このたび、第22回日本ホラー小説大賞<読者賞>を受賞し、刊行以降「泣けた」「感動した」などの絶賛口コミが殺到した累計35万部を越える織守きょうやの原作「記憶屋」が実写映画として2020年に松竹配給で公開することが決定いたしました!
人の記憶を消せる記憶屋っていう人がいるらしいー。
大学生の遼一は、年上の恋人・杏子と幸せな日々を送っていたが、プロポーズをした翌日から連絡が取れなくなってしまう。
そして、数日後に再会できた杏子は、遼一の記憶だけが無くなっている杏子だった。遼一はにわかには信じることができなかったが、都市伝説的な“記憶屋”のことを知り、大学の先輩で弁護士の高原に相談し、杏子が記憶を失った原因を探すことに。幼馴染の真希や高原の助手・七海らとともに調べていくと、遼一は人々の中にある「忘れたい記憶」やその奥にある想いなどに触れていくことに。そして、その先には彼らの運命を大きく変える真実があったー。
本作は、人々の中にある「忘れたい記憶」と「忘れたくない記憶」から「切なさ」や「想い」が浮かび上がり、誰もが共感できる人の「記憶」をめぐる感動のヒューマンラブストリーです。
主人公の吉森遼一を演じるのはアイドルから俳優とへと大きく飛躍している山田涼介(Hey! Say! JUMP)。愛する人が自分だけの記憶を失った事実に戸惑いながら、消えた記憶の真実に触れるという、等身大でありながら繊細なキャラクターに挑みます。今回の映画に対し山田は「愛に切なさに優しさに寄り添っていただけると思います!」と力強くコメント。
遼一の幼馴染・河合真希役には近年、ドラマや映画に出演が続く、今最も勢いのある若手女優の芳根京子。幼馴染として遼一と一緒に記憶屋探しを手伝い、一番近くで彼を支えるが、実は遼一への想いを胸に秘める切ない女性を演じます。
遼一と真希は広島出身という設定で、山田と芳根は本作において全編通して広島弁でのセリフに挑戦します。
また、遼一の元恋人、澤田杏子役には、蓮佛美沙子。遼一の記憶だけ消えてしまい、物語のきっかけを作る重要な役どころを演じます。芳根とはNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」で姉妹として共演しており、本作ではどのようなやり取りになるのかも注目です。
そして、遼一の大学の先輩で弁護士の高原智秋役に、日本映画には欠かせない俳優の一人・佐々木蔵之介が決定。
遼一とともに記憶屋の存在を調べるが、実は記憶屋を探す別の理由を持つ男を演じます。人気・実力・勢いのある俳優が集結し、素晴らしいアンサンブルが期待できるキャスティングが実現いたしました。今作が山田にとって、芳根・佐々木とは初共演、蓮佛とは『鋼の錬金術師』以来の共演になります。
監督には映画『ツナグ』『僕だけがいない街』、ドラマ「JIN-仁-」「天皇の料理番」「義母と娘のブルース」など次々と映像化作品を手がけ、<人間の本質>を描くことに定評のある平川雄一朗。今作でも見る人の心の琴線に触れる良質な人間ドラマを丁寧に描きます。
本作は2018年12月よりクランクインし、1月下旬にクランクアップの予定です。
「エターナルサンシャイン」「私の頭の中の消しゴム」「いま、会いにゆきます」など、過去には「記憶」をテーマにした名作と呼ばれる作品が多く存在します。その中に新たな金字塔を打ち立て、人々の記憶に残る作品がいよいよ始動します。

キャスト・スタッフコメント

山田涼介(吉森遼一役)
角川ホラー文庫から出ている小説が原作ですが、そこには「怖さ」ではなく、「切なさ」や「人を想う気持ち」が交じり合う普遍的な世界が描かれています。原作は漫画にもなっており、さらに実写化ということで、観ていただけると「記憶屋」の世界観をより理解していただけると思います。芳根さんと佐々木さんとは初共演、蓮佛さんとは二度目の共演ということで、みんなで力を合わせながらこの不思議な世界観を創っていきたいなと思います。愛に切なさに優しさに寄り添っていただけると思います!
【プロフィール】
1993年5月9日生まれ。東京都出身。2007年にHey! Say! JUMPのメンバーとして、シングル「Ultra Music Power」でメジャーデビュー。歌手として活動する一方で、俳優としても、TVドラマや映画に数多く出演。主な出演映画は、『グラスホッパー』(15)、『暗殺教室~卒業編~』(16)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)、『鋼の錬金術師』(17)がある。

芳根京子(河合真希役)
自分にとって挑戦の年だった2018年の締めくくりに、平川組で「記憶屋」の撮影に臨めることがとっても嬉しいです。そして今回初めてご一緒させて頂く山田さんにリードしてもらいながら、遼一を幼馴染みとして側で支え、複雑な気持ちを胸に抱える真希という無邪気な女の子を通して、自分なりに沢山悩みもがきぶつかってこの作品を皆さんの記憶に残る一本にできるようがんばります。
そして、蓮佛さんと「べっぴんさん」ぶりの共演、とても嬉しいです!姉妹から、恋の矢印が交錯する複雑な関係へと変わりました。いろんな経験をして成長できた姿を見せられたら、と気合が入ります。また、今まで同じ作品に参加させていただいてましたが、一緒にお芝居をしたことがなかった佐々木蔵之介さんと、やっと直接お会いできるのもすごく楽しみです。
【プロフィール】
1997年2月28日生まれ。東京都出身。
2013年「ラスト♡シンデレラ」(CX)でデビュー以降、TVドラマや映画に数多く出演。主な出演作品に、「表参道高校合唱部!」(15/TBS)、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(16~17)、「海月姫」(18/CX)、「小さな巨人」(18/TBS)、「高嶺の花」(18/NTV)など多数。
映画では、『心が叫びたがってるんだ。』(17)、『累-かさね-』(18)、『散り椿』(18)などがある。公開待機作品に『居眠り磐音』(19)、「今日も嫌がらせ弁当」(19)、「峠 最後のサムライ」(20)など。

蓮佛美沙子(澤田杏子役)
幸せだった日々から一転、大好きな人のことを全て忘れてしまった杏子。なぜ忘れてしまったのか、そこに在る理由やそれまでの幸せな日々、そして忘れてしまってからの微妙な関係性を、ひとつひとつ零さず丁寧にすくい上げていけたらなと思っています。
【プロフィール】
1991年2月27日生まれ。鳥取県出身。2006年『犬神家の一族』でデビュー、翌2007年に『バッテリー』、『転校生‐さよなら あなた‐』に出演し、同年のキネマ旬報ベスト・テン日本映画新人女優賞を受賞する。その他の出演作はTVドラマ「37.5℃の涙」(15/TBS)、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(16~17)、「ダイアリー」(18/NHKBSプレミアム)、映画『鋼の錬金術師』(17)などがある。

佐々木蔵之介(高原智秋役)
家族と囲んだ食卓、友達と笑い合った放課後、焦がれていたあの人の横顔、故郷の風景…この映画には、誰もの心に刻まれた、美しくあたたかい、時には切ない「記憶」が登場します。皆さまの心にそっと寄り添ってくれる優しい映画になってくれればと思います。
【プロフィール】
1968年2月4日生まれ。京都府出身。大学在学中から劇団「惑星ピスタチオ」で看板俳優として活躍。2000年、NHK連続テレビ小説「オードリー」で注目される。以降、ドラマ、映画、舞台と幅広く活動。主な映画出演作に『間宮兄弟』(06)、『アフタースクール』(08)、第38回日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞作の『超高速!参覲交代』(14)、『ソロモンの偽証 前篇・後篇』(15)、『夫婦フーフー日記』(15)、『超高速!参勤交代 リターンズ』(16)など。近年公開作には、主演を務めた『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(17)、『美しい星』(17)、『花戦さ』(17)、『嘘八百』(18)などがある。

織守きょうや(原作者)
制作陣の方々が、記憶屋を映画にしたいと思ってくださったことが、まずとても嬉しいです。
映画という媒体には、小説とはまた違う強みがあります。原作小説を読んでくださった方にも、未読の方にも、楽しんでもらえる映画になりますように。私も、楽しみに完成を待ちたいと思います。
【プロフィール】
1980年イギリス・ロンドン生まれ。2013年、第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞した『霊感検定』でデビュー。15年、第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した『記憶屋』は、シリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなる。その他の著作に『SHELTER/CAGE』『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『301号室の聖者』『世界の終わりと始まりの不完全な処遇』『ただし、無音に限り』がある。

石塚慶生プロデューサー
原作を読んだ時、ファンタジー的な設定でありつつも、一方で登場人物すべてが悩み、真実を追い求める姿は「現代の寓話(ぐうわ)」だと感じ、感動しました。運命に立ち向かう遼一に山田さん、明るさの中に影を秘めた真希に芳根さん、遼一への強い愛を抱く杏子に蓮佛さん、ある想いを隠し遼一と手を組む高原に佐々木さん。
これ以上の適役がないと思われる程の実力派キャストと人間の愛と希望を描き続けてきた平川監督との夢のタッグが実現し、本作はまさに「記憶に残る」作品になると確信しています。どうぞご期待ください。

作品名:『記憶屋』
出演:山田涼介 芳根京子 蓮佛美沙子 / 佐々木蔵之介
原作:織守きょうや「記憶屋」(角川ホラー文庫刊)
監督:平川雄一朗
脚本:鹿目けい子 平川雄一朗
配給:松竹
撮影:2018年12月~2019年1月末予定
公開:2020年 全国公開

<STORY>
人の記憶を消せる記憶屋っていう人がいるらしいー。
大学生の遼一は、年上の恋人・杏子と幸せな日々を送っていたが、プロポーズをした翌日から連絡が取れなくなってしまう。そして、数日後に再会できた杏子は、遼一の記憶だけが無くなっている杏子だった。遼一はにわかには信じることができなかったが、都市伝説的な“記憶屋”のことを知り、大学の先輩で弁護士の高原に相談し、杏子が記憶を失った原因を探すことに。幼馴染の真希や高原の助手・七海らとともに調べていくと、遼一は人々の中にある「忘れたい記憶」やその奥にある想いなどに触れていくことに。そして、その先には彼らの運命を大きく変える真実があったー。