『ビニー/信じる男』主演マイルズ・テラーインタビュー情報 解禁
マイルズ・テラーが実在する伝説のボクサーを演じた『ビニー/信じる男』が7月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開することが決定いたしました。
世界のスポーツ史上類をみない超人的なカムバックを目指したボクシングの元世界チャンピオン、ビニー・パジェンサの感動の実話を、アカデミー賞監督の巨匠マーティン・スコセッシが製作総指揮、『マネー・ゲーム』のベン・ヤンガーが脚本・監督、さらに『アメリカン・ビューティー』『世界にひとつのプレイブック』のブルース・コーエンがプロデューサーを務め映画化となりました。
伝説のボクサー、ビニー・パジェンサ役は、アカデミー賞候補となった『セッション』のマイルズ・テラーが徹底した役作りで熱演、マイク・タイソンを世界チャンプに押し上げた伝説のトレーナー、ケビン・ルーニー役のアーロン・エッカート(『ハドソン川の奇跡』)と共に最強のタッグを組みました。
そしてこの度、主演のマイルズ・テラーのインタビューが到着しました。作品への熱い想いや、世界チャンピオンの役に当たっての役作りなど盛りだくさんの内容となっております!
数々の出演オファーがあったなか、本作の出演を決めた理由について聞かれたマイルズ・テラーは「学校が舞台の作品や、生徒の役は探していなかった。求めていたのは、もっとチャレンジングな大人の役だったんだ。これまでスポーツはやっていたし、大好きなんだ。この作品はスポーツ映画だけど、人間ドラマでもある。本当にあった素晴らしい話で、最高の復活劇の一つだと思う。スポーツを抜きにしても、ビニーが成し遂げた怪我からの復活は凄いことだ。その物語を映画にできたことは光栄に思うよ。キャスティングされた時、僕はまだ役には程遠かった。スタートラインに立つまでにはトレーニングもしなければいけなかったし、8か月間様々なことに取り組まねばならなかった。だから、この作品に参加させてくれる機会をくれたことを嬉しく思う。役者として挑戦したいことが詰まっている作品だからね。」と念願の役を射止めた経緯を答えた。しかし、プロボクサーでありさらに世界チャンピオンの役という決して優しくない役作りについては、「まずLAに戻って、ファイトコーディネーターのダレルとトレーニングを始めた。彼は若い、素晴らしいボクシングトレーナーだ。最終的には85キロから72キロまで落として、体脂肪も6%まで絞った。筋肉だけ凄くなるためにジムに通うのとは違った。シャツを脱いだらカッコいいとか、そういうことではなかった。一日中行われるボクシングのシーンを撮影しなければならなかったからね。映画での最初の試合はノンストップで13時間撮影したんだ。太ももや腰回りを鍛える理学療法も1時間半くらいやっていたし、ビニーの方言のトレーニングもやっていたんだ。ウェイトトレーニングを2時間、方言アクセントのトレーニングを1時間半、理学療法を1時間半、そしてボクシングのトレーニングは2~4時間やっていたよ。」と壮絶な役作りの裏側を語った。自身初のボクシングの習得については「身につけてよかったよ。これは(トレーナーの)ダレルの精神でもあったんだが、映画用のボクシングを教わりたくはなかった。ニセのパンチとかではなくね。撮影が終わる頃には、自分の彼女に話しかけている男をボコボコにできるようになるって言われたんだ」。
そして伝説の元世界チャンピオンであるビニー・パジェンサを演じたことについて「(ビニーの)大量の映像を見たよ。YouTubeは最高だね、ラジオインタビューをたくさん聞いた。2時間くらい情報を調べながら、それを聞いたりね。実在の人物を演じるのはとてもよかった。彼の映像を見て、笑い方を真似して演技に取り入れて反映できるから。ビニーは映画の主人公として理想的な人物だ。彼はワクワクする人生を送っているし、オープンな人柄だからね。ビニーはこういってくれたんだ。“君が俺を撮影現場にいてほしいと思う時は行くし、現場にいてほしくない時は行かない”とね。彼の目の前で本人を演じることには少し緊張した。だけど、物語に心奪われたし、1980年代のイタリア系ボクサーである27歳の男になったことはゾクゾクしたし、彼は演じるのにクールな人物だったよ。」
またロケ地であるロードアイランドでの撮影については「実際に出来事が起きた(ロードアイランド州の)プロビデンスで撮影したことは、作品としても得ることが多かった。ここの人々はみんな、映画が作られることを誇りに思っていたし、この地で撮影することを嬉しく思ってくれた。それで僕に言うんだ、“君はすごいな”ってね。その言葉が聞けて嬉しかったんだ。初めの試合の撮影後も“ビニーの試合は全部見に行ったけど、本人を見ているみたいだった”と言ってくれた。本当にありがとう、って感じだよ。」
彼が多くのオファーの中から選んだ、“ビニー・パジェンサ”という伝説のボクサーの役。撮影を終えた今、本作へのチャレンジを振り返ってみて「この作品はこれまでに出演したどの映画よりも、チャレンジングなことが多かった。たくさんあるよ。(リハビリ器具の)ハローを頭に装着するのは、身体的につらかった。本当に頭が痛いんだ。一日中着けている日もあった。同時に、そのハローが頭に埋め込まれていることを想像するのも苦しかったんだ。他には、プロビデンス出身のヘアメイクさんやプロデューサーの前でアクセントを披露することも大きなチャレンジだった。僕にとってボクシングも大きなチャレンジだったよ。2週間半では、バットやボールやパドルを使うスポーツでも完璧にはなれないからね。それは大きな挑戦だった。僕はただのボクサーを演じるわけじゃないんだ。ビニーが言っていたように、何万人も選手はいるけど、チャンピオンはひと握りの数しかいない。」と本作への並々ならない熱い想いを語った。