ワイルド・スモーカーズ
マリファナ自家栽培で荒稼ぎ!
豪華キャスト、ブラックな笑い満載のアッパー系レイヴ・ムービー登場!
『ワイルド・スモーカーズ/HOMEGROWN』
1998年/アメリカ映画/101min/カラー/ヴィスタ・サイズ/ドルビーSR
協力:ザ・ボディショップ/日本語字幕:稲田嵯裕里
配給:株式会社 東北新社
2000年1月中旬より渋谷シネ・アミューズにて新春第2段ロードショー!
<INTRODUCTION>
北カリフォルニアのマリファナ畑で働く、ジャック、カーター、ハーランの3人
は命に関わる危険はなかった。目の前でボスが殺されるまでは…。最初は警戒し
ていた3人だが、他に目撃者がいないと知ると、ちゃっかり給料分のマリファナ
を頂戴し何とかそれを売りつけることに成功する。ところが、ここで止めればい
いのに、残された500万ドル相当もマリファナに目がくらんだ3人は、自分た
ちで売りさばくべく、危険な“自家栽培”に乗り出した。こうして、年齢も性格
もバラバラ、共通項は能天気!という3人は、油断も隙もない連中との、後戻り
不可能、命懸けのゲームに投げ込まれた。果たして彼らの“自家栽培”はめでた
くゴールを迎えるのか、敢えなくフリダシへ戻ってしまうのか?
監督・脚本は『パリス・トラウト』のスティーブン・ギレンホール。後に『運命
の逆転』でアカデミー脚色賞にノミネートされるニコラス・カザンと共同執筆し
た本作は、製作までに15年を要した。折りしも、カリフォルニア州やアリゾナ州
でマリファナの医薬品としての所持・栽培が認められ、その葉がタイムやニュー
ズウィークの表紙を飾る現代、この機に乗じてギレンホールは製作に乗り出した
のだった。
とはいえ、この作品の凄いところは、そんな一大トピックを扱いながら、小難し
いことはあっさり省き、笑いに終始しているところ。悪趣味なガウンをはだけて
走りまわるビリー・ボブ・ソーントンを筆頭に、今ハリウッドで最も注目を集め
ている俳優たちをして、ここまで道化を演じさせているのだから、もう出演者も
含め、関わっている人間全てが“悪酔い”しているとしか思えない!次々と選択
肢を誤り、ひたすらヤバイ方向へと転がってゆく主人公3人には、『シンプル・
プラン』『スリング・ブレイド』等でいま最も注目と信頼を集める映画人の一人
であるビリー・ボブ・ソーントン、『ゴジラ』の個性的なレポーター役が印象的
だったハンク・アザリア、そして『54』『クルーエル・インテンションズ』で
フェロモン発散の美青年へと成長を遂げたライアン・フィリップ。彼らに絡むう
さん臭い連中に、ジョン・ボン・ジョヴィ、ジェイミー・リー・カーティス、ジ
ョン・リスゴー、そしてケリー・リンチ。アカデミー、ゴールデン・グローブ、
エミー賞がズラリと並ぶ、品質保証モノのジャンクムービーは吸い過ぎに注意!
<STORY>
北カリフォルニア、鬱蒼とそびえたつ木々に隠されたマリファナ畑。頭は回るが
詰めの甘いジャック(ビリー・ボブ・ソーントン)、マリファナ交配フェチの植
物学者カーター(ハンク・アザリア)、パニくると“一服”せずにはいられない
ハーラン(ライアン・フィリップ)の3人が働いている。時々葉っぱを拝借しな
がらクサ泥棒を見張る彼らには命に関わる危険はなかった。ヘリで視察に来たボ
スのマルコム(ジョン・リスゴー)が目の前でパイロットに撃たれるまでは…。
最初はパニックに陥った3人だったが、目撃者がいないと分ると、ちゃっかり給
料分の葉っぱを頂戴してカーターのガールフレンド、ルーシー(ケリー・リンチ)
の家に身を寄せ、早々にマルコムの顧客ダニー(ジョン・ボン・ジョヴィ)に売
ってしまう。
本当は、ここで逃げる予定だった。しかし、「葉っぱはまだある」という無邪気
なハーランの一言が欲望を駆り立ててしまう。誰が何の目的でマルコムを殺害し
たのか謎のまま、お気楽な彼らは500万ドル相当のマリファナを自からさばく
ため危険な“自家栽培”に乗りだした。
収穫が近づくにつれて彼らの周りには不穏な空気が漂い始める。マリファナ畑を
営むコミュニティの“収穫祭”で、主宰者のシエラ(ジェイミー・リー・カーテ
ィス)がマルコム殺害に関してほのめかしたのを手始めに、警官を装ったクサ泥
棒の襲来、マフィアの招待など背筋の寒くなる思いの連続。遂にはマルコムを撃
ったパイロットに脅迫され、双子の兄弟ロジャー(ジョン・リスゴー/2役)に
乗り込まれる始末。しかし彼らには依然として、これらの事件とマルコム殺害の
真相はつかめぬまま。追い込まれる彼らは次第に身内さえも信じられなくなって
くる。そして、遂にダニーとの取り引きの日が…。ところが、この取り引きにこ
そ真相が隠されていた。全てはコミュニティが仕組んだ謀略だったのだ。駐車場
では今まさにダニーがジャックに真相を明かそうとしている時、車内ではジャッ
クを監視するためについてきたカーターとルーシー、そしてハーランが思いもよ
らない行動にでようとしていた…。
<STAFF>
監督:スティーブン・ギレンホール
脚本:スティーブン・ギレンホール(原案)、ニコラス・カザン
ジョナー・ラスキン(原案)
プロデューサー:ジェイソン・クラーク
エグゼクティブ・プロデューサー:ナオミ・フォナー、トム・ローゼンバーグ
シガージョン・サイヴァッツオン、テッド・タネンボーム
音楽:ポール・ランフォード、トレヴァー・ラビン
撮影:グレッグ・ガーディナー
衣装:ジョセフ・ボロ
プロダクション・デザイナー:リチャード・シャーマン
編集:マイケル・ジャブロウ
<CAST>
ジャック・マドセン:ビリー・ボブ・ソーントン
カーター:ハンク・アザリア
ルーシー:ケリー・リンチ
ハーラン:ライアン・フィリップ
マルコム/ロバート・ストックマン:ジョン・リスゴー
ダニー:ジョン・ボン・ジョヴィ
シエラ・カーン:ジェイミー・リー・カーティス
警官:ジャッジ・ラインホールド
パイロット:ジョン・テニー
ベン・ヒクソン:マット・ロス
保安官:マット・クラーク
ジャンニ・サレッゾ:テッド・ダンソン
4歳の女の子:レオカ・レニー・サンズ
ウェイトレス:リー・フレンチ
老農夫:クリストファー・ダルトン
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