情けないにも、程がある。
工藤正明(齊藤あきら)は独身42歳、売れない役者。その実態は、居酒屋長候補のフリーアルバイター。スクリーンの星となる日を夢見てきたが、実家の父(品川徹)が余命わずかと知らされる。帰郷するにも、これでは父に合わせる顔がない、そして、一世一代の大芝居をうってみる・・・
どなたも笑えて、ちょっぴり泣ける、もしかしたら身につまされる?
安達正軌が、映像演技藩φ空集合の気鋭たちと、豪華ベテラン俳優陣を迎えお送りする、親不孝人情コメディ!

物語)
工藤正明(齊藤あきら)は独身42歳、売れない役者。その実態は、居酒屋長候補のフリーアルバイター。スクリーンの星となる日を夢見てきたが、実家の父(品川徹)が余命わずかと知らされる。妹の春美(岩崎光里)は、すぐ帰郷するよう催促してくるが、これでは父に合わせる顔がない。

長年の親不孝はいかんともしがたい、しかしせめて心安らかに旅立ってほしと願う正明は、横着者のつねでとんでもないことを思いつく。「そうだ、嫁さんを連れて帰省しよう!」かりそめの夫婦を演じる「相手役」として、強引に白羽の矢を立てたのは、片思いの相手でもある夏川あおい(篠原ゆき子)

旧友の塩崎裕子(武藤令子)に頼みこみ、あおいを連れて、故郷の韮崎へと向かう—-。

どなたも笑えて、ちょっぴり泣ける、もしかしたら身につまされる?

安達正軌が、映像演技藩φ空集合の気鋭たちと、豪華ベテラン俳優陣を迎えお送りする、親不孝人情コメディ!

<監督>
安達正軌(あだち・まさのり)
1964年東京都出身、北関東育ち。立命館大学文学部哲学科卒業。
助監督として、北野武、中田秀夫、工藤栄一らの監督作品に参加。
2005年、オムニバス『ZOO』の『SEVEN ROOMS』で映画監督デビュー、『輪廻』(清水崇監督)、『エクステ』(園子温監督)では脚本家としても活躍しつつ、今日にいたる。
○監督作品
ZOO(『Seven Rooms』)2005年
ラブサイコ(『最高の彼氏』『食性』『一緒に死にたい』『11037日目の夫婦』
2006年 みづうみ 2007年 死にぞこないの青 2008年 年々歳々 2009年

○監督からのメッセージ
夢を追うには、それなりのリスクがあります。
役者だけでなく、ミュージシャン、漫画家、 もしかすると、会社員でも自営業でもそうなのかもしれません。
「親の最後が見えた時、子どもは何をしてあげられるのか」
そこからこの映画はスタートし、親不孝をしてきた、または、している人々の善意によって、長い年月をかけて完成しました。
みなさんの心にある親不孝への懺悔が、少しでも軽くなることを祈ります。

§齊藤あきら
1966年生まれ、東京都出身。身長182cm、体重68kg。
『親不孝役者』では、主役の工藤正明を演じる。
クセのない風貌と恵まれた長身から、『呪怨』(清水崇監督)の関根先生役、『怪談』(山元清史監督)の教師役、『呪われた学校』(白石和禰監督)の教師役などホラー映画の先生役や、新聞記者、検察官、医師など、ホワイトカラー役を得意としてきたが、今回は役柄も一変。知的とはいえないがいつも一所懸命、屈折しているが根は善良、しょうもない奴だが周囲に愛される主人公を熱演する。一見自然体のように見えて、その実高度な演技に裏打ちされた齊藤あきらの正明役は、口うるさい安達監督をも内心うならせた。
ほかに、舞台『あわれ彼女は娼婦』の警視役、2013年映画『凶悪』(白石和彌監督)の検察官役など。NHK-FMラジオ『青春アドベンチャーエンジェル』、文化放送『サウンドパラダイス』ではレギュラーをつとめた。
料理と野球が得意

2017年9月4日から横浜シネマノヴェチェントにてロードショー

関連作品

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