マイ・リトル・ガーデン/My Little Garden

1997年/デンマーク、ドイツ、イギリス/カラー/
107分/ドルビーSR/アメリカン・ビスタサイズ
配給:インタラクティブシネマ、クエストコミュニケーションズ

第47回ベルリン国際映画祭2部門受賞
新人賞:ジョーダン・キズック
銀熊音楽賞:ズビグニエフ・プレイスネル

3月18日(土)より待望の<レイト>ロードショー!

<INTRODUCTION>
「ライフ・イズ・ビューティフル」「サイモン・パーチ」…。
また一つ、
心に響く映画との出逢い…。

全世界16ヶ国で大ベストセラーとなったポーランドのウリ・オルレブ原作によるト
ゥルー・ストーリー「壁のむこうの街/The Island on Bird Street」が、【ドグ
マ95】で注目を集めるソーレン・クラウ・ヤコブセン監督によって完全映面化を
果たした。第二次大戦下、父と生き別れた少年アレックスが体験する数奇な運命
。ナチスの手を逃れ、ただ一人残された街で唯一の支えとなったのは愛読書「ロ
ビンソン・クルーソー」であった。彼は自ら”ロビンソン”を気取り、機転を利
かせた行動で廃墟の中に小さな隠れ家を築き上げる。数ヶ月間の苦難にもかかわ
らず、希望を胸に秘め、人前では明るく振る舞って見せる。そして、自分の庭の
ように慣れ親しむその場所で、父との再会に夢を抱くのである。そんな少年アレ
ックスのひたむきに生きる姿を、ヤコブセン監督は慈愛に満ちた温かい眼差しで
描き出す。ベルリン国際映画祭で新人賞を受賞したジョーダン・キズックの名演
とともに静かな感動が沸き上がる奇跡の物語である。

<ドグマ95>への参加で話題沸騰!!
ドグマ#3の異才、
ソーレン・クラウ・ヤコブセン監督!

98年カンヌ国際映画祭の語題をさらったデンマークの監督集団<ドグマ95>による斬
新な映画手法”ドグマシリーズ”。映画制作に”十ヶ条の制約を設ける”というこ
の企画は、第1弾「セレブレーション」の日本公開時にも話題を独占したことは記
憶に新しい。その第3弾がソーレン・クラウ・ヤコブセン監督によるドグマ#3「MI
FUNE」である。彼の映画監督としての出発点は、82年「Rubber Tarzan」、88年「E
MMA」(91年、日本でも大ヒット)といった子供たちを題材にした作品であり、子供
心を丹念に描く作風が人々の心を掴んで、いずれの作品もカンヌ、ベルリンなど
の国際映画賞を多数受賞。その類稀なセンス、映画への深い情熱が、<ドグマ95>
参加へのきっかけとなった。「マイ・リトル・ガーデン」では正統な手法の中に
も、少年アレックスの微妙に揺れ動く心の内を、さらに磨きをかけた演出力で見
せつける。今、俄然注目を浴びるデンマーク映画界にあって、最も注目される存
在がこのソーレン・クラウ・ヤコブセン監督なのである。

ベルリン国際映画祭新人賞受賞
ジョーダン・キズックとベテラン俳優が織りなすハーモニー。

少年アレックスを演じるのはランカスターを拠点に活躍する舞台俳優ジョーダン・
キズック。ディケンズ作品の舞台経験を経て「マイ・リトル・ガーデン」で映画デ
ビューを果たし、その確実な演技は彼にベルリン国際映画祭新人賞をもたらした。
父ステファンには「愛と野望のナイル」「愛がこわれるとき」のパトリック・バー
ギン、叔父ボルーチには「天国から来たチャンピオン」でアカデミー賞助演男優賞
にノミネートされ、最近では「誘惑のアフロディーテ」の名演が光るジャック・ワ
ーデン、そして見逃せないのが、アレックスの身を案じる少女スターシャ役のシア
ン・ニコラ・リコリッシュ、初々しい演技が作品に和みを与えてくれる。

キェシロフスキ監督作品の名コンポーザー
ズビグニエフ・プレイスネルの音楽と
「クライング・ゲーム」「エマ」の職人シネマトグラファー
イアン・ウィルソンの映像が見事に調和。

音楽は「デカローグ」「トリコロール」など、故クシシュトフ・キェシロフスキ監
督作品を数多く手掛けてきたポーランドのズビグニエフ・プレイスネル、キェシロ
フスキ作品を彷彿とさせる繊細なメロディーでベルリン国際映画祭銀熊音楽貧を受
賞。撮影では「グライング・ゲーム」「バックビート」などのイアン・ウィルソン
が戦争下という厳しい時代設定の中にも、温もりに溢れるファンタジックなカメラ
ワークを披露する。

<STAFF>
監督:ソーレン・クラウ・ヤコブセン
製作:ルディー・コーエン、ティヴィ・マグヌッソン
原作:ウリ・オルレプ
脚本:ジョン・ゴールドスミス、トニー・グリソニ
撮影:イアン・ウィルソン
音楽:ズピグニエフ・プレイスネル

<CAST>
アレックス:ジョーダン・キズック
ステファン:パトリック・バーギン
ボルーチ:ジャック・ワーデン
スターシャ:シアン・ニコラ・リコリッシ