この度、映画『ばぁちゃんロード』の製作を発表させていただきます。
舞台は海沿いの田舎町。結婚を間近に控えた根っからのおばあちゃんっ子の孫娘・夏海と、足を怪我して施設で暮らす祖母・キヨが、一緒にバージンロードを歩くという無謀とも言える目標に向けて2人でリハビリを重ね奮闘する物語。人間関係の希薄化が取りざたされるこの時代に、世代を超えた家族の絆や生きる希望を描いたハートウォーミングな映画が誕生します。
そして、女優・文音(29)と草笛光子(83)が、孫・夏海と祖母・キヨ役でダブル主演を務めることが決定しました。二人はドラマでの共演をきっかけにプライベートでも交流を深め、文音は草笛を実の祖母のように慕い、草笛は孫のように可愛がる相思相愛の仲。まさに運命のような縁を感じるダブル主演決定に、2人は以下の通り、喜びのコメントを寄せています。
本作は、日本映画界に多くのクリエイターを輩出してきた教育機関、映画美学校が行った第一回プロットコンペにて最優秀賞を受賞したプロット(ストーリー)を映画化するもの。映画『花戦さ』が絶賛公開中の名匠・篠原哲雄監督(55)がメガホンを取ります。共演陣には、三浦貴大、桜田通、鶴見慎吾など、若手、ベテランの実力派俳優が集結。撮影は、風光明媚な港町として知られる富山県氷見市を中心に行われ、8月下旬にクランクイン。完成は12月を予定しております。

【文音 コメント】
今回、素晴らしい脚本と素晴らしい監督に出会い、まだ撮影は始まっていませんが今からこの作品がどう出来上がっていくのか楽しみです。プライベートでも交流のある草笛さんがおばあちゃん役と聞いた時は本当に嬉しくて、私達にしか出来ないばぁちゃんロードが必ず出来る!!、と確信しています。精一杯、夏海という役を愛し感じ演じさせて頂きたいと思います。

【草笛光子 コメント】
2年ぶりの映画の仕事なので、チョットワクワクしております。これは孫娘との愛の物語なので、相手役の文音さんとの心の交流、思いやりが大切な軸になります。ですからその事だけを思って、演じるように見えない演じ方をしたいです。おばあちゃん思いの孫と、孫思いのおばあちゃんの感動のお話です。

【篠原哲雄 監督 コメント】
ふた世代離れた祖母と孫が共に歩んで行く姿は、親子関係とは違う深さや強固さが表せると思います。若い孫は昭和を生きたばあちゃんから逆境に立ち向かう「たくましさ」を学び、ばあちゃんは孫から幸せに向かう「人の思いの強さ」を見つけだします。二人の結びつきを俳優さんの自然体な芝居から感じられるように撮っていきたいと思います。文音さんにはひたむきに目標に向かう純粋さと健気さを、草笛光子さんには人が持つ芯の強さみたいなものを、僕がどこまで引き出せるかだと思います。富山県・氷見の風情ある町並みを背景に、日本映画の一つの伝統とも言える「泣ける映画」を作ってみせたく思います。

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