世界初のフルCG長編アニメーション映画「トイ・ストーリー」以降、「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」、そしてアカデミー賞を受賞した「レミーのおいしいレストラン」「ウォーリー」など、絶えず世界のアニメーション界をリードしながら、新たなテーマに挑戦し続けるディズニー/ピクサー。
 その記念すべき10作目となるのが、78歳のカールじいさんの奇跡の冒険を描く感動の物語「カールじいさんの空飛ぶ家」。本作品は5月29日の全米公開に先駆けて、5月13日から始まる第62回カンヌ国際映画祭において、ディズニー映画として、アニメーション映画として、そしてフルCG映画として、”初”のオープニング上映作品に決定。(日本公開: 2009年12月)。これは、62回を数える伝統あるカンヌ映画祭においても初の快挙であり、クオリティの高い作品を作り続け、世界を魅了してきたディズニー/ピクサー作品を改めて世界の映画人が認めた形となった。過去にカンヌ映画祭のオープニング作品で上映された作品としては、黒澤明監督「夢」(1990年)やトム・ハンクス主演「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年)などがあり、いづれもその年を代表する名作として位置づけられている。本日(4月23日<木>)に発表されたコンペティション部門では、ブラッド・ピット主演・クエンティン・タランティーノ監督作品「INGLOURIOUS BASTERDS」、ある視点部門では是枝裕和監督作品「空気人形」などがノミネートされており、近年まれにみる話題作が揃ったカンヌ映画祭になる。また、ピクサー作品初の3D立体映画として製作された本作品は、今回のオープニングでも3D版で特別上映され、世界のマスコミ・関係者に初めて披露される。

カンヌ映画祭 歴代オープニング作品

1990年 『夢』  黒澤明監督作品
2001年 『ムーラン・ルージュ』  ニコール・キッドマン主演
2006年 『ダ・ヴィンチ・コード』  トム・ハンクス主演
2007年 『マイ・ブルーベリー・ナイツ』  ウォン・カーウァイ監督作品
2008年 『ブラインドネス』  ジュリアン・ムーア主演
2009年 『カールじいさんの空飛ぶ家』  ピート・ドクター監督作品

【STORY】 
 いつの日か世界中を探検して回り、人生を最大限に楽しむことを夢見てきた、カール─。
 最愛の妻も他界し、78歳になったいま、その夢を叶えることはもはや困難になってきた。しかし運命のいたずらでラッセルという8歳の冒険家に出会ったとき、想像を超える奇跡の旅が始まる─。

2009年12月全国ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa