『50年後のボクたちは』観ると思わず旅に出たくなる! この夏に観たいおすすめロードムービー
この度、ドイツの大ベストセラー小説を、『ソウル・キッチン』『消えた声が、その名を呼ぶ』の名匠ファティ・アキンが実写化した『50年後のボクたちは』が9月16日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開いたします。
原作は、ドイツ国内で220万部以上を売り上げる大ベストセラーとなった国民的小説「14歳、ぼくらの疾走」(ヴォルフガング・ヘルンドルフ著)。世界26カ国で翻訳され、ドイツ児童文学賞をはじめ数々の賞を総なめにしました。
メガホンを執ったのは、ベルリン国際映画祭金熊賞(『愛より強く』)、カンヌ国際映画祭脚本賞(『そして、私たちは愛に帰る』)、ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞(『ソウル・キッチン』)と、世界三大国際映画祭の全てで主要賞を受賞し、今年開催された第70回カンヌ国際映画祭でダイアン・クルーガーに主演女優賞をもたらせた、最新作「In The Fade」でも注目を集める名匠 ファティ・アキンです。
“現代版『スタンド・バイ・ミー』”とも称される本作は、誰もが通過する、永遠には続かない14歳という一瞬の煌めきを瑞々しく捉えたロードムービー。そんなロードムービーがいつの時代も世界中で愛されるのは、私たちの人生にも置き換えられる普遍的な人間模様をテーマに描いているからでしょう。
世代を超えて愛される名作から、今週末から公開の新作まで、「観ると思わず旅に出たくなる!この夏に観たいおすすめロードムービー」をご紹介!
この映画を観ずして「ロードムービー」は語れない!世界中で愛される不朽の名作
“少年たちのひと夏の冒険と成長を描く、青春映画の金字塔”
◆『スタンド・バイ・ミー』(1986年/ロブ・ライナー監督)
モダン・ホラーの帝王スティーヴン・キングの非ホラー短編を基に、R・ライナーが少年時代の想い出をさわやかに描き上げた名編。作家のゴードンはある日、12歳の少年だった頃を思い出す。1959年、アメリカ・オレゴン州の小さな田舎町。ゴードンの友人バーンは、兄とその友人の「行方不明になっている少年が森の奥で列車にはねられ、そのままになっている」という会話を盗み聞きする。バーンから話を聞いたゴードンら4人は死体探しの旅に出かける。
“自由を求める若者の視点から社会背景を浮き彫りにする”
◆『イージー・ライダー』(1969年/デニス・ホッパー監督)
大麻の密輸で大金を稼いだ二人の若者、キャプテン・アメリカとビリーは、大型改造バイクを買い、アメリカ横断の無計画な旅に出る。途中、ヒッピーを乗せた二人は、彼の案内でヒッピー村に入っていくが、住人達に拒絶されてしまう。さらに旅を続ける二人は、ちょっとしたことから留置場に入れられてしまう。そこで知り合った弁護士のジョージと意気投合し、三人は連れだってオートバイを走らせることに。泥沼化するベトナム戦争、ドラッグ、人種差別などのアメリカの抱えている問題を、自由を求める若者の視点から捉えた、ヒッピーやロック全盛時代のアメリカン・ニュー・シネマの代表作。
“「はみ出し者同士の二人」が旅に出る!”
◆『ムーンライズ・キングダム』(2012年/ウェス・アンダーソン監督)
1960年代のとある島を舞台に、ボーイスカウトに所属する一組の少年少女の逃避行と彼らを追う大人たちの姿を描いた、ウェス・アンダーソン監督による異色コメディー。周囲の環境になじめない12歳の少年サムと少女スージーは、ある日、駆け落ちすることを決意。島をひとりで守っているシャープ警部や、ボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら、周囲の大人たちは2人を追いかけ、小さな島に起こった波紋は瞬く間に島中に広がっていく。どこにも居場所を見つけられずにいる幼い2人の少年少女が、「自分の居場所」を見つけるための旅に出る。
“不朽の青春文学を映画化。青春の瑞々しさと儚さを描く”
◆『オン・ザ・ロード』(2012年/ウォルター・サレス監督)
アメリカ文学をけん引したビート・ジェネレーションの中心人物であるジャック・ケルアックの小説を基にした青春作。自分とは真逆の破天荒な性格の男とその妻に出会った作家が、彼らと一緒にアメリカを放浪する中で成長していく姿を映し出す。『コントロール』のサム・ライリー、『トロン:レガシー』のギャレット・ヘドランド、『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートら実力派が出演。アメリカ、カナダ、メキシコ、アルゼンチンでロケを敢行して撮られた雄大な風景も、深遠な物語にさらなる奥行きを与えている。
あの頃の夏休みをもう一度!この夏に大きなスクリーンで旅気分を味わってみてはいかが?
“大人への一歩を踏み出すティーンたちの夏休み!”
◆『キングス・オブ・サマー』(公開中/ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督)
2017年に製作・公開されたアドベンチャー大作「キングコング 髑髏島の巨神」で一躍注目を集めたジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督が、13年に発表した長編監督デビュー作の青春映画。「ジュラシック・ワールド」「フィフス・ウェイブ」などに出演した若手俳優のニック・ロビンソンが初主演を務め、親への不満から家出を計画した少年たちのひと夏を瑞々しく描いた。高校生のジョーと親友のパトリックは、ともに親への不満から家出を計画。二人は一風変わった少年ビアジオと一緒に、森に隠れ家を作って自立した生活を目指す。しかし、そこにジョーが想いを寄せるクラスメイトのケリーがやって来て……。
“あの夏の日を、大人になってもずっと忘れない――”
◆『50年後のボクたちは』(9月16日公開/ファティ・アキン監督)
原作は、ドイツ国内で220万部以上を売り上げ、世界26ヵ国で翻訳された大ベストセラー「14歳、ぼくらの疾走」(ヴォルフガング・ヘルンドルフ著)。14歳のマイクはクラスのはみだし者。同級生からは変人(=サイコ)扱い、両親の仲もうまくいっていない。そんなある日、チックというちょっと風変わりな転校生がやって来た。夏休み、2人は無断で借用したオンボロ車ラーダ・ニーヴァに乗って南へと走り出す。旅の途中で訪れる、いつくもの出会いと別れ。やがて無鉄砲で考えなしの旅は、マイクとチックにとって一生忘れることのできないものになっていく――。
少年たちのひと夏の冒険と成長を描く“現代版『スタンド・バイ・ミー』”!
かつて14歳だったすべての大人たちへ贈る、疾走感と切なさがつまったロードムービー。
国や世代、文化が違えども、「ロードムービー」と「青春」は切っても切れない関係にあり、普遍的なテーマとしてずっと描かれてきました。
それは、主人公が旅を続けるなかで出会いと別れを繰り返し、その成長の過程を描く「ロードムービー」が、様々な葛藤を繰り返し、自分を形成していく「青春」の通過儀礼にも重なるからでしょう。また、それが世界中で永く愛されるテーマであり続ける理由でもありますね。
9月16日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!
【コピーライト表記】© 2016 Lago Film GmbH. Studiocanal Film GmbH