『6才のボクが、大人になるまで。』で世界の賞レースを席巻したリチャード・リンクレイター監督最新作『30年後の同窓会』が、6月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて公開となりました(配給:ショウゲート)。
妻に先立たれ、更にイラクの戦地で最愛の息子を失い悲しみに暮れるドク(スティーヴ・カレル)。彼は亡くなった息子を故郷に連れて帰る旅に、30年間音信不通だった戦友・サル(ブライアン・クランストン)とミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)を誘うところから始まる。過去の事件でトラウマを抱え、その後の人生が大きく変わってしまった三人の再会がもたらしたものとは…?

ドクの息子を故郷・ポーツマスへ連れて帰る旅の途中、なにやらノリノリのサルに連れて行かれたのは携帯ショップ。本作の舞台は15年前、日本では「080」が追加導入された頃の2003年。当時のアメリカの人口が約2億9000万に対して携帯電話契約数は約16万台と、まだまだ普及率が低い時期。店員に無料通話の説明を受けて「信じられん」と驚くサルと、「3人で一緒に話せる!」と久々に笑顔を見せるドク。何事にも慎重なミューラーは「今だって3人で話してる」と抵抗しつつ、「1〜2年契約で縛るんだろ?」としっかり契約内容を確認。そこで、脚を悪くしているミューラーに対してサルが「転んだらどうする?溝に落ちて、誰にも気づかれなかったら?」と、緊急事態の際の利便性を説明。「携帯電話さえあれば、老眼でも助けを呼べる」と、わざとらしく「ヘルプミー!ヘルプミー!」と携帯に向かって懇願する演技をするサル。すかさず店員が「緊急電話は無料です」と、まさに阿吽の呼吸で携帯電話の素晴らしさをアピール。頑固者のミューラーもさすがに吹き出し、「俺が買ったら急いで駅に戻るんだな!?」と、半ばやけくそ気味で購入を決定。大喜びでハイタッチするサルとドクとミューラーの3人。携帯電話で繋がることが普通になってしまった今、「遠くにいても話すことができる」ということに喜びと期待を抱き、大はしゃぎする名優3人の姿が微笑ましい本編映像となっております。

「30年後の同窓会」本編映像 “初めての携帯”編)

監督・脚本:リチャード・リンクレイター 原作・脚本:ダリル・ポニックサン「LAST FLAG FLYING」 主題歌:ボブ・ディラン「Not Dark Yet」
出演:スティーヴ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーン
配給:ショウゲート (C)2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC
原題:Last Flag Flying/2017/アメリカ/カラー/ビスタ/125分/5.1chデジタル/字幕翻訳:稲田嵯裕里 主題歌翻訳:多摩ディラン