010年2月、全国25館でスタートした「午前十時の映画祭」(主催:川喜多記念映画文化財団、映画演劇文化協会)は、世界の名作の数々を低料金かつ最良の環境で上映し、新たな映画ファンの育成を目指してスタートした。幸いにも全国のファンから大きな反響と支持を得て、翌年以降も開催が決まり、世界でも例のないユニークな映画祭として回を重ねるごとに参加劇場と動員を増やしてきた。9回目の現在は、全国58館で開催されており、今期のオープニング作品『タイタニック』(1997)の上映期間中に、それまでの累計動員数が400万人を突破し、9月末現在で約430万人に達している。

この間、2013年から上映素材がプリントからデジタルに切り替わるなど、この映画祭を取り巻く環境も大きく変化してきた。「午前十時の映画祭」は、通常の新作とは異なり、主催者側が宣伝費やVPF(ヴァーチャル・プリント・フィー)など、諸経費の多くを負担することで運営を続けてきたが、現在、その負担が当初の想定以上に増えており、継続が難しい状況となった。

以上のような諸般の事情により、「午前十時の映画祭」は、来年2019年4月にスタートする「午前十時の映画祭10-FINAL」をもって一区切りとし、いったん終了することになった。
「午前十時の映画祭」の公式サイトでは、これまで9年間に上映された、また今期にこれから上映される作品、全223本の作品名がリスト化されている。また、これまで映画祭に寄せられたリクエスト作品の数々(一部抜粋)も掲載されており、ファンからの最後のリクエストを受け付けることになっている。
公益財団法人 川喜多記念映画文化財団
一般社団法人 映画演劇文化協会

◆「午前十時の映画祭9 デジタルで甦る永遠の名作」好評開催中!
【実施概要】
〇開催期間:2018年4月13日(金)~2019年3月28日(木) 50週間
〇開映時間:毎朝10時開映 (※劇場によっては複数回上映もあり)
○上映期間:1作品2週間上映、もしくは1週間上映
〇開催劇場:全国58劇場 ○入場料金:一般1100円/学生500円
〇上映作品:全27作品(新規外国映画18本、新規日本映画4本、アンコール上映5本)
○上映方式:DCP(デジタル)上映 
◆主  催:公益財団法人 川喜多記念映画文化財団、一般社団法人 映画演劇文化協会