監督のウェイン・ワンに「この小説を、どうしても映画にしたかった」といわしめた、フランク・オコナー賞に輝く珠玉のベストセラー小説の映画化作品「千年の祈り」の公開が決定しました。

アメリカに独り暮らす娘を訪ねて、はるばる北京から父はやってきた。
同じ風を感じ、同じ景色を見るために…。

 娘の行く末を心配した父がアメリカを訪れ、親子は12年ぶりの再会を果たす。毎晩、自慢の料理を拵えて、仕事で遅い娘を待つ父。互いを思いやりながらも、食卓に流れるのは沈黙ばかり。父は娘よりも、近隣に住む、ほとんど言葉の通じないイラン人のマダムと心を通わせていく。遂にある日、娘に積年の思いをぶつけられた父が、人生の最後に打ち明けた”本当のこと”とは──?
 北京に生まれアメリカに暮らす作家イーユン・リーが英語で執筆し、全米で高い評価を受けた原作を、監督もまた中国人でアメリカを拠点に活躍するウェイン・ワンが映画化。異文化の中で浮き彫りにされるアジアの細やかな心を美しく情感豊かに描いた作品です。
また、8月下旬にはウェイン・ワン監督の来日を予定しています。

監督:ウェイン・ワン 脚本/原作:イーユン・リー
出演:ヘンリー・オー『ラスト・エンペラー』
   フェイ・ユー『ジョイ・ラック・ラブ』
第55回サン・セバスチャン国際映画祭  
最優秀作品賞受賞 最優秀監督賞受賞 最優秀男優賞受賞 CEC最優秀賞

11月 恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa