「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(2010年に映画化)の花沢健吾が、“現代日本でゾンビパニックが起きたらどうなるか?”を徹底的に突き詰めて描くベストセラーコミック「アイアムアヒーロー」。2009年にビックコミックスピリッツ(小学館)に連載開始後、20代男女を中心に人気に火がつき、14巻で400万部超を記録、現在も大ヒット連載中です。2010年・11年・12年のマンガ大賞にノミネート、2012年には小学館漫画賞・一般部門を受賞。平凡で頼りない主人公の機微や、ZQN(ゾキュン・作中でのゾンビの名称)による緊張感あふれるサバイバルパニックを独特のユーモアセンスで見事に描いた話題作が、このたび実写映画化されることとなりました!
 
 日本映画のA級ホラーとして唯一無二の作品を作り上げるのは、『GANTZ』の佐藤信介監督。実写化不可能といわれた『GANTZ』を、刺激的かつスタイリッシュな映像と、知らず知らずの内に主人公に感情移入してしまうストーリーテリングで大ヒットに導きました。原作の最大の長所である“リアルな恐怖”を映画でも踏襲し、実写の強みを活かしてよりリアルに観客に伝えます。ZQNの恐ろしさだけでなく、極限状態の人間のずるさ・汚さを交えながら、さえないがどこかキュートな主人公がヒーローになっていく様を描きます。脚本は、『図書館戦争』『ラッキーセブン』で佐藤監督とタッグを組み、大ヒットを連発する野木亜紀子。特撮は、VFXと特殊メイクを駆使する神谷誠が担当します。
 また、韓国の廃アウトレットモールで大規模な撮影を予定。日本では到底撮影不可能なカーアクションや、大掛かりなパニックシーンにご期待ください!ありえない世界をリアルに描き、観客をサバイバルの世界に誘います。
 
 さえない非モテ男子の主人公・英雄(ヒデオ)役には、「青天の霹靂」の好演も記憶にあたらしい大泉洋。舞台、ドラマ、映画と数多くの作品に出演。その度に魅力的な役を演じわけ七色の顔をもつ実力派俳優が、真骨頂ともいえる役に挑戦します。また、パニック状態に陥った街を英雄ともに逃げるヒロイン・比呂美(ヒロミ)役には、若手No.1の人気を誇る女優・有村架純が大抜擢。自身がZQNに感染する役柄だけに、その姿に注目が集まります!看護師としての知識をもとに大胆な行動にでる藪(ヤブ)役には、ジョン・ウー監督作が控えるなど今や日本を代表する女優となった長澤まさみ。その他バラエティに富んだキャスト陣がZQNを迎え撃ちます!
 
ZQNとは?
作中に登場する“感染者”の通称。
“感染者”は理性を失い、超人的な力で人を襲う。
彼らには生前の生活習慣が残っており、それを体現しながら襲ってくる。
ZQNに噛まれた者もまた感染し、爆発的に感染者が増加していく・・・
   

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執筆者

Yasuhiro Togawa