自らを色情狂と認める女性ジョー
     8つの章で綴られる「性」の旅路

凍えるような冬の夕暮れ、年配の独身男セリグマン(ステラン・スカルスガルド)は、裏通りで怪我を負って倒れている女性ジョー(シャルロット・ゲンズブール)を見つけた。彼は自分のアパートでジョーを介抱し、回復した彼女に尋ねた。「いったい何があったんだ?」するとジョーは自身の生い立ちについて赤裸々に語り始めた。
それは、自らをニンフォマニアック(色情狂)と認めた一人の女性の、瑞々しい枝葉に分かれた多面的な人生であり、詩的で滑稽で芳醇な物語だった・・・。

シャルロット・ゲンズブール、シャイア・ラブーフ、ユマ・サーマン、クリスチャン・スレイター、
ウィレム・デフォー、ジェイミー・ベル、ステラン・スカルスガルド など豪華実力派キャスト集結!

『奇跡の海』でカンヌ国際映画祭グランプリ、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でパルムドールを獲得したデンマークの鬼才ラース・フォン・トリアー。『ドッグヴィル』『アンチクライスト』『メランコリア』など数々の衝撃作を発表してきた彼が、自身すべてのフィルモグラフィをも凌駕する問題作であると同時に、トリアー流の“喜劇”とも言える独創的な傑作『ニンフォマニアック』を完成させました。これまでも多くの作品で極限の状況下における愛の形を表現してきたが、本作のテーマはずばり “女性のセクシュアリティ”。自らをニンフォマニアック(=色情狂)と自覚する一人の女性の半生を詩的かつユーモラスにVol.1、Vol.2の2部構成で描き切っています。
このトリアー渾身の企画に、世界中の演技派スターが集結しました。主人公の女性ジョー役には監督のミューズ、シャルロット・ゲンズブール。快楽を求めて不特定多数の男性とセックスにふける満たされない女性を体当たりで演じています。ジョーの相手役ジェロームを演じるシャイア・ラブーフも過激なセックスシーンを惜しげもなく披露しています。そのほかユマ・サーマン、ウィレム・デフォー、クリスチャン・スレイター、ジェイミー・ベル、ジャン=マルク・バール、ステラン・スカルスガルドなど、そうそうたる役者たちが体当たりの演技で新境地を切り開いています。

        『ニンフォマニアック Vol.1』 10月11日(土)〜
        『ニンフォマニアック Vol.2』 11月1日(土)〜
新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国順次公開

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa