フランスで最も権威のある映画賞で、仏版アカデミー賞とも言われる第34回セザール賞のノミネーションが１月23日に発表されました。セザール賞は、過去１年間に公開された映画の中から、3400人を超える選定委員の投票によって決められます。授賞式は２月27日に開催されます。

全20部門104のノミネーションで、ノミネートされた作品数は全部で44作品。最多ノミネートを受けたのは東京国際映画祭にも出品された『パブリック・エナミー・ナンバー1』で10部門でした。フランス映画祭上映作品では、『サガン −悲しみよ こんにちは−』が主演女優賞、助演女優賞と衣装デザイン賞、『美しい人』が有望若手男優賞、有望若手女優賞と脚色賞とそれぞれ３部門でノミネート！　また、オープニング作品の『夏時間の庭』が助演女優賞、『べルサイユの子』が新人作品賞と、今は亡きギョーム・ドパルデューで主演男優賞の２冠、『スキゼン』が短編映画賞でノミネートされました。

※セザール賞授賞式は２月27日夜（仏時間）、パリのシャトレ座で行われます。
▼主なノミネート一覧 (★印はフランス映画祭上映作品)

▽作品賞
ローラン・カンテ 『Entre les murs』
フィリップ・クローデル 『Il y a longtemps que je t’aime』
ジャン=フランソワ・リシェ 『パブリック・エナミー・ナンバー１』
セドリック・クラピッシュ 『PARIS』
レミ・ブザンソン 『Le Premier jour du reste de ta vie』
マルタン・プロヴォスト 『Séraphine』
アルノー・デプレシャン 『クリスマス・ストーリー』

▽主演男優賞
ヴァンサン・カッセル 『パブリック・エナミー・ナンバー１』
フランソワ＝グザヴィエ・ドゥメゾン『Coluche, l’histoire d’un mec』
ギョーム・ドパルデュー 『べルサイユの子』★
アルベール・デュポンテル 『Deux jours à tuer』
ジャック・ガンブラン『Le Premier jour du reste de ta vie』

▽助演女優賞
ジャンヌ・バリバール 『サガン −悲しみよ こんにちは−』★
アンヌ・コンシニ 『クリスマス・ストーリー』
エディット・スコブ 『夏時間の庭』★
カリン・ヴィアール 『PARIS』
エルザ・ジルベルスタイン 『Il y a longtemps que je t’aime』

▽有望若手女優賞
マリル・ベリ 『Vilaine』
ルイーズ・ブルゴワン 『La Fille de Monaco』
アナイス・ドゥモスティエ　『Les Grandes Personnes』
デボラ・フランソワ 『Le Premier jour du reste de ta vie』
レア・セイドゥ 『美しい人』★

▽監督賞
レミ・ブザンソン 『Le Premier jour du reste de ta vie』
ローラン・カンテ 『Entre les murs』
アルノー・デプレシャン 『クリスマス・ストーリー』
マルタン・プロヴォスト 『Séraphine』
ジャン=フランソワ・リシェ 『パブリック・エナミー・ナンバー１』

▽主演女優賞
カトリーヌ・フロ　『Le Crime est notre affaire』
ヨランド・モロー 『Séraphine』
クリスティン・スコット・トーマス　『Il y a longtemps que je
t’aime』
ティルダ・スウィントン 『Julia』
シルヴィー・テステュー 『サガン −悲しみよ こんにちは−』★

▽有望若手男優賞
ラルフ・アムス 『がんばればいいこともある』
ロラン・カペルト 『クリスマス・ストーリー』
マルク＝アンドレ・グロンダン 『Le Premier jour du reste de ta vie』
グレゴワール・ルプランス＝ランゲ 『美しい人』★
Pio Marmai 『Le Premier Jour du reste

▽短編映画賞
ピエール・ピノ 『Les Miettes』
エリエ・システルノ 『Les Paradis perdus』
ジェレミー・クラパン 『スキゼン』★
ロラ・フレデリシュ 『Taxi Wala』
ラファエル・シュベンヌモン　『Une leçon particulière』

フランス映画祭2009は３月12日（木）から15日（日）東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。
「フランス映画祭2009」公式サイト：http://www.unifrance.jp/festival/
主催：ユニフランス

執筆者

Naomi Kanno