躍動する都市のパノラマ、別れを告げる留守番電話の伝言、男の心を代弁するボブ・ディランの歌。
スイス・チューリッヒのとある部屋。
15年にわたり定点記録された人生の断片が愛について語り始める。

一人の男の15年を綴った叙情ドキュメンタリー『終わりゆく一日』。山形国際ドキュメンタリー映画祭2011で話題となった本作が、10月下旬、ユーロスペース他全国にて公開が決定しました。

ドキュメンタリーとフィクションの境界に挑む、スイスの映像作家トーマス・イムバッハ監督の自伝的作品でもあり、定点記録する窓からの景色、留守番電話のメッセージ、気持ちを代弁する楽曲(現代はニック・ドレイクの”Day is Done”)が、人生の悲哀を鮮やかに浮かび上がらせみる者を追体験させます。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa