第71回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式出品される『自由が丘で』。これまで日本タイトルを『自由が丘8丁目』でお知らせしてまいりましたが、ホン・サンス監督の強い意向により、原題「Hill of Freedom」に準じた日本タイトル『自由が丘で』に変更することになりました。

『自由が丘で』は、第71回ヴェネチア国際映画祭で現地時間9月2日の15時(日本時間9月2日 22時)から公式上映され、日本からは加瀬亮も上映に立ち会い、公式会見に臨みます。

加瀬亮は『アンテナ』(04/熊切和嘉監督)、『スカイ・クロラ』(08/押井守監督)以来、3度目のヴェネチア国際映画祭への参加となります。ホン・サンス監督のヴェネチア国際映画祭への出品は『教授とわたし、そして映画』(10)以来2度目です。(参考:『自由が丘で』は16作目。過去作のカンヌ国際映画祭出品8作、ベルリン国際映画祭3作。)

かねてからホン・サンス監督のファンを公言していた加瀬亮は、一昨年の監督来日時の対談をきっかけに監督と意気投合。憧れのホン・サンス監督作『自由が丘で』にて主演を果たしました。今までにも、クリント・イーストウッド、ミシェル・ゴンドリー、ガス・ヴァン・サント、アッバス・キアロスタミと、世界の名だたる映画監督と仕事をしてきた国際派俳優 加瀬亮ですが、ホン・サンス監督について「監督の現場以上に幸せだったと思ったことはない」と雑誌に語る惚れ込みよう。

本作にて加瀬が演じるのは、想いを寄せる年上の韓国人女性を追いかけてソウルへとやってくる男、モリ。ソウルをさまようモリの恋愛模様が描かれます。モリが通うカフェで働く女性に韓国を代表する女優ムン・ソリほか、『ヘウォンの恋愛日記』主演の新星チョン・ウンチェなど、ホン・サンス映画の常連たちが出演しています。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=52922

執筆者

Yasuhiro Togawa