この度、長きにわたり上映されることのなかった、映像作家・安田潤司監督の2作品、現在も世界に影響を与え続ける80年代ジャパニーズハードコア・パンクシーンの黎明期を記録し、新世代のアーティストたちの表現に迫ったドキュメンタリー・パンク映画『ちょっとの雨ならがまん』(1983年作品)と、東京グランギニョル、M.M.M.、テクノクラートと続く活動で東京の演劇シーンを塗り替えた奇才・飴屋法水と劇団メンバーが集結し、飴屋法水による現代アートユニット・テクノクラートのマシンが圧倒的な存在感を放つ映画『ファー・イースト・ベイビーズ』(1993年作品)がデジタルリマスターと再編集を施し、2018年8月18日(土)より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開することが決定致しました。併せて一夜限りの先行上映イベントの開催、特報映像を解禁致しました。先行上映イベントでは各作品上映後にトークショーを開催し、この日に限り映画『ちょっとの雨ならがまん』は8月18日からの本公開時とは異なる、当時のオリジナルバージョンでの上映となります。

【作品情報】

映画『ちょっとの雨ならがまん』

G.I.S.M.、GAUZE、THE COMES、THE EXECUTE、町田町蔵……。
世界に影響を与え続ける80年代ジャパニーズハードコア・パンクシーンの黎明期を記録し、新世代のアーティストたちの表現に迫ったドキュメンタリー・パンク映画。もはや上映不可能と言われ、伝説となった1本のフィルムが公開から34年の時を経て今、新たに蘇る。

1970年代後半の東京ロッカーズ以降、より過激な表現を求めて現れた若者たちによるジャパニーズハードコア・パンク。その中でハードコア四天王と呼ばれたギズム、ガーゼ、カムズ、エクスキュート。パンクバンドINU、FUNAを解散後、人民オリンピックショウとして活動していた町田町蔵(現・町田康)。『狂い咲きサンダーロード』(1980年)、『爆裂都市 BURST CITY』(1982年)を続けて発表しインディーズ映画界の寵児となった石井聰亙(現・石井岳龍)。名だたるアーティストたちが出演し、音楽シーンのみならず世界に影響を与え続ける80年代の日本のハードコア・パンクシーンの黎明期を記録したのは映像作家の安田潤司、当時21才。1984年の初公開後、劇場やライブハウスを中心に上映され、延べ50,000人もの観客を動員した。そして1994年を最後に一切の上映をやめビデオ化されることもなく消えた。その後、様々な憶測が飛び交い、上映不可能と言われた伝説のドキュメンタリー・パンク映画『ちょっとの雨ならがまん』が初公開から34年、未公開シーンを追加し現代に蘇る。

※本作のタイトルはGAUZEの曲『戦場』の歌詞の一節から引用された。

映画『ちょっとの雨ならがまん』
(1983/日本/スタンダード/8mm→HD)
監督:安田潤司
出演:GAUZE、G.I.S.M.、THE EXECUTE 、THE COMES、THE TRASH、CLAY、GASTUNK、町田町蔵、石井聰亙、サヨコ(ZELDA)、佐藤幸雄(すきすきスウィッチ)、マサミ、ほか

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映画『ファー・イースト・ベイビーズ』

東京グランギニョル、M.M.M.、テクノクラートと続く活動で東京の演劇シーンを塗り替えた奇才・飴屋法水と劇団メンバーが集結。ドキュメンタリー・パンク映画『ちょっとの雨ならがまん』、ハードコアパンクバンド G.I.S.M.の全映像作品や数々のミュージックビデオを監督した安田潤司の長編デビュー作。テクノクラートのマシンが轟音とともに圧倒的な存在感を放つ。

