6月18日(土)より全国公開いたします映画『葛城事件』(配給:ファントム・フィルム)。監督は2012年に『その夜の侍』で監督デビューを果たし、国内外で高い評価を得た赤堀雅秋。
本作は、無差別殺傷事件を起こした死刑囚の家族が崩壊へと向かっていく様をリアリティを持って描き、観る者の心を鋭く抉る濃密な人間ドラマ。

本作の主人公・葛城清役を演じるのは名優・三浦友和。理想の家族を求めながらも、崩壊へと向かわせてしまった父親を鬼気迫る迫力で演じ、赤堀監督が「これは三浦友和さんの代表作になると、僕自身は勝手にそう思ってます。」と語るほどの演技を見せます。三浦自身、本作について「10年に一度の作品になった。」とこの役を演じることを喜びながら、「登場人物全員、どこかいっちゃっていてキャラが立っているのですが、清は特に身近にいてほしくないタイプ。家族はたまらない。」と語る通り、最悪の父親像を演じています。

このたび、本作の本編映像第二弾を公開いたします。
先日解禁した、三浦友和演じる葛城清がカラオケスナックで横暴の限りを尽くす映像は、あまりの衝撃に「これは本当に三浦友和なのか?」「『アウトレイジ』の時より怖い・・・」と話題を集めました。

https://youtu.be/ZczqIqkEhIE

今回の映像は、葛城清が、新井浩文演じる長男の保と、保との次男を身籠った妻、そしてその父母とともに、葛城家いきつけの中華料理屋で食事をするシーン。
保たちの結婚記念日を祝う食事会なのに、執拗に店員を責め続ける清・・・。
曰く「20年通ってる。」「信頼関係の話をしているんだ。」
店員はうろたえながらも平謝りするが、「そういう話をしているんじゃない」「アンタじゃ話にならん。オーナーを呼んでくれ」「日本人をバカにしてんのか!?」とネチネチとクレームを続ける。
清が怒り狂うその理由は、何と「麻婆豆腐が辛すぎる」から・・・!
そして店員にクレームをつけるのと同時に、嫁の父母には「あ、水餃子も食べちゃってくださいね〜」と明るく対応する。壊れたような清の行動に全員が凍りついているのに・・・。
この男、やはり完全におかしい・・・。
そしてその頃、葛城家では、清の妻・伸子(南果歩)と次男の稔(若葉竜也)、保のまだ幼い長男が留守番をしており、
その後の葛城家の崩壊を示すような出来事が起きる—。

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執筆者

Yasuhiro Togawa