7月16日より韓国で開催された「第13回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭(PiFan)」にて“OFF THE FANTASTIC”部門に出品された、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009グランプリ作品、入江 悠 監督『SR サイタマノラッパー』(英語タイトル:8000miles)が、本日(7月23 日)クロージングセレモニーにて、゛NETPAC AWARD”を受賞した。

NETPAC AWARD は、”OFF THE FANTASTIC”部門を対象にもっとも優れたアジア映画に与えられる賞で、日本からは、ほかに『余命一ヶ月の花嫁』、『少年メリケンサック』『フィッシュストーリー』、などが出品された。

★入江悠監督受賞後のコメント★
「韓国のお客さんに見てもらえただけで嬉しいのに、賞までいただけるとは思っていなかった。これからも日本全国はもちろん、世界中で上映していけたらいいな、と思っていたので海外での受賞にはとても勇気をもらいました。」

本作は、国内でも引き続き公開が続く中、韓国での配給がすでに決定。その他多数の映画祭や海外の配給会社からの問い合わせも集まっている。

また、今回入江悠監督はPiFanでの上映だけでなく、共催されているNAFF2009 IT PROJECT(アジアのファンタスティック映画の企画マーケット)に、来年2010年のゆうばり映画祭でプレミア上映される新作映画の企画を携えて参加し、その活動範囲もよりワールドワイドに広がってきている。
新作映画では『SRサイタマノラッパー』のスタッフ、キャストが再び集結し、『椿姫〜女子ラッパーの憂鬱〜(仮題)』として、今度は群馬を舞台に女性ラッパーチームを描く。クランクインは9月、完成は年内予定。

<「SRサイタマノラッパー」作品解説>
レコード屋もライブハウスも無いサイタマ県の片田舎で、不器用にラッパーを目指す青年たちの、どこか哀しく、やがて可笑しな青春の日々。全編ほぼ1シーン1カットの撮影、豪華なアーティストによるオリジナルトラック、随所にインサートされる斬新なラップなど、映像・音においてもヒップホップ映画の新境地を開拓している。まだ誰も観たことのない映画史上初の、まったく新しいヒップホップ青春映画である。

■第13回プチョン国際ファンタスティック映画祭
http://www.pifan.com/eng/
■受賞結果
http://www.pifan.com/eng/news/01_notice_view.asp?pk_seq=4314&sc_board_seq=13&sc_num=5&actEvent=view&page=1&

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