今回参加したのは「夢は行動の種だ」と周りから無謀だと言われながらも自らの夢、名誉のため、家族のためにたったひとりで世界一周単独ヨットレースに参加したドナルド・クロ―ハースト(コリン・ファース)の人生を追ったヒューマンドラマ。
不安を抱えながらも、最愛の夫の挑戦を受け入れ、子供たちを守る妻のクレア役を演じたレイチェルは「夫婦の絆を描いた作品」「愛する人の夢を止められるかどうかを問う作品よ。私の答えは〝できない“だったわ。」と振り返る。常軌を逸した夫の夢を包みこむように支えながらも、まだ幼い3人の子供たちを守り抜く愛に溢れた女性を凛とした佇まいで演じている。常軌を逸したともいえるクローハーストの航海と並行して、その夢を尊重し、待ち続けるクレアの存在に心を打たれる物語となっている。

監督:ジェームズ・マーシュ(『博士と彼女のセオリー』) 脚本:スコット・Z・バーンズ(『ボーン・アルティメイタム』『不都合な真実』)
音楽:ヨハン・ヨハンソン(『メッセージ』『博士と彼女のセオリー』)
撮影:エリック・ゴーティエ(『モーターサイクル・ダイアリーズ』、『イントゥ・ザ・ワイルド』、『ヒッチコック/トリュフォー』)
出演:コリン・ファース、レイチェル・ワイズ、デヴィッド・シューリス、マーク・ゲイティス
2017 年/イギリス/英語・スペイン語/カラー/シネマスコープ/1 時間 41 分/日本語字幕:稲田嵯裕里
原題:The Mercy/配給:キノフィルムズ/木下グループ © STUDIOCANAL S.A.S 2017