『共犯者たち』『スパイネーション/自白』激動する韓国で、メディアを、政治を、時代を変えた 衝撃の超問題作×2本、ついに日本公開決定!!
この度、ドキュメンタリー映画『共犯者たち』『スパイネーション/自白』(監督:チェ・スンホ、製作:ニュース打破の 2 作品を、12 月 1 日(土)より、東京・ポレポレ東中野ほかにて公開することが決まりました。また、両作品の「特報予告篇」が完成しました。
光州事件や民主化闘争を描いた『タクシー運転手 約束は海を越えて』、『1987、ある闘いの真実』などのヒットが相次ぐ韓国から、さらに骨太な2本の映画が日本上陸。
李明 博と朴槿恵政権の約 9 年間にわたる言論弾圧の実態を告発した『共犯者たち』と、国家情報院による北朝鮮スパイ「捏造」事件の真相を暴いた『スパイネーション/自白』。同じくジャーナリストたちの活躍と葛藤を描いた『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』や『スポットライト 世紀のスクープ』のようなスリリングな展開。しかもこちらは正真正銘のドキュメンタリーだ。両作の監督は、公営放送局 MBC の名物ジャーナリストだったチェ・スンホ。2012 年に MBC を不当解雇された彼は、同じく MBC や KBS を解雇された記者たちと立ち上げた非営利独立メディア「ニュース打破」(韓国探査ジャーナリズムセンター)で調査報道を続け、この2作品を発表した。「ニュース打破」は、報道の独立性を確保するため企業広告をとらず、市民の会費で運営されている。2017 年 8 月に公開された『共犯者たち』は、韓国で 26 万人動員というドキュメンタリーとして異例の大反響を呼び、公開後に奇跡の大逆転劇が起きた。2017 年 12 月、チェ・スンホが MBC 社長に選任され、今まさに公営放送の立て直しが始まっている。
【作品解説】 『共犯者たち』
監督:チェ・スンホ 脚本:チョン・ジェホン 撮影:チェ・ヒョンソク 製作:ニュース打破
配給:東風 2017 年/韓国/105 分/DCP/カラー/原題:공범자들(英題:Criminal Conspiracy)/日本
語字幕:根本理恵
主犯は大統領、共犯者は権力におもねる放送人たちだった—————李明博と朴槿恵、二つの保守政権による約 9 年にわたる言論弾圧とメディアの存在意義をかけたジャーナリストたちの闘い
2008 年、〈米国産牛肉 BSE 問題〉などの報道によって国民の支持を失いかけた李明博政権は、メデイアへの露骨な介入を始めた。狙われたのは公共放送局 KBS と公営放送局 MBC。政権に批判的な経営陣が排除され、調査報道チームは解散、記者たちは非制作部門へと追われた。両局の労働組合はストライキで対抗するが、政権が送り込んだ新しい経営陣は解雇や懲戒処分を濫発、検察も容赦無くストを弾圧した。李明博・朴槿恵政権下で報道の自由のために闘い、懲戒されたジャーナリストは、約 300 名。政府発表を報じるだけの「広報機関」となった放送局は、〈セウォル号惨事〉で「全員救助」の大誤報を流し、〈崔順実ゲート事件〉の隠蔽に加担することになった…。しかしそれでも諦めない本物のジャーナリストたちがいた。局内に残った記者たちはさらに激しいストライキに突入。チェ・スンホ監督と「ニュース打破」取材班は、本作で、韓国のジャーナリズムを骨抜きにした「主犯」と、権力に迎合した放送業界内の「共犯者たち」をカメラの前に立たせ、その実態と構造とを明らかにしていく。
【作品解説】 『スパイネーション/自白』
監督:チェ・スンホ 脚本:チョン・ジェホン 撮影:チェ・ヒョンソク 音楽:ジョン・ヨンジン
プロデューサー:キム・ジェファン 製作:ニュース打破 配給:東風
2016 年/韓国/106 分/DCP/カラー/原題:자백(英題:Spy Nation)/日本語字幕:根本理恵
KCIA から国家情報院へ――40 年間にわたる〈北朝鮮スパイ捏造〉の真相
権力の中枢をえぐる本物のジャーナリズム
ソウル市の公務員が北朝鮮のスパイとして逮捕された。しかし、国家情報院が提示した明白な証拠は、彼の妹の「自白」証言だけ…。疑念を抱いたチェ・スンホ監督と「ニュース打破」取材班が動き出すと、国家情報院の協力者が証拠書類の捏造を暴露し、自殺を図る。しかし、それだけではなかった。韓国、中国、日本、タイをめぐる長期の追跡取材の末、映画は、40 年間途切れることなく続いてきた国家権力の中枢によるスパイ捏造の深い闇へと切り込んでいく。
●映画公式 HP(2作品共通): www.kyohanspy.com
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