TAMA映画フォーラム実行委員会(東京都多摩市)は、映画『プロミス』特別上映会を、4月13日(日)に多摩市内のベルブホールで開催いたします。
今、戦争が起きるかもしれない現状においても、多くの人は自分の生活と離れたところにその問題を置いていると思う。身近の問題として感じられるのは極端な話し、石油の値段くらいであろうか。戦争の犠牲になろうである土地には自分達と同じように生活を営んでいる人たちが存在し、そこには確かにかけがえのない子供達がいる。しかし、私達は彼らのことを自分達と同じ様に感じられているのだろうか。まずは知ることが人々を孤立から救う手段だと思います。アメリカのイラク攻撃など、今、中東情勢が話題になっている現状だからこそ、この作品を取り上げる意義があるのではないでしょうか。この作品は文部科学庁推薦作品であり、ぜひともの多くの方々に見て欲しいと思います。
TAMA映画フォーラム実行委員会は、映画を通して交流する場の拡大をコンセプトの一つとしています。今回の企画では、映画から遠ざかりがちな年代層にも観ていただけるよう、保育付きの上映回も設定しております。多摩地区では上映されることのなかった『プロミス』を上映することによって、素晴らしい映画をいろんな方に知っていただく機会をご提供できることを願っております。

<実施概要>

■イベントの名称 : 映画『プロミス』特別上映会

■実施日:
2003年4月13日(日)
   
■開催会場:
 ベルブホール(多摩市立永山公民館5階)
 小田急多摩線、京王相模原線永山駅徒歩2分
 客席数/144席   住所/多摩市永山1—5   

■入場料:
  大人(高校生以上)  前売り:800円 当日:900円
  子ども(中学生まで)  前売り:500円 当日:600円

■チケット販売:
  チケットは次のところでお求めになります
  多摩市立永山公民館(ベルブ永山)〈9:00〜17:00〉
  くまざわ書店(聖蹟桜ヶ丘店・永山店)
  啓文堂書店多摩センター店(予定)

■スケジュール:
1回目:11:00〜12:44 (保育付・要事前申し込み)
2回目:13:00〜14:44
3回目:15:00〜16:44

■保育申込み:
 定員15名(1回目のみ)  満1歳児以上の未就学児まで
 保育料300円
<保育申込方法>3月24日より受付開始 4月11日締切
申込問合せは℡070−5549−8380(黒川)

■お問い合わせ先:
TAMA映画フォーラム実行委員会事務局   担当:井口
TEL:042−337−6661(多摩市立永山公民館内)
ホームページアドレス http://www.tamaeiga.org

<上映作品紹介>
プロミス 
2001年・アメリカ・104分・アップリンクファクトリー配給 文部科学庁推薦作品

<INTRODUCTION>
第74回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート。
2001年ロッテルダム国際映画祭観客賞 2001年サンフランシスコ国際映画祭観客賞ほか受賞多数。
『プロミス』は、3人の監督の1人であるB.Z.ゴールドバーグの、パレスチナ自治区や彼もこれまで訪れたことのなかったヨルダン川西岸のユダヤ人入植地、そして彼が育った。         
エルサレム近郊への旅を追ったドキュメンタリーである。
1997年〜2000年までの3年間、パレスチナ・イスラエル双方の子ども達7人を取材した。彼らはそれぞれ全く違う家庭環境、社会環境の中で暮らしている。エルサレムで成長し、
やがて大人になっていく7人がそれぞれに自分の物語を語る。
ユダヤ人の双子の兄弟、ヤルコとダニエルはパレスチナ人の少年、ファラジのポラロイド写 真を見て、彼への興味がピークに達する。そして、ゴールドバーグに「会ってみたいな」と持ちかける。しかし、ファラジはイスラエル人の子どもと会う気はまったくなかった。
だが「今までイスラエル人に私達パレスチナ人の境遇を説明した子どもがいる?いないでしょ」と、同じパレスチナ人の少女、サナベルの呼びかけにより双子と会う決心をする。
そしてファラジはこの会合のイニシアティブを自らとり始める。
双子は難民キャンプを訪れる。彼らはキャンプが迎えた初めての「あちら側の人間」だった。子ども達みんなで食卓を囲み、サッカーをして遊ぶうち、彼らの距離が縮まってゆく。しかし、物理的、文化的な遮断の前に歩み寄りたいという子ども達の願いは叶わず、友情の約束はつかの間の出来事として終わる。
この会合から2年ほど経った映像がエピローグに使われている。成長した彼らは、穏やかだが正直に「あちら側の人々」について自分なりの考えや、また双方が一同に会する可能性、将来の夢などを語る。
[監督:ジャスティーン・シャピロ]
南アフリカで生まれ、カリフォルニアで育つ。世界30カ国で放送された冒険旅行シリーズ『ロンリープラネット』(テレビ番組)の製作に携わった。ロサンジェルスでは演劇、映画、テレビ番組に出演したり移民に英語を教えたりしていた。これらの経験がドキュメンタリー製作へのインスピレーションになっている。
[監督:B.Z.ゴールドバーグ]
ボストンで生まれ、イスラエルで育つ。ヘブライ語とアラビア語に流暢である。ニューヨーク大学映像科に進み、インティファーダ(パレスチナ住民による民衆蜂起)の際はエルサレムに戻り、ロイター、BBC、NHKなどのテレビニュース番組製作に携わった。
[共同監督:カルロス・ボラド]
メキシコ生まれ。社会学と映像を専攻。映像編集者であり、映画監督である。1999年製作の長編映画『時を超えて』で監督デビューを果 たす。同作品はメキシコ映画の90年代の最高傑作として広く評価されている。同作品はメキシコのオスカーである「エアリアル」賞で、作品賞を含めた7部門で受賞し、サンダンス映画祭、トロント国際映画祭、モスクワ国際映画祭など、世界中の映画祭に出展された。 『赤い薔薇ソースの伝説』も彼の編集による作品である。また、『アモーレス・ペロス』は、彼が「編集の医者」としてかかわった膨大な数の映画の中の1本。

<TAMA CINEMA フォーラムとは>
 映画を媒体とした「市民の広場」を目指して1991年に開始し、今年で13回目をむかえる映画祭です。市民による実行委員会方式で活動を行い、毎年11月頃に多摩市内で映画祭を開催。昨年の第12回映画祭では多摩市内5会場で89作品を上映し、延べ25,000人を越える観客の方にご鑑賞いただきました。本年も、多摩市内で11月22日(土)から11月30日(日)まで実施します。