先日情報解禁されたばかりの小栗旬主演・Huluオリジナルドラマ「代償」に、高梨臨がヒロイン役で登場することがわかった。この作品はオリジナルドラマ初の“日米同時配信”という華々しい形で公開を予定されており、地上波では放送困難な虐待、人格否定などの衝撃シーンが多く描かれている。そんな衝撃作への出演を、高梨が決意した理由とは…!?

高梨臨がさまざまな恐怖と不安で揺れる弁護士役に挑む!
ある日、強盗殺人事件の容疑者・達也(高橋努)から、弁護士の圭輔(小栗)に弁護依頼が舞い込む。しかし、それは圭輔にとって“新たなる悪夢との闘いの幕開け”でもあった——。達也は圭輔にとって遠い親戚であり、少年時代に一緒に暮らした友人。だが、その“友人”は家庭崩壊に人格否定、犯罪教唆、近親憎悪、人身操作…あらゆる卑劣な手を使い、かつて圭輔を“不幸のどん底”へと追い詰めたサイコパスだったのだ! 達也の狙いとは何なのか!? そして、どんな代償を払ってでも、達也という悪魔をどうにかしなければならないと立ち上がった圭輔を待ち受ける運命とは…!? 人間の正義感と悪意、策略が交錯する中、驚愕のラストへと疾走していく『代償』。海を越え、空前の衝撃を与える日本発・震撼のクライムサスペンスに、海外監督作品や朝ドラなど幅広い作品をこなす人気急上昇中の若手女優・高梨臨が出演することが決定した!
高梨が演じるのは圭輔の婚約者で、芯の強さと確固たる正義感をもつ弁護士・白石真琴。真琴は達也に対する圭輔のおかしな挙動に不信感を覚え、圭輔の過去を探り始めるが、その矢先に自身に向かって達也の触手が伸び始める…。さまざまな恐怖と不安の中で大いに揺れる、難しい役どころだ。

「普通のテレビドラマではなかなかできないような内容」が高梨の女優魂を刺激!
『代償』は地上波では放送困難な内容だけに、たとえオファーを受けても出演を迷う若手女優も多いだろう。だが、高梨は違った。「企画内容を聞いて、普通のテレビドラマではなかなかできないような内容だと思いました。Huluのドラマ『フジコ』(’15)を拝見した時に衝撃的な内容と表現方法だったので、この『代償』の世界観をHuluでやったらすごく面白くなるのではないかと思いました」と高梨。かつてない世界観に刺激を受け、今回の役柄に対する意欲もどんどん膨らんでいったという。
「真琴は恋人の圭輔とサイコパスの達也の間に巻き込まれて、崩れかけたり、不安になったりします。ですが、彼女は芯が強く、しっかりした女性。そんな状況にも向き合う強さを演じたい」——そんな思いを胸に臨んだ本作。撮影前から、主演の小栗とも密なコミュニケーションを図った。「小栗さんが、周りがやりやすいように事前に相談してくださったので、不安もなく作品に入れました。小栗さん自身が役に入り込まれていたので、私も迷わず作品に飛び込んでいけました」と、振り返る高梨。未来のエンターテインメント界を担う注目株・高梨が、『代償』で炸裂させた女優魂、そこから生まれた熱のこもった演技に注目だ!

主な登場人物
奥山圭輔(おくやま・けいすけ)役…小栗旬
「白石法律事務所」の敏腕弁護士。担当していた冤罪事件で無罪を勝ち取るなど弁護士としての活躍が目覚ましく、さらには事務所の所長・慎次郎の娘と結婚を目前に控えているなど将来を約束されていた男。
だが、そんな彼には誰にも言えない秘密があった。それは幼少期に同い年の親戚・達也によって自分の両親や大切な人の命を次々と奪われた挙句、達也の家で人格を無視した仕打ちを受け続け、重度の強迫性障害を患ってしまったのだ。そんなある日、圭輔のもとに一通の弁護依頼が。その依頼主はなんと、かつて自分の人生をどん底に叩き落とした達也からだった…。

安藤達也(あんどう・たつや)役…高橋努
無期刑を求刑されている強盗殺人事件の容疑者。人当たりも良く誰からも好かれる好青年だが、実は自らの手を汚すことなく、他人を操っては犯罪を犯させる天才的な教唆犯。幼い頃から周囲の人間を巧みに操り続け、圭輔の大事にしている人たちを次々と手に掛けて行った。圭輔に対する執着心は異常なほどであり、圭輔に弁護を依頼したのも、何か別の思惑が見え隠れする。

白石真琴(しらいし・まこと)役…高梨臨
「白石法律事務所」の弁護士で圭輔の婚約者。母親を幼い頃に亡くしたこともあって、慎次郎に大事に育てられてきた。努力家で仕事熱心。達也に対する圭輔のおかしな挙動に不信感を覚え、圭輔の過去を探り始める。だが、そんな彼女にまで達也の触手が伸び始め…。

諸田寿人(もろた・ひさと)役…淵上泰史
達也を追うジャーナリスト。中学時代、圭輔と友人であり、当時から達也の正体を熟知している。達也の本性を白日の下に晒そうと取材を続ける中、圭輔が弁護を引き受けたと知り、17年ぶりに再会を果たす。

佃紗弓(つくだ・さゆみ)役…柳英里紗
達也と道子の家に出入りするフリーター。強盗殺人事件のあった夜に、達也と密会していたと証言する。実は、今も激しい憎悪の念を拭えない“悲しい過去”を背負っている。

田口優人(たぐち・まさと)役…?俊太郎
達也の舎弟。達也や道子に言われるままに、さまざまな悪事の片棒を担いでいる。

安藤道子(あんどう・みちこ)役…片岡礼子
達也の義母。金銭に目がなく、男関係も派手。夫の連れ子である達也を使い、親戚筋から金を巻き上げてきた。根っからの悪党で、両親を亡くした圭輔を引き取った後も、DVなど虐待の限りを尽くしてきた。密接な関係にある達也とグルになり、現在もさ

まざまな悪事に手を染めている。

茂手木一之(もてぎ・かずゆき)役…堀部圭亮
東京地方検察庁の検察官。強盗殺人事件の容疑者として捕まった達也の公判を担当。やり手の検察官で、達也の担当弁護士となった圭輔を、じりじりと追い詰めていく。

吉田肇(よしだ・はじめ)役…平田満
心療内科「吉田クリニック」の医師。圭輔にとっては父親のような存在で、心を許せる相手。達也のせいで重度の強迫性障害を患い、人知れず苦しむ圭輔を静かに見守り、支え続けている。愼次郎とは昔からの知り合い。

白石慎次郎(しらいし・しんじろう)役…石橋凌
「白石法律事務所」の所長。「被告人の希望を叶えること」こそが、弁護士の正義だと考える人物。圭輔の弁護士としての腕を高く買っている。だが一方で、圭輔が時折何を考えているのか分からない。

第1話ストーリー
 「白石法律事務所」で敏腕弁護士として活躍する奥山圭輔(小栗旬)のもとへ、強盗殺人事件の容疑者・安藤達也(高橋努)の義母・道子(片岡礼子)から、一通の手紙が届いた。「あなたの親友である安藤達也の弁護をお引き受けください」——そう懇願する文面を読んだ瞬間、圭輔は猛烈な吐き気をもよおす。わなわなと震える圭輔。その脳裏には、葬り去っていた“凄惨な過去”がよみがえっていた…。
 すべては17年前、近所に引っ越してきた遠縁の達也に、圭輔が「友達になろうよ」と声を掛けたことから始まった。達也は道子と共謀し、金をしぼり取るために奥山家へ近づいたのだが、そんな計画などつゆ知らない圭輔らは達也との親交を深めていった。だが、圭輔はやがて、達也の行動に違和感を覚え始める。そんな中、奥山家が火事になり、圭輔は両親を亡くすという不遇に見舞われる。しかも、その火事は達也によって巧妙に仕組まれたものだったのだ! だが、その犯罪が露呈することはなく、圭輔は“サイコパス・達也”の意のままに操られ、さらに追い詰められていった。火事を境に達也の家に引き取られた圭輔は、人格など存在しない“悪夢のような少年時代”を強いられ、心を病んでしまったのである…。
 堰を切ったように、頭の中をめぐり始める過去——。恐怖心と嫌悪感にさいなまれる中、達也の呪縛から解き放たれた今の暮らしを壊したくないと考えた圭輔は、独断で弁護を断ることに。だが、達也の魔の手はとうとう、圭輔の婚約者である弁護士・白石真琴(高梨臨)にまで伸び…!

高梨臨 コメント
——『代償』への出演の決め手となった要素は何ですか?
「企画内容を聞いて、普通のテレビドラマではなかなかできないような内容だと思いました。Huluのドラマ『フジコ』(’15)を拝見した時に衝撃的な内容と表現方法だったので、この『代償』の世界観をHuluでやったらすごく面白くなるのではないかと思いました」

——今回の役どころについて教えてください。
「父の法律事務所に勤め、同じ法律事務所のエースである圭輔の恋人・真琴役です。正義感が強く、突っ走ってしまう面もあるけれど、弁護士としてのプライドも高く、責任感も強い女性です。真琴は恋人の圭輔とサイコパスの達也の間に巻き込まれて、崩れかけたり、不安になったりします。ですが、彼女は芯が強く、しっかりした女性。そんな状況にも向き合う強さを演じたいと思いました」

——小栗さんと共演された感想をお聞かせください。
「小栗さんが、周りがやりやすいように事前に相談してくださったので、不安もなく作品に入れました。小栗さん自身が役に入り込まれていたので、私も迷わず作品に飛び込んでいけました」

——視聴者に向けて、『代償』の見どころをお願いします。
「次から次へと展開していく物語の中で、達也に巻き込まれて壊れていく人々、立ち向かう圭輔、その間で葛藤する真琴——それぞれの心情が如実に描かれています。残酷でもありますが、その中でそれぞれの人物の愛も感じられる話になっていると思います。1話から最終話まで一気に見たくなるような、ハラハラする展開になっていますので、ぜひご覧ください」

——日米同時配信は予定されていますが…?
「よりたくさんの方々に見ていただけることを、うれしく思います。海外の方にも楽しんでもらえる、日本のスリリングなドラマになっていると思いますし、『代償』の世界観が皆様に届くことを楽しみにしています」

執筆者

Yasuhiro Togawa