ジャパニーズハードコア・パンクの黎明期を追った『ちょっとの雨ならがまん』の安田潤司監督が次回作の着想を得たのは、演劇界の奇才・飴屋法水をはじめとするアンダーグラウンドシーンを席巻していたアーティストたちとの出会いだった。飴屋法水のアートユニット、テクノクラートのマシンと美術家・三上晴子のオブジェが圧倒的な存在感を放ち、映画史上類をみないかたちで現代アートと映画の融合が実現した。出演に名を連ねるのは、東京グランギニョル、M.M.M.、テクノクラートのメンバーである石川成俊、棚橋ナッツ、上野仁、佐野秀介。ハードコア・パンクバンドG.I.S.M.の横山SAKEVI。頭脳警察のパンタと石塚俊明。そして、飴屋法水とテクノクラートのマシン。登場人物全員が本人として登場し、仮想現実と戯れるように物語が紡がれていく。

【STORY】
東京、ウクレレをかき鳴らしながらシャウトし街を闊歩するウクレレバンドのガソリン兄弟(タナハシ、ウエノ、サノ)。
瀬戸内海の島で動物や昆虫の研究に没頭しながら静かな生活をおくる青年・ナルトシ。
不気味なマシンが鎮座する施設で生活するアメヤ。
ガソリン兄弟の友人・ワクタの宝物、木彫りの「おばあちゃん」が泥棒に盗まれたことでひと夏の平穏な空気は一変する。
アメヤのマシンが意思を持つ生き物のようにひとりでに動きだし、ガソリン兄弟とワクタは奇妙な幻想に取り憑かれ、ナルトシとの壮絶な争いが勃発する。

映画『ファー・イースト・ベイビーズ』
(1993/日本/ビスタ/16mm→HD)
出演:石川成俊、棚橋ナッツ、上野仁、佐野秀介、和久田理人、柴崎賀宜、飴屋法水、SAKEVI(G.I.S.M.)、PANTA(頭脳警察)、石塚俊明(頭脳警察)、鈴木源一郎、キース、ショウ、ミズタニモトコ、永福町姉妹、宮崎マサヤ、友谷英孝
監督・編集:安田潤司 脚本:安田潤司、唐原理恵 撮影:諸沢利彦 照明・撮影助手:長井和久 撮影助手:青木正 録音:鈴木昭彦 録音助手:井口奈己 美術・操演・特殊メイク・ケータリング:石毛朗 美術協力・マシン・オペレート:飴屋法水、石川成俊 監督補:西山洋一 制作主任:大坪草次郎

配給:P.P.P.project + silver gelatin

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【先行上映イベント詳細】

【タイトル】
映画『ちょっとの雨ならがまん』『ファー・イースト・ベイビーズ』先行上映イベント

【日時】
7月12日(木)
18:00 受付開始
18:10 開場
18:30 上映開始
22:00 終了予定

【会場】
新文芸坐
東京都豊島区東池袋1-43-5 マルハン池袋ビル3F
池袋駅東口徒歩3分

【上映作品】
映画『ちょっとの雨ならがまん』(約35分)
映画『ファー・イースト・ベイビーズ』(約90分)
※この日に限り『ちょっとの雨ならがまん』はオリジナルバージョンでの上映となります

【トークゲスト】
『ちょっとの雨ならがまん』上映後
ゲスト:大根仁(映像ディレクター)、ISHIYA(DEATH SIDE、FORWARD ボーカル)
『ファー・イースト・ベイビーズ』上映後
ゲスト:調整中

【料金】
自由席:3,000円

【チケット発売】
6月23日(土)AM10:00よりPeatix(ピーティックス)にて発売開始
PeatixイベントページURL:http://pppproject2018.peatix.com

※限定数の販売。劇場窓口での販売はございません。

主催:silver gelatin

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【特報】

【公開表記】
2018年7月12日(木)池袋・新文芸坐にて先行上映イベント開催
2018年8月18日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開

【コピーライト】
© 2018 P.P.P.project

【映画公式HP】
http://silvergelatin.main.jp/movie/chottonoame-feb/