この度、5月17~28日(現地時間)にフランス・カンヌにて開催された第70回カンヌ国際映画祭にて、ビターズ・エンド配給の独映画「In the Fade」(英題)が見事主演女優賞(ダイアン・クルーガー)を受賞いたしました!

本作は、ベルリン国際映画祭金熊賞(『愛より強く』)、カンヌ国際映画祭脚本賞(『そして、私たちは愛に帰る』)、ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞(『ソウル・キッチン』)と、世界三大国際映画祭の全てで主要賞受賞経験を持ち、日本では9月16日(土)より『50年後のボクたちは』の公開が控えている、ドイツの名匠ファティ・アキン監督の最新作。

舞台は、ドイツ・ハンブルクのあるトルコ人コミュニティー。爆弾によって愛する家族を奪われた一人の女性が、やがて犯人への激しい憎悪を抱くようになり、ついに自らの手で復讐を果たそうと決意する。

主演女優賞を受賞したダイアン・クルーガーは『イングロリアス・バスターズ』『潜入者』などでハリウッドやヨーロッパを中心に活躍しており、本作で母国語であるドイツ語を使った映画に初挑戦している。

5月26日夜(現地時間)の公式上映は大盛況。審査員のジェシカ・チャステイン、パク・チャヌクほか、パオロ・ソレンティーノ、河瀨直美など蒼々たる面子が集まり、熱気がいっぱいの会場となった。エンドクレジットが始まるやいなや拍手が鳴り止まず、上映後も10分間にも渡りスタンディングオベーションが送られた。

ファティ・アキン監督は、満面の笑みで熱狂する観客に応え、ダイアン・クルーガーはあまりの大歓声に感激し涙を浮かべていた。
「ダイアン・クルーガー史上最高!エモーショナルで観るものの記憶に刻み込まれる演技は、本年度の女優賞にふさわしい!」
「手に汗握る展開!そして力強い!」(ハリウッド・リポーター)など、マスコミも絶賛していた。
ファティ・アキンのカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品は、『そして、私たちは愛に帰る』(07)に続き2作目。主演女優賞の受賞は本作が初となります。
9月16日より『50年後のボクたちは』が公開され、2018年には本作「In the Fade」の公開も控えるファティ・アキン監督に、ますます注目が集まることは必須です。

【ダイアン・クルーガーのスピーチ内容】

この作品に関わるすべての人々、そして、私の兄のような存在であるファティ・アキン監督。私を信じてくれてありがとう。
監督はこの作品を与えてくれ、私に力をくれました。
私はこの賞を、テロの犠牲になった人々のことを考えずには受け取ることができません。
すべてを失った後でも、生き続け、何かを作り続けることの大切さを感じています。本当にありがとうございます。

監督:ファティ・アキン(『ソウル・キッチン』『50年後のボクたちは』)
脚本:ファティ・アキン、ハーク・ボーム
出演:ダイアン・クルーガー、ウルリッヒ・トゥクール、ヌーマン・アチャル、ヨハネス・クリシュ
2017年/106分/ドイツ/原題:Aus dem Nichts/英題:In the Fade

2018年、日本公開

『50年後のボクたちは』
9月16日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!

―ドイツで220万部の大ベストセラー!世界中に愛される国民的小説の映画化!―

監督・共同脚本:ファティ・アキン
脚本:ラース・フーブリヒ  原作:ヴォルフガング・ヘルンドルフ(「14歳、ぼくらの疾走」/小峰書店)
出演:トリスタン・ゲーベル、アナンド・バトビレグ  配給:ビターズ・エンド

2016年/ドイツ/93分/ビスタ    http://www.bitters.co.jp/50nengo/