★★★第454回現代中国映画上映会(定期上映会)★★★
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●上映作品:劇映画《幸せの絆》
       2002年 山西映画制作所 出品
       35mm/カラー/ビスタサイズ/89分/日本語字幕スーパー
       第27回大衆電影“百花賞”最優秀作品賞受賞作
       第27回大衆電影“百花賞”最優秀主演女優賞受賞(張妍)
       原題◎暖春(Warm Spring)
       言語◎中国語(方言)
       監督◎烏蘭塔娜(ウランタナ)
       脚本◎烏蘭塔娜(ウランタナ)
       撮影◎智磊(ヂーレイ)
       美術◎劉光玉(リゥ・グァンユィ)
       音楽◎査干(ヂャー・ガン)
       録音◎張金岩(ヂャン・ヂンイェン)
       主演◎田成仁(ティエン・チェンレン)、張妍(ヂャン・イェン)
          hao洋(ハオ・ヤン)、于偉杰(ユィ・ウェイヂエ)
          趙連生(ヂァオ・リェンシェン)、牛万xin(ニゥ・ワンシン)
          王長虹(ワン・チャンホン)、宋文蘭(ソン・ウェンラン)
●上映日時:3月27日(土) 午後6:55〜(開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
          (文京区役所がある文京シビックセンター2F)
       東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 直結
       都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 直結
       地図: http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1200円(会員)、1600円(非会員)
●入 会 金:600円(同時入会可、有効期間1年)

 1980年代。山村に住み貧乏で字も読めない爺さんは、近所の人が幼い女の子を前に騒いでいるのを見つけた。その子は村の入口で空腹で倒れたらしい。誰も関わろうとしないので爺さんは自分の家にその子を連れ帰った。目を覚ました女の子は小花(シァオホァ)といい、まだ7歳だった。彼女は人間に怯えていた。実の父母を亡くし、引き取られた先で毎日のように殴られ、食べ物も満足に与えられず、虐待に耐えかねて逃げ出したのだった。彼女は爺さんに「洗濯もするし、ご飯も作る、家事は何だってする、ご飯を食べさせてくれるだけでいい、お願いだからここにおいて!」と懇願するのだった。小花が逃げ出した村で事情を聞いた爺さんは、彼女が親のいない孤児であり、引き取られた家に実の子ができてから虐待が始まったことを知った。爺さんは自分で小花を引き取ることにした。小花は聡明で利発な子だった。
 爺さんの息子夫婦は結婚以来5年も子供ができない。そんな家に突然転がり込んできた小花に、息子の妻・香草(シァンツァオ)は面白くなかった。香草は小花を騙して元の村に連れ戻そうとし、彼女に聞こえるようにイヤミを言い、鶏卵を盗んだとして小花が大事にしているお婆さんの形見を踏みつぶした。小花は香草に怯えていたが、爺さんが守ってくれる。ある日、爺さんは彼女を学校に上げてやると言った。小花は本当にうれしかった。
 不妊治療の漢方薬を飲んでも子供ができない香草は、ある日、夫に「民間治療でバッタをたくさん食べれば子供ができるらしい」と話した。夫はそれを一笑に付すが、小花が陰でそれを聞いていた。彼女は学校の帰りにバッタを捕まえ、これで弟を生んで欲しいと香草に差し出した。余りにけなげな小花の言葉に、意地悪を繰り返してきた自分の愚かさに気づいた香草は改心し小花に謝った。
 村人たちが爺さん一家と小花を助けるため米や卵を寄付し、募金が寄せられた。
村のみんなが集まったその場で村長は爺さんの思いも寄らない秘密を明かした…。

 けなげな小花とどこまでも深いおじいさんの愛情。涙せずに見ることができない『催涙弾』として全中国の人々を感動の渦に巻き込んだ作品である。読者投票によって選ばれる“大衆電影”百花賞の最優秀作品賞を受賞した。
 日本版のDVDは未発売となっております。この機会をお見逃しなくご覧下さい。

※本作は日本版DVDは未発売ですし、発売予定もありません。上映会場において 中国国内版DVD(PAL版、英語字幕)の販売がございますのでお買い求め下 さい。中国国内でもすでにほぼ品切れ状態ですので再入荷は相当難しいと思われ ます。お早めにどうぞ。

※映画会社による公式サイトはこちらをご覧下さい(更新がありませんが…)。
http://s-kizuna.jp/

執筆者

Yasuhiro Togawa