この度、綾野剛、中国で人気の同名荒唐喜劇舞台を映画化した『破陣子』に主演を務めることになり、2018 年 12 月10 日よりクランクインいたします。
また日本の男性俳優が日中合作ではなく、中国製作の映画で主演を担うのも初の試みとなり、期待が高まっています。

綾野剛が初めて中国映画で主役、日中間の文化交流にも尽力し貢献したい

本作での綾野剛の役どころは、壇ノ浦の戦いで海に飛び込み、潮の流れに乘り南宋国境内の「白虎蕩」という村の海岸に辿り着いたところを、地元村民に救助され「平安」(ピン・アン)という名を与えられた、日本の貴族の一人。やがて南宋の女性と恋に落ち、悲恋の物語が展開していく。
全く新しい荒唐喜劇(滑稽不条理コメディー劇)の世界観のもと、時代劇という古代の題材を借ながら、今の現実社会の問題を露わにしていくという、中国映画ならではの壮大な物語を目指している。
綾野剛は日本において数々の主演男優賞を受賞しており、実力は確かと中国でも認められている。今まで、「新宿スワン」(園子温監督)、「そこのみにて光輝く」(呉美保監督)、「怒り」(李相日監督)など、幅広い役柄を演じてきた綾野剛にとっても、海外映画初進出にしていきなりの主演、伝記色溢れる古代貴族に扮するのは、大きな挑戦となる。

中国でのデビュー作として、本作を選んだ理由として、綾野剛本人は、『脚本自体が素晴らしく取り扱うテーマが奥深いのはもちろん、登場人物の心の襞(ヒダ)が豊富且つ繊細で、また、演じる平安については、心の機微の揺れに惹かれた』とのこと。
また今回の出演にあたり、『人気の舞台劇から映画化した作品に出演するのは初めてです。ソン・ジアさんはじめ中国キャスト・スタッフの皆さんと共に、平安を生きる上で確かな化学反応を起こしたい。俳優は絶えず自分との挑戦、このような複雑な役を生きる事は、私の役者人生において豊かな時間になります。』と話している。

同時に、綾野剛は近年日本と中国間の頻繁な文化交流にも触れ、中国文化には以前から興味を持っていたと明かし、『日本人として中国の映画で主演を担えるのは、大変光栄です。映画の中で自分自身の愛情や想いを表現し、大勢の方々にこの映画を通じて両国の文化を理解して頂きたいです。そして、良い映画作りを通して、日中文化交流に少しでも貢献できれば幸いです。』と述べた。
クランクイン前に劇中にある中国語のセリフにも挑戦、三か月の肉体作りで心身ともに準備してきている。

また、映画『破陣子』で綾野剛と恋に落ちるヒロインを演じるのは中国で人気の実力派女優宋佳(ソン・ジア)である。彼女も演技に定評があり、「赤壁(日本語タイトル:レッドクリフ)」、「師父(The Master/日本語タイトル:ファイナル・マスター)」、「蕭紅(Falling Flowers)」等、国内外で好評を博した映画に出演している。
そして、最新映画「詩人」では東京国際映画祭にも来日していた。
第一線の映画会社が強力タッグ 総力あげて新たな荒唐喜劇を制作 映画『破陣子』は中国で著名な舞台劇制作会社 JOYWAY(至楽匯)が手掛ける。JOYWAY の中国演劇界での知名度は高く、沢山の優秀な作品を携え、高い評価と高い興行実績をともに得てきた。JOYWAY の創業者であり本作のチーフプロデューサーでもある孫恒海氏は、「驴得水(Mr. Donkey)」、「高手 The Master」、「大聖帰来(Monkey King: Hero is Back)」等の著名な舞台劇を作り出してきた中国の演劇界における第一人者。演劇界で最も影響力のあるプロデューサーの一人である。又、エグゼクティブプロデューサーの華熔氏は映画業界ではベテランのプロデューサーであり、「色戒(日本語タイトル:ラスト、コーション)」、「倩女幽魂(日本語タイトル:チャイニーズ・ゴースト・ストーリー)」、「霍元甲(日本語タイトル:スピリット)」、「葉問(日本語タイトル:イップマン)」等優秀な映画作品を生み出してきた。

映画『破陣子』は JOYWAY 制作の映画「驢得水(Mr. Donkey)」に続いて送り出す荒唐三部曲のうちのひとつである。制作チームは 8 年もの歳月をかけて創作、同名の舞台劇の公演は 2013 年 2 月 20 日の初演以来 6 年間で中国20 都市以上を巡回公演して、公演回数は 300 回以上を誇り、観客動員数は 660 万人にも上る著名な大ヒット舞台である。また、作品評価も“現代的なファクターが古典主義に完璧に融合した傑作”と称賛された作品である。

監督兼脚本家の董天翼(ドン・ティエンイー)氏は舞台劇バージョンの脚本担当でもある。映画バージョンの主演を決めるにあたり、綾野剛を主役に招いた理由について、綾野剛の出演作の数々を観た上で『綾野剛さんの作品を見ると毎回人間が変わっているように見える。彼の演技は真実味があり変化に富んでいる、紛れもなく我々が求めていた役者でした。』と述べている。

昨今の中国の映画市場規模は活況を呈しており、2010 年以降 10%以上の成長率を維持し、12 年に日本を超して世界第 2 位となり、さらにはアメリカに肉薄するまでに急成長。17 年には日本の約 4 倍の 559 億 1100 万元(約9580 億円)の市場規模となり、20 年には世界最大の 700 億元(約 1 兆 2000 億円)規模に達するとの予測も出ている。
(引用先:ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2018/10/post_25298.html Copyright © Business
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そのような中国映画界において、今回『破陣子』の映画化にあたり、宸铭影业、光線影業、和和影業などの大手映画会社も製作に加わる。中でも光線影業は創業の歴史が長く、良質な映画の制作、プロモーションを長年努めてきた。2012 年には光線影業が出品した『人再囧途之泰囧(日本語タイトル:ロスト・イン・タイランド)』が12.67 億人民元(202 億 7200 万円)の興行収入を築き、一ヶ月にもわたる「泰囧ブーム」を生み出した。近年、光線影業は海外作品にも目を向け、すでに日本映画界との合作も数多く行なっている。2016 年にはアニメ映画『君の名は。』を中国に輸入し 5.7 億人民元(91 億 2000 万円)の興行収入を得た。2017 年は中国語版『容疑者 X の献身』を公開し興行業績と共に高い評価を得た。和和影業は中国の若手映画人が集まり創作に力を注ぐ舞台である First 映画展をベースに、近年『暴裂無声(Wrath Of Silence)』、『追凶者也(Cock and Bull)』等、評価の高い作品を世に送り出している。
2016 年、光線影業と和和影業が提携して出品した『美人魚(人魚姫)』は 600 億円の興行収入となり、当時のアジア映画歴代興行収入 No.1 を樹立、世界で 1 億人以上の観客を動員した。
ハリウッドを凌ぐ勢いで伸びている中国の映画業界へ主演としてデビューする綾野剛の活躍には、期待せざるを得ない。映画は 2019 年中国全土公開予定。

<作品概要>
作品名:『破陣子』
監督 :董天翼(ドン・ティエンイー)
出演 :綾野剛 宋佳(ソン・ジア)
出品者(製作):怪物映画(北京)文化伝媒有限公司、宸铭影業(上海)有限公司、北京光線影業有限公司、
和和(上海)影業有限公司、九狐文化伝媒有限公司、大地時代文化伝播(北京)有限公司、楽其影視(北京)
有限公司、鴻文伝媒、北京翼視界文化伝媒有限公司の共同制作。
クランクイン:2018 年 12 月 10 日
2019 年(中国全土)公開予定