魅力的な女優たちがマイノリティを演じるラブストーリー『西北西』公開決定、特報解禁
釜山国際映画祭コンペティション部門ニューカレンツや、ミュンヘン国際映画祭にも正式出品されたラブストーリー『西北西』が、2018 年 9 月より渋谷イメージフォーラム他全国で順次公開されることが決定しました。
■“西北西”に祈りを捧げるあなたの姿を見つめて知った。
愛と祈りは似ていると。
レズビアンのケイ、イスラム教徒のナイマ、バイセクシャルのアイ。3 人の女性たちはそれぞれにカオティックな感情を抱えながら、自らにとっての“西北西”を探求していきます。異質なものに触れることへの恐れ、戸惑い、拒絶…。確かだと思っていたものが崩れ、ぶつかり合う中で相手を、自分を、見つめた先に 3 人が見つけた答えとは。性別、国、文化、宗教のボーダーで揺れる女性たちの姿を、美しい映像世界で描き出しています。
鈴木清順監督『ピストルオペラ』、是枝裕和監督『誰も知らない』に出演するなど名監督から愛され続け、瀬々敬久監督の最新作『菊とギロチン』でヒロインを演じる韓英恵、バラエティで 7 本のレギュラーを持つ一方、舞台や映画作品にも出演し、存在感を発揮するサヘル・ローズ、そして乃木坂 46 版ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」など舞台中心に活躍する山内優花が、三者三様の生き方を演じます。
■LGBTQ、宗教を題材にしたオリジナル企画と、独特の演出手法で世界と勝負した新人監督・中村拓朗
俳優出身の中村拓朗監督は、初の長編作品である前作の『TAITO』(緑朗名義で監督)が、第33回PFFぴあフィルムフェスティバルにおいて、瀬々敬久監督の強い支持を得て審査員特別賞を受賞。
その後、短編映画や写真作品などを通じて映像表現を磨いてきましたが、今作が満を持しての長編2作目となりました。
釜山国際映画祭コンペティションやミュンヘン国際映画祭への正式出品をはじめ、国際的な評価も得た本作では、独特の演出手法が光ります。
本物の感情をぶつけ合うため、韓英恵とサヘル・ローズが劇中で出会うシーンでは、ふたりの役者が実際に初対面の状態で撮影。
(事前の挨拶も顔わせもなし!スタートがかかってからふたりは出会った!)
恋人役の韓英恵と山内優花には、ダブルベッドのホテルで一泊二日のふたりきりのデートをしてもらうなど独特の演出手法を用いました。
■特報映像が解禁!「あなたの見つめる世界に、答えを探した」のコピーと「西北西」の意味とは?
この度公開された72秒の特報映像では、女優たちにフォーカスした映像とともに、作品タイトルの〈西北西〉とは何なのかを問いかける内容にもなっています。
【釜山国際映画祭ニューカレンツ部門正式出品、ミュンヘン国際映画祭正式出品。その他マルディグラ映画祭、Casa Asia Film Week、レインボーリール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)、ロンドンLGBT映画祭 等、LGBTQ系の映画祭にも多数出品されました。】
【STORY】
レズビアンのケイは、モデルの恋人アイとの関係や自身の生き方に不安を感じる日々を過ごしている。一方、日本画を学ぶイスラム教徒のイラン人留学生ナイマはビザや、将来的な日本での生活、同級生との交流に不安を抱えていた。ある日、ナイマとの出会いをきっかけにケイの中で何かが変わり始める。変わりゆく三人の関係性。性、国、宗教のボーダーで揺れる中で、それぞれが答えを探していく。
【作品情報】
作品タイトル:『西北西』 (102分)
出演:韓英恵、サヘル・ローズ、山内 優花 、林 初寒、松村 龍樹、田野 聖子、 高崎 二郎、中吉 卓郎、大方 斐紗子
監督・脚本:中村 拓朗/プロデューサー:汐田 海平、郝 青、韓 愈/撮影監督:關根 靖享/整音:瀬川 徹夫/照明:酒井 隆英/
録音:松野 泉/効果:倉橋 静男/助監督:速水 萌巴/制作:小原 康照、八木 宇希、佐藤 和貴/ スタイリスト:ハヤミマリヤ/
ヘアメイク:須見 有樹子/美術監修:浅田 崇/主題歌:“Kazahana”by hakobune 音楽:中里 正幸(production orfeu)/
制作プロダクション:好漢影視/特別協力:ジャン・ユンカーマン、安藤 紘平/宣伝:エイゾーラボ/配給:オンリーハーツ